『宮本から君へ』が熱くてしょうがない

池松壮亮が私たちの悩みをぶち破ってくれる 『宮本から君へ』が現在に蘇った意義

面白いだろうこと、とにかく熱いドラマだろうことは、池松壮亮と監督・脚本の真利子哲也、そして新井英樹原作『宮本から君へ』から予想は…

期待の4月クールドラマ

4月クール期待ドラマは? 『正義のセ』『ブラックペアン』『宮本から君へ』などジャンル別に紹介

1月クールのドラマが終わり、4月クールのドラマが始まるまでのこの間、もちろん特番やスペシャルドラマを観るのも楽しいのであるが、や…

『アンナチュラル』が描く光と闇の対比

井浦新が語った“きれいな花になること”の意味とは? 『アンナチュラル』が描く光と闇の対比

回を重ねるにつれて加速する面白さと感動を与えてくれたドラマ『アンナチュラル』(TBS系)がついに最終回を迎える。『コーヒーが冷め…

『パンバス』深川麻衣の魅力が最大限

深川麻衣演じるヒロインが最大の魅力に 『パンとバスと2度目のハツコイ』の“孤独”という名の繭

フランスパンで殴られてケガをするなんて、本当はない。コインランドリーの「孤独」と名のついた本だらけの本棚とその本棚を守る子供はい…

『夜空はいつでも~』映画賞多数受賞の理由

なぜ『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は2017年を代表する1作になったのか

『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は、日常と死に向き合った映画だ。情報が氾濫し、善意も悪意もないまぜの喧騒が、ネット上でも…

『トドメの接吻』加速する面白さを分析

『トドメの接吻』山崎賢人の“予想外の死”は何をもたらす? 加速する面白さを分析

『トドメの接吻』(日本テレビ系)がなんだかものすごく面白い。今期最大の大穴と言える日曜22時30分開始のこのドラマ、キャスト、演…

『インポスターズ』が描く、複数の恋のかたち

全員嘘つきのラブバトル 海外ドラマ『インポスターズ 愛しの結婚詐欺師』が描く、複数の恋のかたち

1月25日からHuluプレミアにて配信が開始される海外ドラマ『インポスターズ 愛しの結婚詐欺師』は、いわば全員嘘つきのラブバトル…

『孤独のグルメ』はなぜ中毒性があるのか?

『孤独のグルメ』はなぜ中毒性があるのか? 松重豊演じる井之頭五郎像の絶妙な変化

美味しそうな顔または声というものがある。例えば、ドラマ『みをつくし料理帖』(NHK)の小日向文世が美味しい食べ物を口に入れた時の…

藤原奈緒の「2017年ベストドラマTOP10」

年末企画:藤原奈緒の「2017年 年間ベストドラマTOP10」 “悪役のいないユートピア”の物語が愛された

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2017年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

『おんな城主 直虎』全50回を振り返る

龍雲丸は“もうひとりの直虎”だったーー『おんな城主 直虎』全50回を振り返る

大河ドラマ『おんな城主 直虎』が最終回を迎えた。残された資料が少ない、そもそも本当に女性だったかも不確かな井伊直虎という人物を約…

『おんな城主 直虎』真骨頂の49話

『おんな城主 直虎』いよいよ最終回! 壮大なコント「本能寺が変」を振り返る

『おんな城主 直虎』もいよいよ本日で最終回を迎える。本来連続ドラマというもの、特に50回にもわたる大河ドラマの終盤は、最後の数話…

尾上松也演じる今川氏真が物語の鍵を握る?

尾上松也演じる今川氏真が物語のカギ握る? 『おんな城主 直虎』予想を超えた展開へ

いよいよ大河ドラマ『おんな城主 直虎』も残すところ2話となった。48話「信長、浜松来たいってよ」というサブタイトルからして完全に…

万千代の中に生きる政次の意志

万千代の中に生きる政次の意志ーー『おんな城主 直虎』“おとわ”が直虎へと戻るとき

「やってみねばわからぬではないか!」  柴咲コウ演じる直虎が、再びこの言葉を使った。「奪いあわずとも生きられる世を作りたい」と…

竹野内豊×麻生久美子、官能的な交わり

竹野内豊と麻生久美子、“声”を通した官能的な交わり 『この声をきみに』が描く恋と現実

「あの瞬間、僕は4次元空間の迷宮のような君の不思議な空間の中に放り込まれた。鋭敏な言葉をひとつひとつ口にするたびに、僕らはあの空…

寺山修司は2021年に存在し得るのか?

寺山修司は2021年に存在し得るのか? 『あゝ、荒野』が描く魂のぶつかり合い

2021年、東京オリンピック以降という近未来に、1960年代から80年代を駆け抜けた表現者・寺山修司は存在し得るのか。吃音で赤面…

『過保護のカホコ』に隠された人生のヒント

高畑充希と竹内涼真は“家族”になることができるのか 『過保護のカホコ』に隠された人生のヒント

『過保護のカホコ』がついに最終回を迎える。高畑充希演じる、両親に過保護に育てられてきた加穂子は、竹内涼真演じる、家族を知らない孤…

『幼な子われらに生まれ』が描く傷だらけの再生

人はなぜ家族になるのかーー『幼な子われらに生まれ』が描く、傷だらけの再生

これを単純に「希望」と名づけていいのだろうか。浅野忠信演じる主人公・信の表情を見つめていて、なんとも形容しがたい感情に襲われた。…

高畑充希は異色のスーパーヒロインだ

『過保護のカホコ』高畑充希は異色のスーパーヒロインだ 愛と毒に溢れた作品の魅力を考察

『過保護のカホコ』の世界は、純粋さと毒が同居した不思議な世界だ。超純粋培養で育てられた真っ白な加穂子(高畑充希)がすくすく成長し…

『ハロー張りネズミ』は最高の探偵ドラマだ

大根仁『ハロー張りネズミ』は最高の探偵ドラマだ ジャンルレスな作風の魅力

最高の探偵ドラマが始まった。金曜ドラマ『ハロー張りネズミ』。弘兼憲史原作で、深夜ドラマ『まほろ駅前番外地』、『リバースエッジ大川…

『ごめん、愛してる』規格外の登場人物たち

池脇千鶴の若菜役は『道』のジェルソミーナに通じる 『ごめん、愛してる』規格外の登場人物たち

先週から始まったTBS日曜劇場『ごめん、愛してる』。登場人物たちが囚われているのは、題名の通り「愛」であり、「過去」でもある。過…

『ゆとりですがなにか』SP後編に寄せて

岡田将生×柳楽優弥×松坂桃李は“人生の岐路”にどう向き合う?  『ゆとりですがなにか』SP後編に寄せて

おなじみのうだるような音楽。それだけで、坂間と山路の「鳥の民」での愚痴話やまりぶの胡散臭さ、彼らを取り巻く社会の雰囲気、その全て…

脚本家・井上由美子が描き続けるもの

『昼顔』『オカムス』『緊急取調室』……脚本家・井上由美子が描き続ける女の情念 

映画『昼顔』は、女の映画だ。時にずるく強情で、それでいて儚く純粋な、恋に生きる上戸彩の美しさを堪能するための映画だ。そして、同じ…

『あなそれ』は最も人間らしいドラマだ

誰の心にも“美都”がいる 『あなたのことはそれほど』は最も人間らしいドラマだ

W不倫を描いた話題ドラマ『あなたのことはそれほど』が遂に最終回を迎える。何の躊躇も葛藤もない、美都(波瑠)と有島(鈴木伸之)の、…

天海祐希の心が丸裸に?『緊急取調室』最終回

天海祐希の心が丸裸に? 井上由美子脚本『緊急取調室』今夜最終回! 

シーズン1に引き続き、天海祐希と名バイプレイヤーズが対峙する悲しい事件と悲しい犯人たちに目が離せなかったドラマ『緊急取調室sec…

『リバース』原作版とドラマ版の違いとは?

小池徹平は登場人物たちの“鏡”となるーー『リバース』原作とドラマの違いを読む

「リバース」という言葉の意味を、「川」とする。川は水であり、透明な水は鏡となって、覗き込む人自身を映し出す。それは、テレビドラマ…