杉江松恋の新鋭作家ハンティング 無限の広がりを持った小説ーー田中空『未来経過観測員』
文字通り、無限の広がりを持った小説だ。 田中空『未来経過観測員』(KADOKAWA)を軽い気持ちで読み始め、途中から、おっ、…
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文字通り、無限の広がりを持った小説だ。 田中空『未来経過観測員』(KADOKAWA)を軽い気持ちで読み始め、途中から、おっ、…
この文体にやられたのだ。 間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』(早川書房)に心がざわつかされている。新人の作品に触れることに…
小説に書かれた台詞が胸に突き刺さる。 投擲された槍みたいに、ずしんと刺さるというわけではないのだ。ぐさぐさ、ちくちくと刺さっ…
どこから一方向からではなく、あらゆる角度から見て人の肖像を描く。 藤つかさ『まだ終わらないで、文化祭』(双葉社)を読んで、あ…
熊も怖いが狼も怖い。 東圭一『奥州狼狩奉行始末』(角川春樹事務所)は、自然と共に生きてきた人間のありように思いを馳せさせられ…
ああ、なるほど。だからチョコレートがコーヒーにずらしてあるのかな。 と、未読の人にはなんだかわからない感心の仕方をしてみた。…
これは夢の小説だ。 『少年とリング屋』(イースト・プレス)は現役プロレスラーのTAJIRIが初めて発表した小説である。…