【原因は自分にある。】武藤潤、初写真集『燕飛』に込めた想いを語る 「グループという巣から飛び立ってまた戻ってくる」

武藤潤、初写真集『燕飛』インタビュー

 7人組ダンスボーカルグループ・原因は自分にある。(以下、げんじぶ)の武藤潤が、初の写真集『燕飛』を2026年6月10日(水)に発売した。同作には“王道イケメン”な表情からナチュラルな表情、無邪気な表情、やんちゃな表情、空手を披露する凛々しい表情など、さまざまな武藤が収められており、「王道×個性」が表現されている。その他にも武藤自身による自己分析ページや「武藤潤検定」なども収録されており、彼の魅力を多角的に味わえる一冊となっている。そんな同作に武藤はどう向き合い、どんな表現をしたのだろうか。本人に、写真集に込めたこだわりを聞いた。

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初写真集を振り返って

ーー初の写真集発売、おめでとうございます。写真集発売が決まったと最初に聞いた時、いかがでしたか?

武藤潤(以下、武藤):僕はそろそろ芸能生活10年になるのですが、こうして初めて写真集を出せることがすごく嬉しかったです。王道の写真集ではなく、クスッと笑える要素も盛り込みたいと思ったので、着ぐるみのカットなどで差別化してみました。実は撮影が始まる前は「ちゃんと写真集にできるかな」と不安を感じたりもしたのですが、いざでき上がったものを見てみると「面白いものが作れた」と安心しました。

ーー完成したものをご自身でご覧になって、どんなことを思いましたか?

武藤:いろいろと試しながら、やれることは全部やれたと思います。「武藤潤検定」というものも収録しているので、ファンの方は楽しんでいただけるんじゃないかなと。新たな一面も見せられていると思いますし、武藤潤っぽいと思う要素も詰め込まれている。1ページずつ流れを感じられるようになっているので、きっと皆さんに喜んでいただけるだろうとワクワクしています。

ーー写真集発売が決まって以降、さまざまな準備をされてきたと思います。特に大変だったことはありますか?

武藤:衣装を決めることが大変だった記憶があります。たくさん用意してくださっていたのですが、他のページのことも考えつつ「この写真集に必要な衣装はどんなものなんだろう」と完成したものをも想像しながら考えなくてはいけなくて。初めての経験だったので、すごく悩みましたね。それに、良い意味でイメージと完成形で印象が変わった部分もあって。例えば映画館のカットは、内装がすごくかわいくて、写真にするとさらにおしゃれな雰囲気が出ていたのが想像以上に良かったです。お気に入りのカットになりましたね。

ーー撮影を通じて学びや刺激もあったのではないでしょうか。

武藤:僕の好きなことをやったら、それが意外と皆さんにも興味を持ってもらえることなんだなと気がつきました。あと、ずっとやっていた空手の技を披露しているところを写真集に入れることができて嬉しかったです。それに、空手を披露したことでアクションもできますというアピールになりますからね。

ーー「好きなこと」で言うと、スーツでバードウォッチングをしているユニークなページもあって、武藤さんらしさを感じました。

武藤:森でスーツはなかなか見ないですよね(笑)。でも、逆にカッチリした感じでキメたことで、新しさと同時に自分らしさも出せたと思います。

ーーしかも、そのカットで持っている鳥図鑑と空手の帯は自前のものだとか。

武藤:そうですね。撮影前に自前のものをいくつか持ってきて、使えそうなものを選ぶ打ち合わせをしたんです。まさかそのまま使うことになるとは思っていませんでしたが、こうして写真集に活かせて嬉しかったです。帯もそう。僕、「空手を10年やっていました」と言っても「本当か!?」みたいな顔をされることが多いんです(笑)。その証明にもなりそうなので、良かったです。

ーーとなると、衣装やシチュエーションはご自身でリクエストされていたり?

武藤:着ぐるみ以外はそうかもしれません。「絵を描いたり、空手をしたりしているところを写真にしたい」、「海辺で空手を披露するのはどうですか?」と提案させていただいて、それをスタッフさんがもう少し具体化してくださって。そこにまた僕の意見を付け足して形にしていきました。

ーーどれくらい武藤さんのアイデアが反映されているんですか?

武藤:結構あると思います。最初に提案をしてくださったスタッフの方々が、げんじぶのライブを見に来てくださっていたこともあって、「武藤潤にこういうことをやらせたら面白くなるんじゃないか」という僕のキャラクターに合った内容を提案していただいたんです。そこに僕もノリノリでアイデアを出していって。着ぐるみを着て街中に行ったり、双眼鏡で鳥を観察しながらあんぱんを食べていたり、その辺りは僕のアイデアですね。

「武藤潤らしさ」とは?

ーータイトルの『燕飛』も武藤さんが考えたとお聞きしました。空手の型の名前ですよね。

武藤:鳥と空手が好きなので、ピッタリのタイトルになったと思います。燕って、子どもたちのために巣から飛び立って餌を探して、また巣に戻ってくるんです。僕もグループという巣から飛び立って頑張って、またグループに戻ってくる。そういう意味でも「燕飛」という言葉を選びました。

ーー表紙のカットはご自身で選ばれたのだとか。

武藤:はい。表紙にするなら、書店で「ん? なんだこれ?」と目に止まる写真がいいなと思って、これを選びました。空手の道着姿なので、空手の本に見えなくもないという(笑)。いろいろ候補はありましたが、横顔が素敵と言っていただけることが多いので、横を向いているこの写真にしました。

ーーその空手やバードウォッチングもそうなのですが、今作には「武藤潤らしさ」が詰め込まれているとのこと。武藤さんご自身が思う「武藤潤らしさ」とはどんな部分なのでしょうか。

武藤:うーん……。「意外性」かな。ライブのMCでも斜め上を行く回答が返ってくるとよく言われているんですね。この写真集でもページをめくるたび「あ、こう来る!?」と想像できない展開になっていて、そこに「武藤潤らしさ」が表れていると思います。

ーーたしかに、同じ衣装でも1カット目はかっこいい、2カット目は面白いと、いろんな表情をされていますよね。

武藤:そう、そう(笑)。ちょっと笑える感じが出せればいいなと思っていたので、そういったカットも混ぜてみました。

ーーしかも、衣装ごとにコンセプトを感じる作りにもなっていて、その流れがまさに「作品だ」と感じました。

武藤:流れを楽しんでもらえるように、という部分は意識していたので嬉しいです。特に映画館から急に着ぐるみになる流れは僕が考えました。映画館のカットの中にびっくりしている表情の写真があるのですが、そこから着ぐるみになって映画の世界に入り込んじゃった、というストーリーを思い描いていて。ちょっとしたファンタジー要素も盛り込んでみました。

ーー全体的に「王道×個性」が表現されているそうですが、武藤さんが思う「王道」、そして一番の自分の「個性」はどこに表れていると思いますか?

武藤:これまでいろんな取材をしていただいて、ポージングは結構上達したと思うんです。それを活かして、「王道」を表現しました。いわゆる、“かっこいいショット”ですね。「個性」は、「追求する姿」かな。舞台やドラマなど、初めて挑戦することも多いのですが、その度に追求してできる限りの成果を見せることができていると思います。今回も初めての写真集、新しい挑戦、という意味でしっかり向き合ったので、それが個性として表現できたのかな、と。

ーーその両方がわかりやすく表れているカットもありそうですね。

武藤:新橋のビルで撮影しているシチュエーションは、両方表れているかも。着ぐるみを着ていても無機質さやアンニュイさが表現されていて、王道っぽいなと思うんです。でも、衣装や場所は独特ですよね。そう考えると「王道×個性」の究極のカットになっているのかなと思います。

げんじぶの活動と、武藤潤個人としての活動

ーー写真集で表現をする上で、げんじぶでの経験が活きたと思うことはありましたか?

武藤:げんじぶは楽曲に特徴があって、高低差があるというか、曲によって違った良さがあるんですね。なので、ライブでは曲に合わせて表情を作らないといけないんです。その表現力は、写真集に活かせたと思っていますね。

ーーやはりグループ活動とソロ活動では違いを感じますか?

武藤:すごく感じます。例えば、今みたいに1人で取材をしていただいていると、ツッコんでくれる人がいないんですよね。それが寂しい(笑)。1人で頑張らなきゃなと痛感しています。それに、グループだと僕の役割があるのですが、1人だと自由ですよね。自由だからこそ向き合い方も変わるのですが、グループでもソロでも「武藤潤」でありたいなとは思っています。

ーーげんじぶでの活動も順調です。武藤さんご自身としては、思い描いていた通りの活動ができていますか?

武藤:良い意味でも悪い意味でも、想像していたよりも速いスピード感だなと思っています。もちろんありがたいですし、このスピード感を保ったまま進んでいきたいなとは思っているのですが、僕は昔から準備を大切にしたいタイプでして。大きな仕事にはしっかり準備をしてから臨みたいという気持ちがあるので、このスピード感についていけないかもという不安は少し感じたりしていますね。

ーーなるほど。

武藤:今の事務所に入るまで、いろんな芸能事務所のオーディションを受けていたのですが、その時に「何をするにしても準備が大切だよ」と言われたことがあって。今でもその言葉を大事にしているんです。本番では何が起きるかわからない。だからこそしっかり準備をして、臨機応変に対応できるようにしておきたいと思っているんです。芸能活動10年目になった今、少しはそのスキルが身につけられたと思っているので、スピード感を保ちつつ、げんじぶとしても、個人としても、頑張っていきたいです。

ーーそれこそグループ活動の他にも俳優業などさまざまなキャリアを積まれていますよね。自分に足りていないと感じる部分はあるのでしょうか。

武藤:たくさんありますよ。それを補うための準備期間という意味もあって。例えば最近だったら、パフォーマンスや新曲などを覚える速度を上げたいと思いました。ライブやイベントが重なるようになってきて、「このライブはこのバージョン」と複数パターンあるんですね。小泉光咲が不在だった時期は構成も変わっていたので、本当に覚えることがたくさんあったんです。昔よりはスムーズに覚えられるようにはなりましたが、その日に覚えてできるくらいのスピード感が出せるようになりたいですね。

ーーげんじぶは世界観がカチッとしているので、勢いでどうにかするとかもできなさそうですもんね。

武藤:そうなんですよ。あとは、集中力も継続させたい。それこそ写真集の中に絵を描いているカットがありますが、僕、本当に短期集中型でして。少し進めたら外の空気を吸いに行ったりしないと描けないので、完成まで時間がかかるんです。集中力の持続力も身につけていきたいです。

ーーこの写真集は、そんな武藤さんのキャリアの中でどんな位置づけになりそうですか。

武藤:僕が見つけてきた好きなことやもの、やってきたことを1冊にまとめた、人生の「総集編」のようなイメージです。なので、親にも渡そうと思っていて。親には今回撮影に使った私物を探してもらったり、協力してもらいました。今年25歳になるので、親孝行の意味も込めて見てもらおうと思っています。

ーーちなみに、「武藤潤検定」の難易度はいかがですか?

武藤:どうだろうな~。グループ活動の動画を見返してみるとわかるかも? 昔から見てくださっている方はわかる、くらいの難易度だと思います。あとは、「武藤潤ならこうするだろう」という感覚を信じていただければ、当たるんじゃないですかね。メンバーの小泉光咲なら正解率が高そうです。年齢が近いし、僕を理解してくれていると信じています(笑)!

ーーまさに全ページ見どころですね。そして、もしご自身がカメラマンだったとしたら、どんな「武藤潤」を撮りたいと思うのかも知りたいです。

武藤:そうだな、360°カメラで何かさせたいですね。あとは、ドローン。上空から撮影して、『ウォーリーを探せ』ならぬ、『武藤潤を探せ』みたいな。やってみたいです。

ーーめちゃくちゃ面白そうです! では、最後にタイトル「燕飛」にかけて1問。燕の中には、鳥の中で最速と言われる種類もいますが、武藤さんが「誰にも負けないスピードが出せる」と思うことを教えてください。

武藤:食べる速度! これは負けないですね。でも、不思議なことにちゃんとよく噛んで食べているんです。でも、めちゃくちゃ速い。メンバーにも家族にも驚かれるくらいです。前回のツアーの時も、地方で美味しいお店に連れて行ってもらったのですが、メンバーの中で誰よりも早く食べ終わっちゃって。みんなから「あれ、俺の分は? また潤かよ!」と言われました。申し訳なかったな。多分、食事中に喋らないでただただ食べ続けているからなんでしょうね。食べる速度は燕……、いや、はやぶさですね!

原因は自分にある。 武藤潤

■書誌情報
武藤潤写真集「燕飛」(読み方:えんぴ)
価格 :3,300円(税込)
発売日:2026年6月10日(水)
出版社:SDP

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