書評の記事一覧
書評の記事一覧です
『夢みるように、愛したい』など「天使シリーズ」で一世風靡 折原みとの悲恋小説が教えてくれたこと
「私、漫画を卒業したんだよね」 筆者が小学5年生の頃、クラスメイトが少し誇らしげに言った。当時はバブル期で、私立中学受験が大…
久間十義の『モンパルナス1934』レビュー 「モンパルナスの記憶は第二、第三世代の文化人を育てあげた」
アルファレコード創立者の村井邦彦と日本経済新聞編集委員の吉田俊宏が共同執筆した小説『モンパルナス1934』が、4月30日に株式会…
「ダンまち」シリーズ、10年続く人気の秘訣 “あらゆるキャラの出会いと成長”描いて壮大な物語に
2022年10月発売の『アストレア・レコード1 邪悪胎動 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚』から始まっ…
立花もも厳選 シスターフッドや異色探偵、人間とゴリラの交流まで……GWに読みたい新刊小説
発売されたばかりの新刊小説の中から、ライターの立花ももがおすすめの作品を紹介する本企画。数多く出版されrた4月の新刊の中から厳選…
大友花恋の『モンパルナス1934』レビュー 「紙の上にならぶ文字が、光っていた」
アルファレコード創立者の村井邦彦と日本経済新聞編集委員の吉田俊宏が共同執筆した小説『モンパルナス1934』が、4月30日に株式会…
杉江松恋の新鋭作家ハンティング 最強の主人公を描いた小説『成瀬は天下を取りにいく』の衝撃
しばらく読んだところで、胸の中に複数のイメージが広がり始めた。 そういえばあのときこんなことがあったっけ、というような自…
ライト文芸、“親しみやすさ”と“深いテーマ”で大人も虜に 幽霊との交流描く青春物語『君が、僕に教えてくれたこと』著者が語る魅力
近年、新たなジャンルとして注目を集めている「ライト文芸」。ライト文芸は、いわゆるライトノベルと同じようにカバーにはイラストを採用…
『Re:ゼロから始める異世界生活』絶望を乗り越えて人々を救うナツキ・スバルに抱く共感と尊敬
『異世界かるてっと』というタイトルのアニメ作品で取り上げられた4つの異世界転生作品で、最強の主人公は誰かと聞かれた時、挙げる名前…
杉江松恋の新鋭作家ハンティング 現役プロレスラー・TAJIRIの初小説『少年とリング屋』を読む
これは夢の小説だ。 『少年とリング屋』(イースト・プレス)は現役プロレスラーのTAJIRIが初めて発表した小説である。…
「ようこそ実力至上主義の教室へ」シリーズ、圧倒的支持の理由は「陰の実力者の暗躍」と「ゲーム性」にアリ
庵野秀明監督による『シン・仮面ライダー』を観て、殴り蹴ってショッカーの怪人を倒す仮面のヒーローへの憧れを、一段と募らせた人も大勢…
立花もも 今月のおすすめ新刊小説 家庭問題やいじめなど社会問題をテーマにした作品4選
発売されたばかりの新刊小説の中から、ライターの立花ももがおすすめの作品を紹介する本企画。愛情がゆえの過当な中学受験に関する…
「村上春樹」新刊発売間近、今読んでおくべき幻の中編『街とその不確かな壁』の魅力
村上春樹の新作長編『街とその不確かな壁』が新潮社より4月13日に刊行される。『騎士団長殺し』以来、6年ぶりの最新長編だ。 本…
文豪ストレイドッグス、名探偵の生まれる夜、標本作家……実在の文豪が活躍するフィクション3選
近代の文豪を、物語の登場人物としてコンテンツ化するのに、こんな方法があったのか! と、驚かせてくれだのが、朝霧カフカ原…
ロック・スターはもうこの世にいない? 誕生から終焉までを「緻密」かつ「真摯」に迫った書籍を読む
ロック・スターの時代は、カウボーイの時代のように過ぎ去ってしまっている 音楽ジャーナリストや作家として知られるデヴィ…
『吾輩は猫である』『長靴を履いた猫』『おまわりさんと招き猫』……「しゃべる猫」なぜフィクションで人気?
猫は20年以上生きると、猫又という妖(あやかし)の者になるらしい。というのは、畠中恵さんの小説『猫君』で描かれる説だが、古今東西…
アンジェリーナ1/3「人を思いやる気持ちを忘れちゃいけない」 乾ルカ『コイコワレ』を読んで
伊坂幸太郎、朝井リョウ、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子という注目の作家たちが、共通ルールを決めて、原始か…
高知東生のデビュー作『土竜』は芸能人の余芸にあらず “小説家の小説”たらしめた創意工夫
高知東生の小説家デビュー作『土竜(もぐら)』(光文社)がべらぼうにおもしろい。 そのことを一人でも多くの読者に知ってもら…
芥川賞受賞作『荒野の家族』評 震災が忘れられることに対するささやかな抵抗
小説は書き出しが大切だといわれるが、書評も同じである。作者のことから始めるのか、まず粗筋を書くか、それともテーマを明らかにするの…
『ダンまち』18巻、なぜ大ヒットした? “クライマックスの連打”というべき圧倒的な展開を読む
大森藤ノの人気シーズ最新刊『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうか18』が1月21日の発売以降、Amazonの和書…