書評の記事一覧
書評の記事一覧です
映画『近畿地方のある場所について』大きく変わったのは“怪異”の描写? 原作とのストーリーを比較
背筋のホラー小説を原作とした映画『近畿地方のある場所について』が、8月8日より公開スタート。2025年のホラー映画でNo.1に輝…
『りゅうおうのおしごと!』ついに完結へ 将棋界からも高く評価された、棋士たちの熱い人間ドラマを振り返る
白鳥士郎の人気ライトノベル『りゅうおうのおしごと!』の正編が、20巻で完結した。『このライトノベルがすごい!2017』の文庫部門…
放り投げたくなるほど、気味の悪い書物ーー『近畿地方のある場所について』ホラー小説としての異質さ
見つけてくださってありがとうございます。 その一文だけが帯に記された『近畿地方のある場所について』のページをめくり…
『トワイライト・ウォリアーズ』なぜ日本でもヒット? 原作『九龍城砦Ⅰ 囲城』に漂う”ヤンキー漫画”の香り
2024年に制作され広東語映画作品としてNO.1大ヒットを記録した香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』。かつて…
「幽落町おばけ駄菓子屋」蒼月海里、新作の舞台は文明崩壊後の世界ーー『星空都市リンネの旅路』が描く「神」と「信仰」
「幽落町おばけ駄菓子屋」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを刊行してきた作家・蒼月海里。怪談や幻想を中心とした幅広い作風と、人…
古代史のロマンに満ちた“歴史”ミステリ『マサダの箱』現実とフィクションの境界を越えるエンタメ作品
世界中で多くの読者を魅了してきた、時代を超えた謎を解き明かす“歴史”ミステリ。『ダ・ヴィンチ・コード』や『風の影』の例を引くまで…
釣った錦鯉の胃から出てきたモノとは? 幽霊譚から人間の怖い話まで、百のホラーを”語る”小説『怪異―百モノ語―』
「やあ、それじゃあ、そろそろ始めようかな。ハハハ、そんな顔しないでよ。僕は君に聞いてほしくて、ちゃんと百個も怖い話を用意してきた…
このまま人類は「進歩」の名のもとに滅びるのか?――哲学者ジジェクが『「進歩」を疑う』で発した警告
〈まずは、人類の地球規模的かつ直線的な進歩という考え方を捨てよう〉。1990年代から現在にいたるまで、ラカン派精神分析とケレン味…
『近畿地方のある場所について』単行本とは異なる文庫版の謎めいた情報の正体ーー書評家・千街晶之が対比
「怖い」ということは、必ずしもホラー小説にとって絶対条件ではない。しかし、文章だけで読者を怖がらせることは決して容易ではなく、こ…
怪奇幻想ライター・朝宮運河 初の単著『現代ホラー小説を知るための100冊』が示す国産ホラーの豊饒
現在、日本では何度目かの、そして恐らく最大級のホラーブームが到来している。背筋の『近畿地方のある場所について』に代表されるフェイ…
太宰治、芥川龍之介の次に読み解かれるのは? 「ぼくらは『読み』を間違える」水鏡月聖が挑む、新たな作中作ミステリー
太宰治の『走れメロス』や芥川龍之介の『蜘蛛の糸』といった名作の気づかれていない真相を読み解いていくライトノベル『僕らは『読み』を…
爆死する力士、頭のない前頭、伝説の黒力士……“あらすじ”だけで話題騒然『大相撲殺人事件』はただの奇書ではない?
先日、とある小説のあらすじがX(旧Twitter)上で話題となっていた。いわく、この内容である。 「ひょんなことから相撲部屋に…
カルピスのように甘酸っぱいーーネガティブ女子×ポジティブ男子の恋物語『弱虫ハムスターは夏の神様の夢を見る』
夏の日差しを感じながら、今年もキラキラした季節がやってきたなと胸が高鳴る。キンキンに冷えた瓶のサイダー、二度と戻らない夏に挑む高…
杉江松恋の新鋭作家ハンティング 社会の理不尽を受け止める奇想文学、石井遊佳『ティータイム』
これ。奇想文学、かな。うん、そうかもね。 奇妙な話、strange fictionは大好きなので、帯に煽り文句が躍っていれば…






































