『ザ・ホエール』と『白鯨』の相似点を読む 人生に価値を与えるための打倒すべき“使命”
『レスラー』(2008年)、『ブラック・スワン』(2010年)などの人気作品で知られる、ダーレン・アロノフスキー監督の新作映画『…
『ソー:ラブ&サンダー』贅沢な悪ふざけが楽しい 長大化するMCUの息抜きとなる一作に
『ソー:ラブ&サンダー』は、7月8日に公開されたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作だ。タイカ・ワイティティ監…
『バズ・ライトイヤー』飛行テストが暗示する“人生の持ち時間” バズの苦悩が胸を打つ
『トイ・ストーリー』シリーズ(1995年~2019年)のスピンオフとして製作された映画『バズ・ライトイヤー』が、7月1日から公開…
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』命がけの戦い ハーマイオニーの切ない旅立ち
全8作あるハリー・ポッターの映画シリーズのうち、7作目にあたるのが『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010年)である…
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』にみるトム・クルーズのサービス精神
1996年から続く人気シリーズ『ミッション:インポッシブル』の5作目にあたるのが、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイショ…
『ジュマンジ/ネクスト・レベル』は前作からの“強くてニューゲーム” 俳優陣の名演が光る
『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019年)は、1995年から続く人気シリーズの3作目となる作品だ。「ボードゲームで遊んでいる…
Netflixで観ることができるアカデミー賞ノミネート映画 有力視されている3作品を紹介
アカデミー賞に、配信で発表された作品が複数含まれるようになって何年か経つ。本年度もまた複数の配信作品がノミネートされている。今回…
ケン・ローチの長編デビュー作『夜空に星のあるように』に刻まれた驚くべき現代性
イギリスの社会派映画監督、ケン・ローチの長編デビュー作『夜空に星のあるように』(1967年)がリバイバル上映されることとなった。…
キャリー・マリガンが表現する“強さ”と“ナイーブさ” フィルモグラフィから紐解くその魅力
映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年)の成功が、主人公役のキャシーを演じた俳優キャリー・マリガンの魅力に負う部分は…
ヘレン・ケラーと比べられるのはもううんざり! 盲目の著者が綴った“怒りと愛の手紙”とは?
誰かと比較され続ける人生とはどのようなものだろうか。想像しただけで苦しそうである。性格の明るい兄や、勉強のできる妹を引き合いに出…
『Slow Live '20 Keep Distance』で再確認した“生音で交歓する美しさ” KIRINJI、ハンバート ハンバート出演の一夜をレポート
2020年9月12日、13日の2日間、日比谷野外大音楽堂にて『Slow Live '20 Keep Distance』が行われた…
『スキャンダル』が投げかける重いテーマ “権力”と“男らしさ”の分かち難い関係性を考える
アメリカの保守系ケーブル局FOXニュースで、2016年に起きたセクシャル・ハラスメント訴訟を描いた映画が『スキャンダル』である。…
『フォードvsフェラーリ』が描いた“どこまでも企業化していく世の中”で生きる術
1960年代半ば、フランスで開催されるル・マン24時間耐久レースの頂点には、フェラーリ社(イタリア)が絶対的王者として君臨してい…
愛こそは闘いーージョナサン・サフラン・フォア、11年ぶり長編小説『ヒア・アイ・アム』で見せた成熟
1977年生まれのアメリカ人作家、ジョナサン・サフラン・フォア(以下JSF)の3作目にあたる小説『ヒア・アイ・アム』(NHK出版…
中村佳穂、“特別な表現者”としての資質 興奮と開放感に包まれたリキッドルーム公演
「中村佳穂の演奏を見たい!」という観客の期待と声援に後押しされたライブだった。2018年11月にリリースされたアルバム『AINO…
86歳のRBGが現代のポップアイコンになった理由 ギンズバーグ夫妻に学ぶ、新しい時代の男女の姿
アメリカ最高裁判所判事をつとめる86歳の女性、ルース・ベイダー・ギンズバーグ(以下RBG)が注目を集めている。日本では2019年…
堀込泰行は予想のつかないミュージシャンだ 最新ツアーのライブに満ちた意外性
2018年10月、自身2枚目となるフルアルバム『What A Wonderful World』を発表した堀込泰行。リリースからは…
『グリーンブック』観客を楽しませつつ啓蒙する“大衆性”の是非 批判を生む背景から考える
2019年2月24日(現地時間)におこなわれた第91回アカデミー賞。注目の作品賞は『グリーンブック』に与えられた。社会性の強い題…
『ビール・ストリートの恋人たち』“理不尽への抵抗”がメロドラマを通した新鮮なタッチで描かれる
2016年公開の監督作『ムーンライト』で、第89回アカデミー賞作品賞の栄誉に輝いたバリー・ジェンキンス。彼の手がけるあらたなフィ…
“戦争小説”の書き手としてのサリンジャー 『ライ麦畑の反逆児』が捉えた生涯の苦しみと矛盾
1919年1月生まれの米小説家J・D・サリンジャーは、生きていれば今年で100歳。彼の生誕100周年を祝して、というわけでもない…
こんまりメソッド、なぜ全米で大反響? 日本発の片づけ術が“セラピー”として機能する理由
こんまりメソッドはプロテスタントに通じる? 「片づけコンサルタント」で知られる近藤麻理恵が2011年に出版し、ベストセラーと…
ロマンチシズムと暴力が交差する 『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』は“現代的西部劇”に
メキシコの麻薬組織(カルテル)と戦う女性FBI捜査官を描いた前作『ボーダーライン』('15)から約3年、続編となる『ボーダーライ…
堀込高樹×堀込泰行が奏でた“この瞬間しか味わえない贅沢なサウンド” KIRINJI20周年ライブを見た
2018年7月26日、渋谷クラブクアトロ。KIRINJIはその夏、アルバム発表後のツアーとして福岡、大阪、名古屋と各地で公演を行…
村上春樹作品の映画化のポイントは“会話”にあり 『ハナレイ・ベイ』はもっとも成功した作品に?
10月19日、村上春樹原作の映画化である『ハナレイ・ベイ』が封切りとなった。これまでにもいくつかの村上作品が映画化されてきたが、…
サリンジャー作品の登場人物のようで愛おしい 『マイ・プレシャス・リスト』世界の美しさと醜さ
映画『マイ・プレシャス・リスト』は、あまりに頭脳明晰なため、14歳にして飛び級でハーバード大へ入学した女の子、キャリーを描いた物…
堀込泰行、音楽を通して描く未来の可能性 KIRINJI 堀込高樹との関係性から考察
何と若さにあふれるアルバムだろう、と一聴して驚く。10月10日リリースされた堀込泰行の2ndアルバム『What A Wonder…