作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
シリル・ガーヌの名を覚えて損なし! “リアル”と“リアリティ”が逆転した『K.O.』の秀逸性
Netflixで定評のあるもの。殺人ドキュメンタリーに大麻、グルメ、それから無修正ペニスなど。それらに次いで、ある程度の数を占め…
配信時代におけるアドベンチャー映画の成功とは? 『ファウンテン・オブ・ユース』から考察
『インディ・ジョーンズ』や『トゥームレイダー』、『ナショナル・トレジャー』シリーズなどをはじめとする、人類の歴史的遺構を探索した…
『国宝』の横浜流星が圧巻 陰と陽の“二面性”を存分に味わえる傑作に
映画『国宝』の横浜流星が圧巻だ。 6月6日に公開された『国宝』は、任侠の一門に生まれながら歌舞伎の世界に飛び込んだ立花喜久雄…
『岸辺露伴は動かない 懺悔室』ヴェネチアが存在感を持った理由 『赤い影』との共通項も
荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ『岸辺露伴は動かない』は、人間の身体を書籍にすることで過去の経歴や考えを…
『サブスタンス』が映す“まなざし”への吐き気と自傷 ショットで語る“本質”とは
〈見て見てみて かわいいね 細すぎる 太すぎる デカすぎる チビすぎる 死ぬ死ぬ死ぬ 女が死ぬ〉 ちょうど私が映画『サブスタ…
『名探偵コナン 隻眼の残像』が大ヒット&高評価 一方でもったいなかった毛利小五郎の役割
劇場版『名探偵コナン』の勢いが止まらない。4月18日に公開されたシリーズ第28作『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』…
前3部作ファンは落胆? 『フィアー・ストリート:プロムクイーン』が跳ね除けた呪いの本質
Netflix配信のホラー3部作『フィアー・ストリート』は、呪われた町「シェィディサイド」を舞台にした映画シリーズだ。複数の時代…
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の美点と欠点を徹底解説
約30年もの歴史を歩んできた、トム・クルーズ主演のスパイアクション『ミッション:インポッシブル』シリーズ。TVドラマ『スパイ大作…
トム・クルーズ、パンツ一丁で怒りの説教! とにかく脱ぐ『M:I/ファイナル・レコニング』
トム・クルーズ、パンツ一丁で怒りの説教! 「インターネットやめろ!」 ……簡単に言うと本作『ミッション:インポッシブル/ファイナ…
少年少女は“地獄”で何を見つけるのか 『ドラゴン・ハート』は夏休み“王道”の冒険譚に
製作総指揮・原作を幸福の科学の大川隆法総裁が手掛ける長編アニメ映画『ドラゴン・ハート ─霊界探訪記─』が5月23日から公開。宇宙…
中国古典文学の名著が映画に 『紅楼夢 ~運命に引き裂かれた愛~』が引き出した新たな魅力
中国の「四大名著」として、『西遊記』、『水滸伝』、『三国志演義』と並ぶ、『紅楼夢』。没落した貴族の曹雪芹によって書かれた、この物…
エリザベス・オルセン×アリシア・ヴィキャンデル 『アセスメント』が問う“正解のない問題”
親になり子育てをすることに政府の厳しい審査が必要になったとしたら、どうだろうか。そして夫妻の私生活を、派遣された“査定官”に逐一…
『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』のクオリティの高さに驚き 表現力の秘密と作品の説得力
「アスパラガス」をはじめ、「深焼き」などの製法が駆使される、製菓会社・ギンビスのビスケットの質の高さは、市販のお菓子のなかで際立…
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』リバイバルで蘇る“炎”の意志 いま振り返る猗窩座の悲劇
来たる7月18日、いよいよ鬼殺隊と鬼舞辻無惨ら鬼たちとの、最後の戦いが始まる。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』(以下、『無限城編』…
『マインクラフト/ザ・ムービー』が示唆する映画界の変容 ハリウッド映画とゲームの関係
史上最も売れたゲームソフト、『Minecraft(マインクラフト)』。ブロックで構築されたデジタル上の世界を舞台に、広大なフィー…
『#真相をお話しします』映像化の“大胆な仕掛け” 大森元貴&菊池風磨の隠れた一面とは?
波乱に満ち溢れた原作小説を実写映画化するには、このアプローチしかなかったのではないか。そう思ってしまうほど、映画『#真相をお話し…
『サンダーボルツ*』になぜ惹かれるのか? はみ出し者たちだからこそ“共感”できる物語に
「アベンジャーズは来ない」 これは『サンダーボルツ*』の予告映像にもある、CIA長官ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテ…
インド映画×ループもの まさかの組み合わせを最高のバランスで仕上げた『政党大会』が必見
リッチな若者カーリク(シランバラサン)は、飛行機に乗って友人の結婚式へ向かっていた。実は仲間たちと組んで、ある作戦を決行しようと…
『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』に詰め込まれた、レオス・カラックスの意志や焦燥
かつて、フランス映画界で「恐るべき子供たち」の一人に数えられ、「アートフィルムのロックスター」や、「新時代のゴダール」などと評価…
『ハボック』は『男たちの挽歌』へのラブレターだ ギャレス・エヴァンスの“過剰さ”が光る
「Havoc」とは日本語で「大混乱」の意である。というわけで、名は体を表すバイオレンスアクション『ハボック』(2025年)がNe…
『パリピ孔明 THE MOVIE』の新鮮な驚き 日本の音楽シーンに希望を感じさせる一作に
『ヤングマガジン』連載中の人気漫画をドラマ化した、2023年秋ドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ系)。中国・三国時代の天才軍師、“…
劇場版『名探偵コナン』は“ファン以外”でも楽しめる? 初心者が『隻眼の残像』を観てみた
『名探偵コナン 隻眼の残像』公開初日となる4月18日8時20分、TOHOシネマズ 新宿の売店は既に長蛇の列であった。土曜日の15…
『シンシン/SING SING』が“描いたこと”と“描かなかったこと” 注目すべき芸術表現の特異性
ニューヨークの北、ハドソン川のほとりに、最高レベルの厳重警備で受刑者を収監する、シンシン刑務所がある。映画『シンシン/SING …
映画『ブリジット・ジョーンズ』シリーズを原作小説とともに総括 最終作で終えた“役割”
レネー・ゼルウィガー演じるイギリス人女性“ブリジット・ジョーンズ”の生き様が、多くの観客の共感を呼んだ、大ヒットラブコメディ映画…
『名探偵コナン 隻眼の残像』は悲喜こもごもな大人向けの傑作 “ネタバレなし”で魅力を熱弁
4月18日に公開された劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』。全国各地で行われた深夜の最速上映のチケットは2024年公開の『名探偵コ…