書評の記事一覧

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『かぐや様は告らせたい』ラブコメとしての新しさ

『かぐや様は告らせたい』は“素直が一番”な時代のラブコメだ 『はめふら』とも共通する構造を分析

スマホとSNSが普及して以降の私たちが生きる社会では、人間関係に対するこざかしい戦略、ウラオモテのある振る舞いが急速に通用しなく…

『るろうに剣心』志々雄真実のカリスマ性

『るろうに剣心』名悪役・志々雄真実のカリスマ性 北海道編に与えた影響を考察

80年代後半から90年代にかけて発行部数が600万部にものぼったジャンプ黄金期、そして『ONE PIECE』や『NARUTO』、…

『鬼滅の刃』鬼を倒す日輪刀

『鬼滅の刃』鬼殺隊はなぜ“日輪刀”を武器にする必要があったのか? 刀鍛冶たちの誇りと情熱

本稿では、『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)の主人公たちの使う武器が、なぜ日本刀(日輪刀)でなければならないのか、ということを書こうと思…

ヤマシタトモコ『違国日記』レビュー

BL漫画出身のヤマシタトモコ、各方面で高い評価へ 『違国日記』が問う、“普通”というラベリング

この日 この人は群をはぐれた狼のような目で わたしの天涯孤独の運命を退けた  社会性を持ち、何頭もの群れを形成して生き…

『ゴールデンカムイ』アシリパとアイヌ文化

『ゴールデンカムイ』アシリパが伝える、アイヌ文化の奥深さ 「オソマ」の本当の意味とは?

漫画『ゴールデンカムイ』(集英社)では多数のアイヌ文化が登場する。本作をきっかけに、アイヌ民族への興味を持ち始めた読者も多いこと…

『鬼滅の刃』作者の処女作を読む

『鬼滅の刃』作者が描きたかったのはダークヒーロー? 『吾峠呼世晴短編集』を考察

処女作にはその作家のすべてがある――先ごろ見事な大団円を迎えた『鬼滅の刃』の作者、吾峠呼世晴の初期短編集(『吾峠呼世晴短編集』)…

『鬼滅の刃』に通じる名作を再読

『鬼滅の刃』に通じる名作漫画を再読ーー『犬夜叉』『るろうに剣心』『鋼の錬金術師』

社会現象を巻き起こした吾峠呼世晴の『鬼滅の刃』は5月、人気絶頂の中で最終回を迎えた。2016年から『週刊少年ジャンプ』で連載され…

『外科医エリーゼ』は悪役令嬢ものの変化球

悪役令嬢ものの変化球? 『外科医エリーゼ』人気の秘密を探る

現在放送中の、アニメ版『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(以下『はめふら』)が好評だ。原作はWeb小…

『ヒロアカ』と石ノ森章太郎ヒーロー

『僕のヒーローアカデミア』に息づく、日本的ヒーローの3要素とは? 石ノ森章太郎の影響を紐解く

時代を越えて読み継がれる不朽の名作漫画に改めて光を当てるとともに、現代の漫画にその精神や技法が、どのように受け継がれているのかを…

新連載『名作漫画の遺伝子』スタート

『デビルマン』から『呪術廻戦』へ受け継がれた、ダークヒーローの遺伝子

時代を越えて読み継がれる不朽の名作漫画に改めて光を当てるとともに、現代の漫画にその精神や技法が、どのように受け継がれているのかを…

『ハイキュー!!』影山が本物の"王"となる日

『ハイキュー!!』影山飛雄、本物の“コート上の王様”になるまでーー天才の挫折と仲間との出会い

バレーボールに青春をかける高校生たちを描く『ハイキュー!!』。今回、ピックアップするのは現在、最終章でVリーガー、そして日本代表…

わたせせいぞう『ハートカクテル』の功績

わたせせいぞうが描く、“青い空”の意味とは? 80年代カラーコミックの傑作『ハートカクテル』の功績

「前例のなかったいろんな道を切り開いてきたわたせせいぞうという作家は、日本の漫画界の宝」――これは江口寿史がわたせせいぞうとの対…

『からかい上手の高木さん』変わらない日常

『からかい上手の高木さん』が描き続ける、甘酸っぱい日常の尊さ 長期連載となった理由を考察

山本崇一朗の『からかい上手の高木さん』第1巻を読んだとき、面白いと思うと同時に、これは長く連載できる話ではないと感じた。理由はふ…

異能バトル漫画の進化形『アンデラ』

『ジョジョ』や『幽遊白書』で確立された異能バトルの進化系 “不死”と“不運”で戦う『アンデッドアンラック』の新しさ

戸塚慶文の『アンデッドアンラック』(集英社)はタイトルのとおり「不死」(アンデット)のアンディと「不運」(アンラック)な出雲風子…

『爬虫類ちゃんは懐かない』レビュー 

もしも爬虫類が少女になったら? 『爬虫類ちゃんは懐かない』擬人化で伝える爬虫類の生態

爬虫類は、人が日常生活の中で出会うことが多い生物ではない。そのため、懐かないのは当然だろう。集英社が運営している漫画アプリ『ジャ…