書評の記事一覧
書評の記事一覧です
『スノーマン』、『プチ・ニコラ』絵本作家の巨頭相次ぎ逝く 改めて触れたい永遠の名作
時代も国境も越えて愛されている名作絵本の作者が連日亡くなり、各国のファンから追悼の声が寄せられている。英国発のクリ…
大人になって読む『セーラームーン』の素晴らしさ 短編「かぐや姫の恋人」を再読して
竹内直子の『美少女戦士セーラームーン』(講談社)について多くの説明は必要ないだろう。90年代を代表する少女マンガで、いまも不動の…
黒い脳髄、仮面のエロス、手の魔法 後藤護の『ベルセルク』評
世界中で愛読されるダークファンタジーの傑作漫画『ベルセルク』。作者の三浦建太郎が2021年5月6日逝去したことで未完となっていた…
ロシアの分断に抗う文学「心の故郷」のあたたかさを 奈倉有里『夕暮れに夜明けの歌を』書評
『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』(イースト・プレス)は、高校卒業後に単身ロシアにわたり、日本人としてはじめてロ…
インドの『おぼっちゃまくん』ブームだけじゃない! 海外で大ヒットしている意外な漫画
日本の漫画やアニメは海外でも大ヒットを連発し、この国を代表する文化として認知されている。映画が記録的なヒットとなった『鬼滅の刃』…
食べ物さえもハラスメントに? 芥川賞『おいしいごはんが食べられますように』の切実さ
会社員の食事をのぞいてみると、素直に「おいしい」と言えないそれぞれの事情が見えてくる。先月20日に第167回芥川賞を受賞した高瀬…
『どうしようもない僕とキスしよう』人を愛することの覚悟と重みを知る、禁断の恋愛群像劇
姉弟の禁断の愛を描いた『罪に濡れたふたり』や、不倫の恋に落ちる『せいせいするほど、愛してる』の作者、北川みゆき氏による現在連載中…
【少女漫画】名作『君に届け』スピンオフはときめく展開いっぱい! 一生続く幸せってなに?
椎名軽穂『君に届け 番外編~運命の人~』の3巻が7月25日に発売された。『君に届け』のスピンオフ漫画となっているこの作品は、本編…
部屋に棲みついているのは〇〇霊!? 『左様なら今晩は』不器用な幽霊と僕の痴的で真っ直ぐな恋
結婚を目前にして、彼女からフラれてしまった陽平。それと同時に同棲も解消となり、一人寂しく失恋を引きずる陽平だったが、彼女とお別れ…
『美少女戦士セーラームーン』短編「カサブランカ・メモリー」に見る、火野レイの気高き魅力
武内直子作の『美少女戦士セーラームーン』の説明はほとんど必要ないだろう。平成初期の代表的な少女マンガの一つであり、今もなお人気の…
webtoon界震撼の復讐劇『肝臓を奪われた妻』スクロールする手が止まらない理由
韓国発の縦スクロール・フルカラー形式のデジタルコミック「webtoon(ウェブトゥーン)」。学園を舞台にした『女神降臨』『喧嘩独…
稲川淳二が夏の季語に? 怪談から話術まで今夏読むべき名著3選
「熱帯夜 稲川淳二 2℃下がる」。7月29日朝『THE TIME,』(TBS系)で香川照之が詠んだ句である。 当の稲川淳…
メイド探偵、陰陽師探偵に作家探偵……「令和の新本格ミステリ・カーニバル」が目指すものを考察
「令和の新本格ミステリ・カーニバル」と銘打たれ、星海社FICTIONSから3冊のミステリが同時に出た。1冊は吹雪の山荘で起こる連…