【ONE PIECE考察】ガーリング聖の能力は? エッグヘッド編ラストから紐解く、五老星とイム様の関係性
※本記事は『ONE PIECE』最新話の内容に触れる部分があります。連載を未読の方はご注意ください。
エッグヘッド編が終幕しエルバフ編に入る直前、『ONE PIECE』で“あるシーン”が描かれ読者の注目を集めた。五老星の入れ替わりだ。
人を見下しゴミのように扱うサターン聖がエッグヘッドでのミスによりイム様に消され、代わりに神の騎士団の最高司令官であるフィガーランド・ガーリング聖が科学防衛武神の座についた。
常に高みの見物をしていた五老星の入れ替わりは、衝撃の事件。そこで今回は入れ替わりからわかる五老星とイム様の関係や、五老星の実態について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞く。
「サターン聖の消滅には、単純にびっくりしましたね。ルフィかくまやボニーが倒してスッキリする展開かと思っていたので、あの退場の仕方は衝撃でした。サターン聖の消滅について、個人的には不老が解けたのかなと思っています。回想によって200年前にも生きていたことが確定したので、不老が解けたと考えると、亡くなって肉体が消えてしまうのは納得できますよね。本当にそうならば、五老星の不老能力はイム様が授けたと考えて間違いないでしょう。
これまで読者の間では、五老星の不老能力はオペオペの実の効果ではという考察が主流でした。しかし、オペオペの実で五老星が不老になったのであれば、イム様がオペオペの能力者でない限りその不老を解くことはできないでしょうし、説明がつかないように思います。もし五老星の能力がすべてイム様から授けられたモノでいつでも奪えるのだとすれば、イム様の強さは想像を絶するレベルでしょう。イム様と五老星は完全に主従関係にありますが、その根本の理由は謎に包まれていました。
しかし、今回のサターン聖の消滅で、その根本にあるのはやはり純粋な強さや能力、そしてその命をいつでも消すことができる支配力であるように思います。普段はあれだけ偉そうなのに、イム様にだけはへりくだり跪く五老星。五老星の入れ替わりによって、イム様と彼らの関係の根っこの部分が垣間見えた気がしました」
イム様と五老星の関係が見えてきたなかで、神木氏は五老星の“ある能力”に注目する。
「五老星の変身能力は、悪魔の実によるものだと明言はされていません。サターン聖の生死をイム様が遠隔で自由に操っていた描写を見ると、この変身能力でさえもイム様が授けたモノなのではと思ってしまいますよね。五老星の変身姿が初めて描かれたとき、そこに“〇〇の実”という表記はありませんでした。ただモデルとなった妖怪やモンスターの名称が、記載されていたんです。明言されていないことやイム様の万能さから、変身能力も“イム様の能力で授けた能力”だと感じます」
もし五老星の変身能力がイム様から与えられたモノなら、気になるのはガーリング聖の能力だろう。