『スロウトレイン』は人生のはじまりのドラマ

『スロウトレイン』は人生の“はじまり”のドラマ “1人だけど独りではない”メッセージ

「では時を描きましょう」という盆石教室の先生・永島(勝野玄瑛)の言葉とともに画面に広がるのは、盆石の白い砂が美しく形作る「月」。…

『海に眠る』野木亜紀子が描ききった罪と愛

『海に眠るダイヤモンド』の物語は“私たち”に続いていく 野木亜紀子が描ききった罪と愛

かつて進平(斎藤工)はメガネで「石炭の幽霊」を見ていた。『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)は亡霊たちのドラマだ。塚原あゆ子監督…

藤原奈緒の「2024年ベストドラマ」

藤原奈緒の「2024年 年間ベストドラマTOP10」 テレビドラマは自分を映す鏡のようなもの

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2024年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

『ライオンの隠れ家』見応えの理由

『ライオンの隠れ家』は思わぬ景色を視聴者に届ける ヒューマン&サスペンスの見事な両立

金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)は優しいドラマだ。第4話において、つかの間の安堵の中で床に転がり、欠伸をして涙が出た洸…

宮藤官九郎が描き続ける“土地”と“今”

『新宿野戦病院』は『IWGP』×『俺の家の話』? 宮藤官九郎が描き続ける“土地”と“今”

『新宿野戦病院』(フジテレビ系)は毎度新宿歌舞伎町の紹介から始まる。第1話は橋本愛演じる南舞による英語のナレーション、第2話はス…

『アンメット』すべてが“光”だった最終話

『アンメット』が教えてくれた“ドラマを観ること”の醍醐味 すべてが“光”だった最終話

ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)が最終話を迎えた。本当に丁寧に作られたことが見て取れる上質なド…

『アンメット』が特別な作品となっている理由

『アンメット』が特別なドラマとなっている理由 “繋がり”を可視化していくリアリティ

上野大樹による「縫い目」が流れる『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系列)のオープニングが印象的だ。書き綴っ…

『ふてほど』“終わらない”最終回の愛おしさ

『不適切にもほどがある!』“終わらない”最終回の愛おしさ 連ドラだから許される奇跡

「いつか終わる。ドラマも人生も。だからそのギリギリ手前までとっ散らかっていいんじゃないかね。最終回が決まってないなんてさ、最高じ…

月村了衛『半暮刻』クロスレビュー

現代日本の病巣を描き出す傑作、月村了衛『半暮刻』クロスレビュー 書評家5名が多面的に紐解く

 『機龍警察』シリーズで知られる社会派エンタテインメント作家・月村了衛の小説『半暮刻』(双葉社)が、著者の最高傑作として評論家筋…