『おっさんずラブ』が描いてきた“本当に大切なこと”

『おっさんずラブ』が描いてきた“本当に大切なこと”  過去作の振り返りと新シリーズへの期待

ついに『おっさんずラブ』の新章が始まる。10月クールのドラマ陣の中で、遅めのスタートを切ろうとしている『おっさんずラブ-in t…

『孤独のグルメ』が長寿シリーズとなった理由

飯テロドラマの元祖! 『孤独のグルメ』『深夜食堂』が愛され続ける長寿シリーズとなった理由

世に「飯テロドラマ」は数あれど、この2本に勝る者はないのではないだろうか。『孤独のグルメ』と『深夜食堂』である。現在テレビ東京で…

『Iの悲劇』が描き出す、悲劇と喜劇

限界集落を巡る、悲劇と喜劇のミステリー 米澤穂信『Iの悲劇』が問いかけるもの

Iの悲劇。「I」とは「愛」と思いきや、「Iターン」、つまり都市部から出身地とは別の地方に移り住もうとする人々のことを意味する。そ…

女優シム・ウンギョンの魅力

シム・ウンギョンの魅力は“映画そのもの” 『サニー』から『ブルーアワーにぶっ飛ばす』までを振り返る

心優しい夫がいて、仕事をバリバリこなす30歳のかっこいいCMディレクター。それが夏帆演じるヒロイン・砂田だ。とはいえうまくいって…

期待の秋ドラマベスト3

『ニッポンノワール』『G線上のあなたと私』『シャーロック』、見逃せない秋ドラマ期待の3作品

ようやく秋の肌寒さを自覚し始めた今日この頃、10月期のドラマが始まる。『時効警察』(テレビ朝日系)や『結婚できない男』(カンテレ…

『ルパンの娘』を支えた“影の存在”たち

『ルパンの娘』煌びやかさの裏にあったノスタルジックな哀愁 物語を支えた心優しき“影の存在”たち

『ルパンの娘』(フジテレビ系)がついに最終回を迎える。華(深田恭子)と和馬(瀬戸康史)、エミリ(岸井ゆきの)。切ない恋心のすれ違…

『だから私は推しました』森下脚本の構造を読む

『だから私は推しました』ダブルミーニングの作品名が意図したもの 森下佳子が仕掛けた“真実と嘘”

暗い世界をアイドルという光が照らし、その光に手を伸ばし続ける人々もまた、彼女たちを照らすサイリウムの光で輝いている。淡く暗く煌く…

注目の7月期ドラマを一挙紹介

『Heaven?』『凪のお暇』など夏ドラマは粒ぞろい! 岡田惠和、森下佳子が手がける深夜枠も注目

『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)、『監察医 朝顔』(フジテレビ系)等、夏ドラマが続々と始まっている。『ノーサイド・ゲーム』は原…

『きのう何食べた?』なぜ視聴者の心を掴んだのか

『きのう何食べた?』はなぜ視聴者の心を掴んだのか “家族”の物語として再構築したドラマ版の凄み

『きのう何食べた?』(テレビ東京系)が遂に最終回である。毎週毎週、常に互いを思いやるシロさん(西島秀俊)とケンジ(内野聖陽)の日…

『わた定』が社会の本質を射抜くまで

吉高由里子の笑顔をもう一度 『わたし、定時で帰ります。』最終回目前に直面した“最大の問題”とは

ドラマ『わたし、定時に帰ります。』(TBS系)は、新しい働き方を勝ち取るための「戦う」ドラマだ。吉高由里子演じる時代のニューヒロ…

藤野涼子、『腐女子~』で見せる無敵の輝き

藤野涼子の「好き」に心を撃ち抜かれる 『腐女子、うっかりゲイに告る。』の“尊さ”の象徴に

「ああ、好きだなあ」としみじみ思うドラマがある。NHKよるドラ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』である。『女子的生活』(N…

松坂桃李は欲望の中を漂う“しなやかな獣”

松坂桃李は欲望の中を漂う“しなやかな獣” 『ユリゴコロ』から『パーフェクトワールド』に至るまで

ここ何年か、最も目が離せない俳優、松坂桃李。インタビュー番組やバラエティ番組で常に謙虚で穏やかな微笑みを絶やさない彼は、映画『居…

『なつぞら』広瀬すずは“かぐや姫”のよう

『なつぞら』広瀬すずは“かぐや姫”のよう 2つの家族と夢に、なつはどう向き合う?

第1話、「ヒロインが序盤に水に飛び込む」という朝ドラのお約束に従うかのように、なつ(粟野咲莉/広瀬すず)は、命がけでアニメーショ…

『東京独身男子』可愛すぎる“太郎ちゃん”

『東京独身男子』ずっと見たかった高橋一生がここにいる 可愛すぎる“太郎ちゃん”に至るまで

さて、魅力的な男たちのせいでテレビをつけるのが楽しみで仕方がないのが、『きのう何食べた?』(テレビ東京)がある金曜夜だけでなく、…

『まんぷく』反復と変化を描き続けた革新性

『まんぷく』は“定番”の朝ドラではない 反復と変化を描き続けた福田靖の革新性

朝ドラ『まんぷく』(NHK総合)が遂に最終回を迎える。真っ当な良妻賢母と、カップヌードルを発明した発明家であり立派な経営者のマネ…

『3年A組』に込められた現実世界への祈り

上白石萌歌と田辺誠一を対の存在として描いた理由 『3年A組』に込められた現実世界への祈り

『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)が終わった。このドラマの面白さは、時に引っ掛け問題あり、荒唐無稽で遊び…

『はじこい』物語に潜む3つの注目ポイント

深田恭子の何よりも強い“鈍感力” 『はじこい』物語に潜む3つの注目ポイント

『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)の面白さは、三者三様の男たちのかっこよさや可愛さにキュンとするのは大前提として、1人の男…

『3年A組』2019年に製作された意義

菅田将暉“1人”の戦いから“全員”の戦いへ 『3年A組』が2019年に製作された意義

毎度息を呑まずにはいられない展開のドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)。今週より、その第2幕が始まる…

『後妻業』木村佳乃×木村多江は正反対の悪女?

木村佳乃×木村多江は正反対の“悪女”? 『後妻業』に至る2人の戦歴を振り返る

強烈で美しい悪女も、傍から見る分には爽快だ。そう思わせてくれそうなのが、本日から放送開始の『後妻業』(カンテレ・フジテレビ系)で…

新キャストから読み解く『家売るオンナ』の魅力

『家売るオンナの逆襲』三軒家万智は“時代遅れ”なのか? 松田翔太ら新キャストにみる新たな構造

2016年夏放送の『家売るオンナ』から、2017年5月放送のスペシャル版『帰ってきた家売るオンナ』を経て、遂に続編『家売るオンナ…

注目作揃いの1月ドラマ

『いだてん』『グッドワイフ』『3年A組』の日曜ドラマが本命に? 注目作揃いの1月ドラマ

大晦日の幸せ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)、元旦の『相棒』(テレビ朝日系)、正月時代劇『家康、江戸を建てる』(NHK総合)、さ…

『中学聖日記』なぜ祝福される物語に?

『中学聖日記』教師と生徒の“純愛”はなぜ祝福される物語になったのか 強く優しい女性たちの生き方

『中学聖日記』(TBS系)の放送が終わった。中学生と教師の恋愛というセンセーショナルな題材を扱ったこのドラマは、有村架純と岡田健…

藤原奈緒の「2018年ベストドラマTOP10」

年末企画:藤原奈緒の「2018年 年間ベストドラマTOP10」 鮮烈かつ多幸感に溢れる傑作

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2018年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

『今日俺』福田雄一が切り開いた新しい青春ドラマ

賀来賢人×伊藤健太郎の“男の友情”がなぜ胸にささるのか 『今日から俺は!!』は新しい青春ドラマに

遂に『今日から俺は!!』(日本テレビ系)が終わってしまう。なんでこんなに面白いんだろう。何でこんなにこのドラマが好きなんだろう。…

『炎上弁護人』井上由美子が描くネットの向こう

ネットの向こうには怪物しかいないのか? 真木よう子主演『炎上弁護人』が突きつける“人間の本質”

NHK土曜ドラマスペシャル『炎上弁護人』は間違いなくオススメだ。一足先に拝見させていただいたのだが、約1時間15分、夢中で観てし…

『中学聖日記』1章から2章への大きな変化

有村架純と町田啓太、本音を晒け出した“大人”たち 『中学聖日記』1章から2章への大きな変化

『中学聖日記』(TBS系)も、残り2話となった。何事も綺麗ごとだらけ、口触りのいい言葉ばかりで取り繕っていた優等生の大人たちは、…

『まんぷく』は人生論・組織論を学べる朝ドラに

安藤サクラ×長谷川博己に社会人こそ共感? 『まんぷく』は人生論・組織論を学べる朝ドラに

朝ドラ『まんぷく』(NHK総合)は10週目を迎え、波乱万丈の萬平(長谷川博己)、福子(安藤サクラ)夫婦の人生と会社もようやく軌道…

新垣結衣の笑顔を封印した野木亜紀子の狙い

新垣結衣の笑顔を封印した野木亜紀子の狙い 『獣になれない私たち』晶は“自由”のために戦うのか?

ドラマは5話を過ぎ、物語はちょうど、堂々巡りの大きな1巡目を終えた。第1話で、新垣結衣演じる晶は、かっこいい服とブーツという鎧を…