テレビアニメ化も決定! ピュアな犬くん&ツンデレな猫様と暮らす『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』

犬と猫と一緒に暮らす漫画家の日常

 犬と猫は、どちらも人間にとって身近な動物であるからこそ、比べられやすい。だが、両者が持っている魅力は比較するものではなく、あるがまま受け入れ、愛でるものなのではないだろうか。『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』(松本ひで吉/講談社)は、そんなことを考えたくなる微笑ましいコミックエッセイだ。

 本作は犬と猫の両方と暮らしている作者が、異種・多頭飼いならではの笑いや涙を詰め込んだもの。Twitterにて話題となり、2018年に第1巻が発刊。2020年10月2日よりテレビアニメ化される。

犬も猫もそれぞれ「等しくかわいい」

 松本氏の家で暮らしている犬くんと猫さまは、真逆の性格。例えば、犬くんは嫌なことがあっても歌って踊ればすぐに忘れる楽天家。言われたことをしっかりと守ろうとし、飼い主が悲しみに暮れている時はボールを持ってきて楽しませようともする。

 よく、犬は人間の友達だと言われるが、犬くんはまさにその通り。全身で嬉しさやピュアな愛情を表現する、親友のような存在だ。

 一方、猫様はTHEツンデレ。パソコンの上のような禁じられた場所ほど乗りたがり、構ってほしい時は犬くんのように全身でアピールをするのではなく、インクをこぼすなど、“構わざるを得ない状況”に持っていく知能犯。つい敬ってしまいたくなるような貫禄を身に着けているため、飼い主は「ご主人」ではなく、「しもべ」となってしまう。

 だが、飼い主が悲しんでいる時は気にしていないように振る舞いつつ、陰からこっそりと見守る優しさも持ち合わせているのが猫さまのかわいいところ。犬くんとはまた違った距離感で、心に寄り添ってくれるのだ。

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