児童虐待、介護、毒親……本屋大賞受賞作『52ヘルツのクジラたち』は“誰にも届かない声”を拾う
先日、「本屋大賞」の2021年受賞作が発表された。本屋大賞とは、全国の新刊書店に勤務する全ての書店員が投票資格を持ち、一年間に出…
坂元裕二が描き続ける恋と愛の狭間 『花束みたいな恋をした』が突き付ける世知辛い現実
麦「分けちゃダメなんだって、恋愛は」 絹「恋愛はひとりに一個ずつ」 菅田将暉演じる麦と、有村架純演じる絹は冒頭の場面におい…
『天国と地獄』“入れ替わり劇”の根底にあるコロナ禍の現在 北村一輝×柄本佑にも要注目
それを拾って、役立てようと 僕は思ったわけでもないが なぜだかそれを捨てるに忍びず 僕はそれを、袂に入れた。 (「月…
高橋一生×森下佳子のキーワードは“月” 『おんな城主 直虎』から『天国と地獄』へ続く“宿命”
いよいよ新日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』(TBS系)が放送される。綾瀬はるかと高橋一生が、まさかの「入れ替わり」に翻弄…
柳美里『JR上野駅公園口』が世界で評価された理由とは? コロナ禍の現在をも照射する力
2014年に刊行された小説を、今、多くの人が手にとっている。柳美里による『JR上野駅公園口』(河出書房新社)である。 202…
年末企画:藤原奈緒の「2020年 年間ベストドラマTOP10」 コロナ禍だからこそ生まれた幸せな作品
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2020年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…
『アンという名の少女』に共感せずにいられない理由 “暗さ”を宿した新たなアンの主人公像
NHK総合で放送されている『アンという名の少女』に夢中だ。 「年は十一歳ぐらい。小さな顔は白く、やせているうえに、そばかす…
江口洋介、上白石萌歌、志尊淳が生み出すハーモニー “名曲”が心に染みる『天使にリクエストを』
「歩き疲れては 夜空と陸との隙間に潜り込んで 草に埋もれては寝たのです」 (「生活の柄」作詞:山之口貘、作曲:高田渡) …
『わたナギ』が教えてくれた3つの大事なこと “しょせん他人同士”だから進める一歩
ガムシャラに働く女性たちの癒し『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)が最終回を迎えてしまった。とはいえ、9月8日には本編のスペシャ…
山内マリコ作品、なぜ次々に実写化? 門脇麦×水原希子『あのこは貴族』への期待
門脇麦、水原希子のダブル主演で、山内マリコ原作の『あのこは貴族』(集英社文庫)が映画化され、2021年に公開される。『グッド・ス…