魚喃キリコが描いた、90年代の東京で生きた「わたし」 『魚喃キリコ未収録作品集』を読む
わたしの仕事は、白を黒で汚すこと。 真白な誰かを、もしくはわたし自身を、汚すこと。 愛しながら、とてもとても愛おしみ…
『今だから、新作ドラマ作ってみました』に詰まっていた今を生き抜くヒント 3作品を振り返る
新型コロナウイルスの影響で、新作ドラマの多くが放送できない状態にある。ドラマだけではなく、演劇、映画などエンタメ作品の多くが公演…
高橋一生は“語られない物語”を想像させる俳優だ 『竜の道』放送前に必見ドラマ3作品を振り返る
新ドラマの多くが新型コロナウイルスの影響で延期となり、玉木宏・高橋一生が復讐に燃える、火曜21時ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者…
語り継がれる“男性バディ”の条件は? 星野源×綾野剛、中島健人×平野紫耀ら新ドラマへの期待
新型コロナウイルス感染防止のため、4月期主要ドラマの多くが延期となっている。新しい連続ドラマの始まりを待ちかねるこの時期がいつま…
束縛され、がんじがらめで働く男たちの悲哀 Twitter文学賞国内編1位『黄金列車』は今こそ読みたい一冊だ
買い置きできる限りのものを買い置き、窓もカーテンも閉め切り、外の世界を締め出して、全てがすっかり変るまで家に閉じこもる。新…
伊藤沙莉の浅草氏は最高だ! 『映像研には手を出すな!』没入に誘うハスキーボイス
深夜に放送されているアニメ『映像研には手を出すな!』(NHK総合)に毎週目を潤ませてばかりである。アニメ製作に没頭する女子高生3…
高橋一生の悪の色気に虜にならずにはいられない 舞台『天保十ニ年のシェイクスピア』が放つ“毒”
日生劇場で絶賛上映中、今後の大阪公演、Blu-ray・DVDの発売も決定している『天保十ニ年のシェイクスピア』は非常に贅沢な作品…
野木亜紀子×山下敦弘が描く現代人の切なさと愛しさ 絶品の深夜ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』
毎週金曜日の夜、こんなにも上質な深夜ドラマがあっていいのだろうかと思いながら『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系)を観ている。…
『アライブ』『トップナイフ』『病室で念仏を唱えないでください』など、各局医療ドラマの狙いは?
1月のドラマが続々と始まっている。なんといっても今期最大の特色は、6本にも及ぶ医療ドラマの乱立である。高視聴率が見込める医療ドラ…
年末企画:藤原奈緒の「2019年 年間ベストドラマTOP10」 テレビドラマを追いかけることは「時代」を見つめること
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2019年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…
4コマ漫画の実写化作品はなぜ泣けるのか? 『殺カレ死カノ』『ぎぼむす』『自虐の詩』から考察
最近、ある映画を観て、自分でも信じられないほど涙が止まらなくなった。間宮祥太朗、桜井日奈子主演、小林啓一監督の映画『殺さない彼と…
『いだてん』“俺たちのオリンピック”はどこにたどり着く? 美談だけにはしない“危うさ”も描く面白さ
ドラマ自体だけではなく、現実の世界においてもあらゆる苦難にぶつかり、乗り越え、まさに走り続けてきた『いだてん~東京オリムピック噺…
『おっさんずラブ』が描いてきた“本当に大切なこと” 過去作の振り返りと新シリーズへの期待
ついに『おっさんずラブ』の新章が始まる。10月クールのドラマ陣の中で、遅めのスタートを切ろうとしている『おっさんずラブ-in t…
飯テロドラマの元祖! 『孤独のグルメ』『深夜食堂』が愛され続ける長寿シリーズとなった理由
世に「飯テロドラマ」は数あれど、この2本に勝る者はないのではないだろうか。『孤独のグルメ』と『深夜食堂』である。現在テレビ東京で…
限界集落を巡る、悲劇と喜劇のミステリー 米澤穂信『Iの悲劇』が問いかけるもの
Iの悲劇。「I」とは「愛」と思いきや、「Iターン」、つまり都市部から出身地とは別の地方に移り住もうとする人々のことを意味する。そ…
シム・ウンギョンの魅力は“映画そのもの” 『サニー』から『ブルーアワーにぶっ飛ばす』までを振り返る
心優しい夫がいて、仕事をバリバリこなす30歳のかっこいいCMディレクター。それが夏帆演じるヒロイン・砂田だ。とはいえうまくいって…
『ニッポンノワール』『G線上のあなたと私』『シャーロック』、見逃せない秋ドラマ期待の3作品
ようやく秋の肌寒さを自覚し始めた今日この頃、10月期のドラマが始まる。『時効警察』(テレビ朝日系)や『結婚できない男』(カンテレ…