《勢》の時代のアモラルな美学――劉慈欣『三体』三部作評
書評とは何か。それは「書物の小さな変異株」を作ることである。書物はウイルスと同じく、変異によって拡大する。 批評家の福嶋…
書評の記事一覧です
書評とは何か。それは「書物の小さな変異株」を作ることである。書物はウイルスと同じく、変異によって拡大する。 批評家の福嶋…
LDHが仕掛ける次世代総合エンタテインメントプロジェクト『BATTLE OF TOKYO』。Jr.EXILE世代と呼ばれるGEN…
最先端のSFに古今のミステリ、そして硬派なノンフィクションで有名な早川書房が、ポップカルチャーの最前線をとらえたライト系の小説を…
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郵便受けを開けると喪中はがきが入っていて、58歳の主人公は「また?」と独り言ちる。しかし、改めて目を通した喪中はがきにあったのは…
李琴峰が『彼岸花が咲く島』で芥川賞を受賞し、その後の第1作目として発表されたのが、『生を祝う』だ。本作が「出産に子供の同意が必要…
※本稿は『小説 ゆうえんち―バキ外伝―』のネタバレを含みます。 板垣恵介の格闘漫画「刃牙」シリーズの世界を舞台にした小説…
2月18日公開のアニメ映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』や、1月28日からNetflixで配信中の磯光雄監督によるアニメシリーズ…
コロナ禍でテレワークやオンライン会議が増え、移動しない便利さに気づいた人も少なくないだろう。コロナが収まって自由に移動できるよう…
先日1月20日、「2022年本屋大賞」ノミネート作が決定した。本屋大賞とは、「売り場からベストセラーを作ろう」という思いから20…
今、多くの書店の平台の目立つところに置かれ、飛ぶように売れている本がある。逢坂冬馬のデビュー作『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房…
正直言って、自分は未だに独ソ戦のことが全然わかっていない。どんな本を読んでも、規模感というか、「大体このような戦いだった」という…
2022年1月19日(水)に第166回芥川賞が発表される。候補作は以下のとおり(50音順)。 ・石田夏穂『我が友、スミス』(『…
『黒牢城』が第166回直木賞候補となった米澤穂信も、『私の男』で第138回直木賞を受賞した桜庭一樹も、ライトノベルの新人賞を取っ…
幾つもの書店の平台で多面積みされ、ネットでは熱い感想が飛び交う。今、第十一回アガサ・クリスティー賞の大賞を受賞した、逢坂冬馬のデ…
2021年ライトノベル・ベスト10(タニグチリウイチ) 1位 『ひとりぼっちのソユーズ』七瀬夏扉(主婦の友社) 2位 『青い…
誰かを傷つけるような争いが神によって禁じられ、すべてをゲームの勝敗で決めるようにされた異世界に、ゲームが得意な兄と妹が転移させら…
底が抜けるという表現があるが、伊坂幸太郎の小説はむしろ天井が抜けているのだと、新作『ペッパーズ・ゴースト』を読んで思った。 …