児童虐待、介護、毒親……本屋大賞受賞作『52ヘルツのクジラたち』は“誰にも届かない声”を拾う
先日、「本屋大賞」の2021年受賞作が発表された。本屋大賞とは、全国の新刊書店に勤務する全ての書店員が投票資格を持ち、一年間に出…
書評の記事一覧です
先日、「本屋大賞」の2021年受賞作が発表された。本屋大賞とは、全国の新刊書店に勤務する全ての書店員が投票資格を持ち、一年間に出…
フェスティバルに集まった若者たちが大雨を避けようと地下通路に殺到し、多くの死傷者が出た1999年の群衆事故。ベラルーシの国立芸術…
自分でも悪趣味だと思うが、メキシコ麻薬戦争を題材にしたコンテンツを見たり読んだりするのをやめられない。ドン・ウィンズロウの『犬の…
本稿は、渋谷センター街の入り口にある大盛堂書店で文芸書担当として働く山本亮が、書店員としての日々を送る中で心に残った作品や、手に…
2021年2月末に、表紙の話題でバズった小説があった。 「作者の想像を数億倍上回った」表紙イラストが話題 ふわっとしたイメー…
公開1カ月で興行収入70億円を稼ぎ出し、シリーズ最高のヒットとなった『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。迫力のバトルや多幸感…
「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的にかかげてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」というセリフが物議を醸して…
今、行ってみたい街を尋ねたら、少なくない人が山口県宇部市と答えるのではないだろうか。25年前に始まったシリーズのラストを飾る映画…
「カレーは読みもの」。読後、胸いっぱいに広がったこの言葉をつい声に出して言いたくなったのが、第2回「日本おいしい小説大賞」を受賞…
島本理生さんの描く女性たちはみな、弱くて強い。 かすかな違和感を覚えていても、好意を寄せてくれる相手がいればはっきりと拒むこ…
「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ」 あまりに血生臭い台詞から始まることに、不安と好奇心が身体中を駆…
高校や中学の部活動を引退した後の期間は、何とも言えない奇妙な時間が流れる。練習に行かなくていい解放感と奇妙な喪失感がないまぜにな…
話題の音声SNS「Clubhouse」が気になっているが、誰にも招待してもらえず、なぜこれほど流行っているのか調べられない。自分…
本 ライトノベル 週間ランキング(2021年1月11日~17日・Rakutenブックス調べ) 1位『薬屋のひとりごと10(ヒー…
2014年に刊行された小説を、今、多くの人が手にとっている。柳美里による『JR上野駅公園口』(河出書房新社)である。 202…
衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ』(MF文庫J)は2015年5月から刊行されてシリーズ累計430万部以上を突破、TVアニメ…