書評の記事一覧
書評の記事一覧です
『かぐや様は告らせたい』は“素直が一番”な時代のラブコメだ 『はめふら』とも共通する構造を分析
スマホとSNSが普及して以降の私たちが生きる社会では、人間関係に対するこざかしい戦略、ウラオモテのある振る舞いが急速に通用しなく…
『3月のライオン』川本あかりは“自分の人生”を見つけることができるのか? 妹たちが自立した後の未来を考察
『ハチミツとクローバー』で知られる羽海野チカの人気漫画『3月のライオン』。二度にわたるアニメ化、神木隆之介主演による実写映画化と…
『るろうに剣心』名悪役・志々雄真実のカリスマ性 北海道編に与えた影響を考察
80年代後半から90年代にかけて発行部数が600万部にものぼったジャンプ黄金期、そして『ONE PIECE』や『NARUTO』、…
女性警察官のリアルな日常とは? 『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』が描く、人間味溢れる警察官の実態
『ハコヅメ』というタイトルを聞いて、皆さんはどんな「箱」を想像するだろうか? 副題に“交番女子”と付か無ければ、あまりピンとこな…
『僕のヒーローアカデミア』デクとオールマイトは日米関係を照らし出すーー多角的な批評性を考察
週刊少年ジャンプで連載中の『僕のヒーローアカデミア』はとても批評的な作品だ。 人口の8割が何らかの特殊能力「個性」に目覚めた…
BL漫画出身のヤマシタトモコ、各方面で高い評価へ 『違国日記』が問う、“普通”というラベリング
この日 この人は群をはぐれた狼のような目で わたしの天涯孤独の運命を退けた 社会性を持ち、何頭もの群れを形成して生き…
『ゴールデンカムイ』アシリパが伝える、アイヌ文化の奥深さ 「オソマ」の本当の意味とは?
漫画『ゴールデンカムイ』(集英社)では多数のアイヌ文化が登場する。本作をきっかけに、アイヌ民族への興味を持ち始めた読者も多いこと…
王宮書庫室に図書館、本の市場……本好きの心をくすぐる『虫かぶり姫』の美麗な世界観
本好きが高じてついた、侯爵令嬢のあだ名は「虫かぶり姫」。本を愛する人間なら誰しもが憧れる王室の図書室や本の市など、心躍る描写が魅…
悪役令嬢ものの変化球? 『外科医エリーゼ』人気の秘密を探る
現在放送中の、アニメ版『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(以下『はめふら』)が好評だ。原作はWeb小…
腐女子が開催する“恋人がいそうなクリスマス選手権”とは? 『まるごと 腐女子のつづ井さん』の爆笑必至エピソード
偶然、手に取った本が面白かったとき、なんだか凄く得した気分になる。最近だと、つづ井の『まるごと 腐女子のつづ井さん』だ。かつて出…
『からかい上手の高木さん』が描き続ける、甘酸っぱい日常の尊さ 長期連載となった理由を考察
山本崇一朗の『からかい上手の高木さん』第1巻を読んだとき、面白いと思うと同時に、これは長く連載できる話ではないと感じた。理由はふ…
『ジョジョ』や『幽遊白書』で確立された異能バトルの進化系 “不死”と“不運”で戦う『アンデッドアンラック』の新しさ
戸塚慶文の『アンデッドアンラック』(集英社)はタイトルのとおり「不死」(アンデット)のアンディと「不運」(アンラック)な出雲風子…
もしも爬虫類が少女になったら? 『爬虫類ちゃんは懐かない』擬人化で伝える爬虫類の生態
爬虫類は、人が日常生活の中で出会うことが多い生物ではない。そのため、懐かないのは当然だろう。集英社が運営している漫画アプリ『ジャ…