文芸の記事一覧
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本の続きが読めないなら生きている意味がないーー『死にたがりの君に贈る物語』が描き出す、深い小説愛
生活必需品、という言葉をコロナ禍になってから頻繁に耳にするようになり、緊急事態宣言が発令されるたびその定義に紛糾している。最近で…
葛西純、川口潤、佐々木貴が語る、映画『狂猿』の魅力 「エンドロールが始まっても席を立たないで」
デスマッチのカリスマ・葛西純のドキュメンタリー映画『狂猿(きょうえん)』が、5月28日に公開された。リアルサウンド ブックでは今…
『このすば』に匹敵する“外道な笑い” 暁なつめ『戦闘員、派遣します!』の魅力とは
「笑い」「パロディ」を体現するラノベ ロシアの批評家・文学理論家ミハイル・バフチンは『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネ…
『2.5次元文化論』須川亜紀子に訊く、“2.5次元”の可能性 「聖地を訪れたとき、我々は現実と虚構の世界を観ている」
2.5次元ーー二次元と三次元の間に潜むものはなにか? そんな問いかけを続ける研究者がいる。このほど『2.5次元文化論 舞台・キャ…
『異世界居酒屋「のぶ」』がアニメ化と実写化をともに果たしたワケ 独自の立ち位置を考察
蝉川夏哉『異世界居酒屋「のぶ」』は2012年10月から小説家になろうにて連載が始まり、2014年9月から宝島社の単行本で刊行(1…
文芸書ランキング、社会の“SOS”を反映か? 『52ヘルツのクジラたち』や『お探し物は図書室まで』が伝える声
参考:週間ベストセラー【単行本 文芸書ランキング】(5月11日トーハン調べ) ついに発行部数50万部を突破した宇佐見りんの『…
「うんこには、すべてをぶち壊しにするパワーがある」『うん古典』筆者が語る、日本人のうんこ観
「うんこには、すべてをぶち壊しにするパワーがある」。そう語るのは、古典エッセイストの大塚ひかりさんだ。最新刊『うん古典:うんこで…
「小説家は儲かる職業」 松岡圭祐が明かす、ベストセラー作家の収入とその創作メソッド
「小説家は儲からない」とはよく聞く話だが、実際はそうではなく、むしろ小説家の富豪はたくさんいるーー新書『小説家になって億を稼ごう…
『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』への違和感が消えた理由 社会的に認められない恋愛をどう描く?
違和感を覚えた。だから、しめさばがカクヨムに連載した小説を書籍化し、2018年から刊行し始めた『ひげを剃る。そして女子高生を拾う…
異世界転生ガチャは思い通りにいかない! 『蜘蛛ですが、なにか?』の面白さとは?
勇者や英雄になれるとは限らないから異世界転生は厄介だ。カルロ・ゼンの『幼女戦記』では中年男が赤ん坊の女の子にされて送り出された。…
児童虐待、介護、毒親……本屋大賞受賞作『52ヘルツのクジラたち』は“誰にも届かない声”を拾う
先日、「本屋大賞」の2021年受賞作が発表された。本屋大賞とは、全国の新刊書店に勤務する全ての書店員が投票資格を持ち、一年間に出…
「自分にはまだすごい才能が眠っているんじゃないか」 爪切男×せきしろが語る、人生の落としもの
『クラスメイトの女子、全員好きでした』(集英社)を3カ月連続で刊行するエッセイの最後の1冊として出したばかりの作家・爪切男と、作…
ヨーロッパ最後の独裁国家ベラルーシの実態とは? 『理不尽ゲーム』が暴く不都合な真実
フェスティバルに集まった若者たちが大雨を避けようと地下通路に殺到し、多くの死傷者が出た1999年の群衆事故。ベラルーシの国立芸術…
爪切男×せきしろが語る、思春期のモヤモヤ 「自販機で手にした本が、その後の人生の糧になった」
「ふつうの恋はできなくていい。私にとっては『覚える』ことが恋の代わりなのだから」。作家・爪切男が4月26日に出した『クラスメイト…
『テスカトリポカ』が克明に描き出す「麻薬カルテルの論理」 一級のノワールを堪能せよ
自分でも悪趣味だと思うが、メキシコ麻薬戦争を題材にしたコンテンツを見たり読んだりするのをやめられない。ドン・ウィンズロウの『犬の…
働く女性たちに向けて書店員が選ぶ2冊 『お探し物は図書室まで』『蝶の眠る場所』
本稿は、渋谷センター街の入り口にある大盛堂書店で文芸書担当として働く山本亮が、書店員としての日々を送る中で心に残った作品や、手に…
『新・謎解きはディナーのあとで』新章開幕でさらにパワーアップ 文芸書ベストセラーランキング
参考:週間ベストセラー【単行本 文芸書ランキング】(4月6日トーハン調べ) 4月6日調べの週刊ベストセラーランキング、本屋大…
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』暁佳奈の新作がランクイン 週間ライトノベルランキング
参考:Rakutenブックスのライトノベル週間ランキング(2021年4月5日~11日) 「魔法科」「転スラ」「はまち」「ダン…
自殺志願少女との恋愛小説、なぜ支持される? 『死にたがりな少女~』から考える、若者を取り巻く状況
2021年2月末に、表紙の話題でバズった小説があった。 「作者の想像を数億倍上回った」表紙イラストが話題 ふわっとしたイメー…
『シン・エヴァ』もう一つの物語とは? 小説版エヴァが描く“その後の世界”
公開1カ月で興行収入70億円を稼ぎ出し、シリーズ最高のヒットとなった『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。迫力のバトルや多幸感…