杉江松恋の新鋭作家ハンティング 落語家のドキュメンタリー・ノヴェル『俺とシショーと落語家パワハラ裁判』
こんなものを書いたのか、と感心した。 フリーランスの落語家・三遊亭はらしょうが初の著書となる『俺とシショーと落語家パワハラ裁…
こんなものを書いたのか、と感心した。 フリーランスの落語家・三遊亭はらしょうが初の著書となる『俺とシショーと落語家パワハラ裁…
今のミステリー界は幹線道路沿いのメガ・ドンキ並みになんでもあり。そこで最先端の情報を提供するためのレビューを毎月ご用意しました。…
第172回芥川賞・直木賞の選考会が1月15日、東京都内で開かれ、受賞作が発表された。芥川賞は安堂ホセ『DTOPIA』(デートピア…
未知の世界を言葉で作り上げている作品を小説として読みたいと思う。 第31回松本清張賞受賞作である井上先斗『イッツ・ダ・ボム』…
小説を読むと構造がどうしても気になる。 これは書評をやっている者の職業病に近い。素直に物語を楽しみたい。そう思う反面、作者が…
シャーロック・ホームズの産みの親として知られるイギリスのアーサー・コナン・ドイルは、実はジャンルにまたがって作品を発表し続けた作…
物語の中心が実にはっきりした小説だな、と思った。 『天才少女は重力場で踊る』(新潮文庫Nex)は、ゲームブランド〈Lapla…
たとえ明日世界が終わるとしてもあなたとつないだ手が暖かいことに変わりはない。 池澤春菜『わたしは孤独な星のように』…
何がなんだかわからないがとにかくおもしろい。 その感覚を味わってもらいたいので、五条紀夫『イデアの再臨』(新潮文庫nex)は…
文字通り、無限の広がりを持った小説だ。 田中空『未来経過観測員』(KADOKAWA)を軽い気持ちで読み始め、途中から、おっ、…
この文体にやられたのだ。 間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』(早川書房)に心がざわつかされている。新人の作品に触れることに…
小説に書かれた台詞が胸に突き刺さる。 投擲された槍みたいに、ずしんと刺さるというわけではないのだ。ぐさぐさ、ちくちくと刺さっ…