書評の記事一覧
(590件)
書評の記事一覧です
「このすば」シリーズ、大人気のうちに完結へーーサトウ・カズマ、最弱なのに最高の主人公たりえた理由
《異世界かるてっと》で最も弱くて最も外道な主人公を挙げるなら、暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!』シリーズのサトウ・カズマを…
野﨑まど『タイタン』が問いかける“仕事”の意義 人類と人工知能がたどり着いた境地とは
思いもよらない事象を人々が暮らすこの世界にぶち込んで、社会や政治が振りまわされる様子を描きながら人々の営みの本質に迫る。そんな設…
大金持ちの刑事がお金の力で事件解決『富豪刑事』ーー筒井康隆は“社会派推理小説”の殻を破った
世の中の大体の問題は、金の力で解決できると思っている。金でどうにもならないのは、人の命(多少は金の力で寿命を延ばせても、誰もが必…
束縛され、がんじがらめで働く男たちの悲哀 Twitter文学賞国内編1位『黄金列車』は今こそ読みたい一冊だ
買い置きできる限りのものを買い置き、窓もカーテンも閉め切り、外の世界を締め出して、全てがすっかり変るまで家に閉じこもる。新…
『異世界かるてっと』を牽引する人気作『オーバーロード』は“サラリーマン社会”の苦悩を映す?
『異世界かるてっと』をご存じだろうか。テレビアニメのタイトルで、その名のとおりに異世界に転生、または転移した主人公たちが登場する…
『掃除婦のための手引き書』の筆致に漂う、ルシア・ベルリンの才気 没後16年、幻の天才作家の著作を手に取って
2004年、68歳の誕生日にルシア・ベルリンがこの世を去った。それから16年が経ち、我々は今『掃除婦のための手引き書』を手にする…
山崎まどかの『ザリガニの鳴くところ』評:多くの問題を内包する大ベストセラーの魅力
『ザリガニの鳴くところ』の舞台はアメリカの南部、ノース・カロライナ州。湿地帯の森にはオークやマツだけではなくパルメットヤシの木が…
名物書店員がすすめる「“今”注目の新人作家」第2回:『犬のかたちをしているもの』『タイガー理髪店心中』『箱とキツネと、パイナップル』
渋谷センター街の入り口にある大盛堂書店で書店員を務める山本亮が、今注目の新人作家の作品をおすすめする連載。第2回である今回は、共…
藤ヶ谷太輔、指先で表現する“三十代の色気” 小説『やめるときも、すこやかなるときも』の描写を読む
藤ヶ谷太輔主演シンドラ『やめるときも、すこやかなるときも』(日本テレビ)が始まった。深い時間に始まる、落ち着いた大人のラブストー…
VR世界と現実世界の閾値は? 『インフィニット・デンドログラム』爽快バトルの背景を考察
2015年から「小説家になろう」連載中の海道左近『インフィニット・デンドログラム』は2016年「小説家になろう」VRゲーム部門で…
村上龍文学の金字塔『コインロッカー・ベイビーズ』から40年……カルチャーに与えた影響を再考察
1980年に『コインロッカー・ベイビーズ』が刊行されてから約40年が経った。村上龍の三作目の長編にして代表作であり、日本の文学の…