書評 2024.04.04 07:00 もしも開高健の時代にSNSがあったなら? 宮内悠介『国歌を作った男』が描く、ノスタルジーとテクノロジー 宮内悠介にとって2冊目の「ノンシリーズ短編集」(ちなみに1冊目は、2018年刊行の『超動く家にて』)だという、本書『国歌を作った… 竹永知弘 講談社小説竹永知弘文芸宮内悠介
書評 2024.03.06 12:00 「猿」と「人間」の異種交流譚ーー小砂川チトの奇妙な小説『猿の戴冠式』を読む 〈ある種族のなかにおおいにすぐれた者がいて、また別の種族のなかにはきわめてすぐれた者がいた。/かれらの属する種族は偶然には出… 竹永知弘 小説芥川賞竹永知弘文芸小砂川チト
書評 2024.01.31 12:00 小説をわかってから書くという発想が間違っているーー山下澄人『FICTION』現在形の試み たとえば、四角四面な窓を思わせる枠形により世界を切り取る「 」の醸す一種の堅実さとは違い、【 】が生み出す谷間のような場所は、ど… 竹永知弘 小説竹永知弘文芸大江健三郎山下澄人
書評 2024.01.16 15:00 第170回芥川賞候補5作品を徹底解説 2度目のノミネートが多い中での注目作は? 2024年1月17日(水)に第170回芥川賞が発表される。候補作は以下の5作品(50音順)。 ・安堂ホセ『迷彩色の男』(『文藝… 竹永知弘 小説芥川賞竹永知弘文芸
書評 2023.12.08 07:00 小説家・小川哲が問う「噓の功罪」とは『君が手にするはずだった黄金について』書評 嘘つきは、戦争の始まり。噓は、世界の敵。仮にそのような常識が社会に存在するとして、にもかかわらず、噓(少なくとも100%事実では… 竹永知弘 小説小川哲竹永知弘文芸
書評 2023.07.18 17:00 溶接工からジュニアアイドルまで、多様なテーマ並ぶ第169回芥川賞 候補5作品を徹底解説 2023年7月19日(水)に第169回芥川賞が発表される。候補作は以下の5作品(50音順)。 ・石田夏穂『我が手の太陽』(『群… 竹永知弘 芥川賞千葉雅也乗代雄介児玉雨子竹永知弘石田夏穂市川沙央
書評 2023.01.18 12:00 第168回芥川賞はどの作品が受賞してもおかしくない力作揃い 候補5作品を徹底解説 2023年1月19日(木)に第168回芥川賞が発表される。候補作は以下の5作品(50音順)。 ・安堂ホセ(あんどう ほせ)『ジ… 竹永知弘 竹永知弘鈴木涼美佐藤厚志グレゴリー・ケズナジャット井戸川射子安堂ホセ
書評 2022.07.19 07:00 第167回芥川賞は女性作家の力作揃い 候補5作品を徹底解説 2022年7月20日(水)に第167回芥川賞が発表される。候補作は以下の5作品となっている(50音順)。 ・小砂川チト(こさが… 竹永知弘 芥川賞N/A高瀬隼子竹永知弘山下紘加鈴木涼美年森瑛小砂川チト家庭用安心坑夫ギフテッドおいしいごはんが食べられますようにあくてえ
コラム 2021.07.14 08:00 千葉雅也、李琴峰らがノミネート「第165回 芥川賞」はどうなる? 候補作を徹底解説 第165回芥川賞選考会が本日(2021年7月14日)行われる。受賞作の発表前に各候補作のポイントを紹介したい。 石沢麻依「貝に… 竹永知弘 講談社集英社文藝春秋新潮社文學界芥川賞千葉雅也群像すばる新潮すばる文学賞高瀬隼子竹永知弘くどうれいん群像新人文学賞李琴峰石沢麻依
コラム 2021.01.19 09:00 宇佐見りん、尾崎世界観らがノミネート 1月20日発表「第164回芥川賞」はどうなる? 第164回芥川賞(2020年下半期)の候補5作が発表された。50音順に、宇佐見りん「推し、燃ゆ」、尾崎世界観「母影」、木崎みつ子… 竹永知弘 講談社尾崎世界観集英社文藝文藝春秋河出書房新社新潮社文學界芥川賞乗代雄介文芸誌群像すばる新潮竹永知弘宇佐見りん木崎みつ子砂川文次
コラム 2021.01.01 10:00 文芸誌が向き合った〈2020〉 小説に取り込まれる世界の変化 2020年、新型コロナウィルスの世界的流行に伴い、あらゆるジャンルの営みが直接的/間接的に多大なる影響を受けた。文学も例外ではな… 竹永知弘 講談社イ・ラン集英社文藝文藝春秋河出書房新社新潮社文學界文芸誌群像すばる新潮斎藤真理子竹永知弘書肆侃侃房文藝賞ことばと李龍徳古川日出男
コラム 2020.07.11 11:00 第163回芥川賞はどうなる? ノミネート5作品を徹底読解 さきの6月16日、第163回芥川賞(2020年上半期)の候補作が発表された。区分上は2020年代最初の芥川賞であり、文学の将来を… 竹永知弘 文藝文學界芥川賞群像新潮竹永知弘高山羽根子岡本学三木三奈遠野遥石原燃
書評 2020.03.10 14:13 古井由吉は日本文学に何を遺したのか 82年の生涯を新鋭日本現代文学研究者が説く 2月18日、「内向の世代」の小説家・古井由吉が逝去した。享年82歳。 杳子は深い谷底に一人で座っていた。/十月もなかば近く… 竹永知弘 小説家内向の世代古井由吉竹永知弘