書評の記事一覧

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『外科医エリーゼ』は悪役令嬢ものの変化球

悪役令嬢ものの変化球? 『外科医エリーゼ』人気の秘密を探る

現在放送中の、アニメ版『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(以下『はめふら』)が好評だ。原作はWeb小…

『ヒロアカ』と石ノ森章太郎ヒーロー

『僕のヒーローアカデミア』に息づく、日本的ヒーローの3要素とは? 石ノ森章太郎の影響を紐解く

時代を越えて読み継がれる不朽の名作漫画に改めて光を当てるとともに、現代の漫画にその精神や技法が、どのように受け継がれているのかを…

新連載『名作漫画の遺伝子』スタート

『デビルマン』から『呪術廻戦』へ受け継がれた、ダークヒーローの遺伝子

時代を越えて読み継がれる不朽の名作漫画に改めて光を当てるとともに、現代の漫画にその精神や技法が、どのように受け継がれているのかを…

『ハイキュー!!』影山が本物の"王"となる日

『ハイキュー!!』影山飛雄、本物の“コート上の王様”になるまでーー天才の挫折と仲間との出会い

バレーボールに青春をかける高校生たちを描く『ハイキュー!!』。今回、ピックアップするのは現在、最終章でVリーガー、そして日本代表…

わたせせいぞう『ハートカクテル』の功績

わたせせいぞうが描く、“青い空”の意味とは? 80年代カラーコミックの傑作『ハートカクテル』の功績

「前例のなかったいろんな道を切り開いてきたわたせせいぞうという作家は、日本の漫画界の宝」――これは江口寿史がわたせせいぞうとの対…

『からかい上手の高木さん』変わらない日常

『からかい上手の高木さん』が描き続ける、甘酸っぱい日常の尊さ 長期連載となった理由を考察

山本崇一朗の『からかい上手の高木さん』第1巻を読んだとき、面白いと思うと同時に、これは長く連載できる話ではないと感じた。理由はふ…

異能バトル漫画の進化形『アンデラ』

『ジョジョ』や『幽遊白書』で確立された異能バトルの進化系 “不死”と“不運”で戦う『アンデッドアンラック』の新しさ

戸塚慶文の『アンデッドアンラック』(集英社)はタイトルのとおり「不死」(アンデット)のアンディと「不運」(アンラック)な出雲風子…

『爬虫類ちゃんは懐かない』レビュー 

もしも爬虫類が少女になったら? 『爬虫類ちゃんは懐かない』擬人化で伝える爬虫類の生態

爬虫類は、人が日常生活の中で出会うことが多い生物ではない。そのため、懐かないのは当然だろう。集英社が運営している漫画アプリ『ジャ…

『ハイキュー!!』日向“主人公”としての資質

『ハイキュー!!』が少年マンガの王道である理由ーー日向翔陽の揺るぎない“主人公”としての魅力

バレーボールに青春をかける高校生たちを描く『ハイキュー!!』。今回はその物語の主人公である、日向翔陽の魅力について迫っていく。 …

『ONE PIECE』を読み進めて欲しい理由

『ONE PIECE』の本当の面白さが爆発するのは50巻から! 再読して気づいた、長編漫画でしか味わえない興奮と感動

 1997年に『週刊少年ジャンプ』で『ONE PIECE』(集英社)の連載が始まった時、「ど真ん中だ」と思った。モチーフ…

『ちはやふる』若宮詩暢の葛藤とは?

『ちはやふる』最年少クイーン若宮詩暢の強さと孤独 誰にも真似できないかるたとは?

※本稿では『ちはやふる』第43巻、第44巻の展開に触れています。(筆者)  『ちはやふる』第44巻が、5月13日に講談社コミッ…

悪役から読む『鬼滅の刃』の魅力

悪役から読む『鬼滅の刃』の魅力 煉󠄁獄杏寿郎と戦った、上弦の鬼・猗窩座の生き様

ドイツ文学者の種村季弘は、『悪の娯しみ』というエッセイ(『書国探検記』ちくま学芸文庫・所収)の中で、次のようなことを書いている。…

『JJM 女子柔道部物語』レビュー

日本女子柔道初の金メダリストが、小林まことに再びペンを持たせたーー『JJM 女子柔道部物語』が描く、恵本裕子の人生

漫画家としてヒット作を多数生み出し数十年、ついに引退を決意し、趣味の音楽活動に精を出す。そんな理想的なセカンドライフを満喫してい…

『浦安鉄筋家族』ギャグ描き続ける凄さ

『浦安鉄筋家族』ギャグを描き続けることの凄さ 『稲中』との違いに見る、浜岡賢次の作家性

『浦安鉄筋家族』(秋田書店、以下『浦安』)は、『週刊少年チャンピオン』で連載されている浜岡賢次の人気ギャグマンガだ。 …

大木亜希子『さよならミニスカート』評

あの日、取引先からデートを強要された私へ 大木亜希子『さよならミニスカート』評

「僕と1回デートしてくれれば、それで良いよ」  以前、書き手として大きな仕事が決まりかけた時、取引先の男性から言われた言葉であ…

『SLAM DUNK』ラストシュートを考察

『SLAM DUNK』はなぜ“ダンク”で終わらなかったのか? 『DRAGON BALL』との共通点から探る、ヒーローの条件

※本稿では『SLAM DUNK』と『DRAGON BALL』の最終章の展開について触れています(筆者)  その時――チ…

『SPY×FAMILY』のシームレスな面白さ

『SPY×FAMILY』は「まぜるな危険」をやってのけたーーシリアスとコメディがシームレスにつながる面白さ

洗剤の表示に書かれている「まぜるな危険」という言葉を見たことがあるだろうか。これは洗剤に“塩素系”と“酸性”という、ふたつのタイ…