書評の記事一覧

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書評の記事一覧です

澁澤龍彥の名著はどう漫画化された?

澁澤龍彥の名著『高丘親王航海記』はコミカライズでどう生まれ変わった? 漫画家・近藤ようこの手腕

北鎌倉の小高い山の中腹にいまもある、白い瀟洒(しょうしゃ)な館の奥の部屋――古今東西の書物や珍奇なオブジェに囲まれた妖しげな書斎…

『修羅の門』連載時の格闘技界の様子とは?

『修羅の門』が格闘技ファンの心を掴んだ理由 古武術vs現代格闘技のロマン

あの異常なまでの格闘技ブーム。その炎が世間的にも鎮火し、私自身も現在はどんな選手がいてどのような闘い模様となっているのかもわから…

矢沢あい『NANA』に至るまで道のり

矢沢あい『天使なんかじゃない』から『NANA』への道筋 「りぼん」脱却で見出した作家性とは?

少女漫画の歴代発行部数において、『花より男子』『ガラスの仮面』に次ぐ累計5000万部(2019年時点)を誇る大ヒット作『NANA…

『ねこぢるうどん』連載時のムード

『ねこぢるうどん』の不穏さは現代を予見していた? 90年代の不条理ギャグが映し出す変化

いがらしみきお『ぼのぼの』(1986年~)、相原コージ『かってにシロクマ』(1986年~1989年)、中川いさみ『クマのプー太郎…

あだち充『タッチ』のスポ根漫画要素とは?

あだち充『タッチ』は極めて80年代的なスポ根漫画だったーー上杉達也が見せた“ド根性”

「夏の甲子園」が漫画に与えた影響  全国高等学校野球選手権大会――いわゆる「夏の甲子園」が中止になったのは、今年で…

将棋界で暴れる少女を描く『龍と苺』

将棋界に現れた天才少女は女性差別にも立ち向かうーー『龍と苺』が描く、命を賭けた戦いの熱さ

芥川賞と直木賞を女子高生が同時に受賞するという、前代未聞の出来事を漫画『響~小説家になる方法~』で描き、マンガ大賞2017に輝い…

『ヴィジランテ』が問う、“ヒーロー”とは

『ヒロアカ』スピンオフ漫画『ヴィジランテ』が問いかける、“本当のヒーロー”とは?

『僕のヒーローアカデミア(以下ヒロアカ)』のスピンオフ漫画、『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-(ヴィジラ…

いま最も前衛的な漫画『チェンソーマン』

いま最もぶっ飛んだ漫画『チェンソーマン』 「わかりやすさ」から逸脱する、前衛的な表現を考察

藤本タツキの『チェンソーマン』の単行本(現在8巻まで刊行)の累計発行部数が、300万部を突破したらしい。といってもこれは8月上旬…

『座敷女』の理不尽な怖さ

90年代ホラーの傑作『座敷女』は今も我々を追い詰める……理不尽なストーカーの恐怖

本来なら肝だめしや怪談などで身も心も涼みたいシーズンですが、今年の夏はご存知のように新型コロナウイルスの影響でそんなことを楽しん…

『ONE PIECE』フランキーの役割

『ONE PIECE』フランキーの一味における役割とは? 作者の遊び心が詰め込まれた“飛び道具”の魅力

麦わらの一味において、最大級に“なんでもあり”を体現した船大工のフランキー。彼は、「そんなのありか!?」と私たち読者が思わずツッ…

高橋留美子が問いかける人間の生と業

高橋留美子のターニングポイントは「人魚シリーズ」だったーー名作『犬夜叉』へと連なる新たな作風

高橋留美子『犬夜叉』は国内外でもファンが多い。今秋にはその続編となる、犬夜叉の娘を主人公とした『半妖の夜叉姫』のアニメ化放映が決…

『TO-Y』連載時の音楽シーンとは?

伝説的音楽マンガ『TO-Y』が描いた、バンドブーム前夜の風景 パンク幻想をかきたてた「初期衝動」を振り返る

自らの黒歴史として隠蔽したいもののひとつやふたつは誰にでもあるだろう。だがしかし、そいつを若気のいたりと恥じながら心の箪笥の奥底…

『BANANA FISH』アッシュと英二の関係性

『BANANA FISH』アッシュと英二の“魂に触れる”関係性ーー少女マンガとしての魅力を考察

『BANANA FISH』は、少女マンガなのに女が登場しないことで有名な作品です。ニューヨークを舞台にドンパチやるハードボイルド…

やまもり三香、エージェント所属で変化は?

『ひるなかの流星』やまもり三香、「デザート」新連載はどんな物語に? 作者の環境の変化にも注目

『デザート』9月号(講談社)にて、やまもり三香氏の新連載『うるわしの宵の月』が、表紙&巻頭カラー65ページでスタートした。  …