【漫画】ド田舎に追放された悪役令嬢が見つけた仕事とは? 『野バラのロザリー』がバズ

「悪役令嬢」と聞いてどんなキャラクターを思い浮かべるだろうか。Xに投稿された『野バラのロザリー』では、家を追い出された悪徳令嬢・ロザリーが良い人になることなく、図太く、たくましく田舎ライフを楽しむ様子を描いた、どこか懐かしさを感じる作品だ。
Xで2.6万いいねを集めるなど、大きな反響を呼んでいる本作の作者・horieriさん(@hrer_79)に制作の裏側を聞いた。(望月悠木)
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悪徳令嬢っぽさを出すためのセリフのこだわり
――田舎で生活を始める才女の物語でしたね。
horieri:Webの漫画賞に向けて描いたものでした。投稿した漫画賞が女性をターゲットにしたものだったので、女性向けで人気のある「悪役令嬢」を題材に選びました。また、少ないページ数で話をまとめる必要があったのですが、「高貴なお嬢様が追放」「ライバル役の聖女」と悪役令嬢のセオリーを踏襲すれば説明を省ける、ということも大きかったです。
――ストーリーはどのように決めていきましたか?
horieri:本作に限らず、毎回そうなのですが、最初にストーリー終盤のイメージを考え、そこから逆算して組み立てています。今回だと「ラストの質素な恰好で楽しそうに働いているロザリーのシーン」が浮かびました。そこに「ロザリーが田舎でたくましく暮らしている様子」「アリアが訪ねてくる」といった描きたい場面を繋げていった感じです。
――ロザリー・ド・ノワーユやアリアなど、登場人物はどのように作り上げましたか?
horieri:悪役令嬢ものということを意識しつつ、自分の好きな要素を足していきました。悪役令嬢の王道だと、「主人公が悪役令嬢に成り代わったことで良い人になり、運命が良くなっていく」というものが多い印象でしたが、私はプライドが高い高飛車なお嬢様が好きなので、ロザリーはまごうことなき悪役令嬢にしました。
――たしかに「良い人」という感じではなかったですね。
horieri:さらに、「いじわるお嬢様に聖女が懐いていたら可愛いのでは!?」と思い、アリアは人懐っこい性格にしました。ちなみに、2人のビジュアルですが、ロザリーはバラを基調に、前髪を流したロングヘアで勝気な雰囲気に、アリアは対照的に聖女サマらしい優しい雰囲気になるよう意識しました。
――また、可愛らしい絵柄が特徴的ですが、キャラを描くうえで意識していることは?
horieri:線の太さと描き込み具合に気を付けています。細すぎると印象が変わってしまい、太すぎると漫画として読みづらくなってしまうので、コマのサイズにあわせて変更しています。また、「眉毛のあるなし」「髪の毛の描き込み量」など、デフォルメ具合も人物のサイズ・ポーズ・表情によって調整しています。
――ロザリーの口調も、いかにも“悪役令嬢”っぽくて読み心地が良かったです。
horieri:良い人すぎないように注意しました。あくまで悪役令嬢として描きたかったので。具体的には、「~わ」「~わね」という上品な口調と、「あんた」という気が強そうな二人称で、キャラクター性が分かりやすくなるようにしています。
――本作はXで大反響でしたね。
horieri:めっちゃ驚いています。設定もストーリーもぶっ飛んでいるものではないので、「Xとは相性が悪そうだな」と思っていました。私としては、大きい山場がなく淡々と描かれるストーリーがとても好きで、本作は自分でも描いてみたい方向性の漫画です。それをたくさんの人に読んでもらえたのは、とても嬉しいです。
――続編を望む声も多かったですが。
horieri:現状、予定はないですが、機会があれば続きを考えてみようかなと思っています。
――最後に、今後の漫画制作における目標などを教えてください。
horieri:最近はSNSへの投稿がメインになっていますが、余裕ができたらコミティアに参加したいですね。リアルイベントは、実際に手に取れるものを作れるのと、「これだけ創作している人がいるんだ」とエネルギーを実感できるところがいいんですよね。


















