『MIU404』“正義の味方”はどこに?

『3年A組』柊を演じた菅田将暉が『MIU404』久住を演じる意義 “正義の味方”はどこにいる?

「つぶやきは、感情を食べて、化け物になる」  とは、野木亜紀子脚本のNHKドラマ『フェイクニュース』(2018年)のキービジュ…

生誕85周年・寺山修司を探す旅へ出よう

町へ出られないコロナ禍に、寺山修司を探す旅へ出よう 生誕85周年記念復刊『寺山修司記念館』

『寺山修司記念館』(笹目浩之監修,トゥーヴァージンズ)とは、7月14日に寺山修司生誕85周年を記念して復刊された、寺山修司記念館…

『MIU404』重苦しさが詰まった終盤戦へ

『アンナチュラル』ミコトの言葉を思い出さずにいられない 『MIU404』重苦しさが詰まった終盤戦

「見たくないんです。不条理な事件に巻き込まれた人間が、自分の人生を手放して同じように不条理なことをしてしまったら負けなんじゃない…

『劇場版おっさんずラブ』が現代人に響く理由

『おっさんずラブ』が提示した恋の先にあるもの 春田×牧の完璧なエンディングの先を描いた意味

8月2日21時よりテレビ朝日系で、『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』が地上波で初放送される。『劇場版おっさんず…

今村翔吾『じんかん』で松永久秀に注目

大河ドラマ再開が待ちきれない! 今村翔吾『じんかん』で松永久秀を追いかけよう

タイトルの「じんかん」とは人間のことであり、「人と人が織りなす間。つまりはこの世(p.114)」のことを指す。今村翔吾著『じんか…

『MIU404』回を重ねるごとに面白さが加速

『MIU404』は回を重ねるごとに面白さが加速 野木亜紀子が突きつける“弱者たちの叫び”

この世界はままならないことで溢れている。一度足を踏み外したら最後、修正が効かない。第3話におけるデジタルタトゥーによって社会的制…

『MIU404』は“副題”にも要注目!

野木亜紀子作品は“副題”にも注目! 『MIU404』第1話と第2話でまったく色合いの違う物語に

ついに『MIU404』(TBS系)が始まった。綾野剛、星野源主演。さらには脚本に野木亜紀子、演出に塚原あゆ子、プロデュースに新井…

多和田葉子『星に仄めかされて』書評

日本が存在しない世界、移民となった女性は旅をする 多和田葉子『星に仄めかされて』が描き出す、越境の物語

この世界は現実なのか、夢なのか。神話や昔話の世界と地続きではあるが、描かれているのは、恐らく遠い未来の話。国も時代も超越した「言…

坂元裕二が『Living』に込めた愛

坂元裕二が『Living』に込めた、人間に対する渾身の“愛” 広瀬姉妹×永山兄弟の第1夜を振り返る

珠玉の30分だった。坂元裕二脚本ドラマを待ちに待っていたテレビドラマファンにとっては特に。  先週放送の第1話・第2話に続いて…

NHKテレワークドラマを振り返る

『今だから、新作ドラマ作ってみました』に詰まっていた今を生き抜くヒント 3作品を振り返る

新型コロナウイルスの影響で、新作ドラマの多くが放送できない状態にある。ドラマだけではなく、演劇、映画などエンタメ作品の多くが公演…

『スカーレット』総集編に寄せて

『スカーレット』は“手を繋ぐ”物語だった 何度でも思い出したい喜美子の「大事なもんは大事に」

NHK総合にて5月5日15時5分から、『スカーレット』総集編が放送される(BSプレミアムでは5月7日・8日)。無駄がない水橋文美…

新ドラマ、注目の“男性バディ”たち

語り継がれる“男性バディ”の条件は? 星野源×綾野剛、中島健人×平野紫耀ら新ドラマへの期待

新型コロナウイルス感染防止のため、4月期主要ドラマの多くが延期となっている。新しい連続ドラマの始まりを待ちかねるこの時期がいつま…

各局医療ドラマの特徴と狙い

『アライブ』『トップナイフ』『病室で念仏を唱えないでください』など、各局医療ドラマの狙いは?

1月のドラマが続々と始まっている。なんといっても今期最大の特色は、6本にも及ぶ医療ドラマの乱立である。高視聴率が見込める医療ドラ…

人生を描く『スカーレット』の挑戦

『スカーレット』の骨格を担う大島優子と林遣都の存在 常治の“死”が物語にもたらしたもの

北村一輝演じる常治が死んだ。今までの悪行の数々を帳消しにするほど、無限の愛と不器用な優しさと、可愛らしさと、「男の意地と誇り」を…

藤原奈緒の「2019年ドラマTOP10」

年末企画:藤原奈緒の「2019年 年間ベストドラマTOP10」 テレビドラマを追いかけることは「時代」を見つめること

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2019年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

『G線上』が突きつける“恋愛と人間愛”

『G線上のあなたと私』波瑠は“私たち”の代弁者 安達奈緒子が突きつける、恋愛と人間愛の困難さ

「人を好きになるとか、ほんと暴力です」  ヒロイン・也映子(波瑠)と同い年のバイオリン講師・久住眞於(桜井ユキ)の言葉はいつも…

『いだてん』“俺たちのオリンピック”はどこに?

『いだてん』“俺たちのオリンピック”はどこにたどり着く? 美談だけにはしない“危うさ”も描く面白さ

ドラマ自体だけではなく、現実の世界においてもあらゆる苦難にぶつかり、乗り越え、まさに走り続けてきた『いだてん~東京オリムピック噺…