「シャッキリポンと、舌の上で踊るわ」 『美味しんぼ』独特な表現の食レポ5選

「シャッキリポンと、舌の上で踊るわ」 『美味しんぼ』独特な表現の食レポ5選

 『美味しんぼ』は日本の食文化に大きな影響を与えたといわれているが、それは食べ方だけでなく、味の表現にも及んでいると聞く。そこで今回は『美味しんぼ』が料理に用いた独特の表現を検証しよう。

シャッキリポン

 山岡士郎の妻で、東西新聞社の同僚栗田ゆう子は、ヒラメを食べると「ヒラメがシャッキリポンと、舌の上で踊るわ」と独特な表現で料理を称賛した。

 物語では発言にツッコミが入ることはなかったが、擬音語を組み合わせたように思える表現に、ネット上では一部から「よくわからない」「どんな感じなんだろう」と疑問の声が上がる。

 しかし「雰囲気はわかる」「擬音語を組み合わせることで絶妙な味の表現をした。素晴らしい」と褒める読者も多かった(『美味しんぼ』第31巻より)

不潔な雑巾のような匂い

『美味しんぼ』68巻

 妻のゆう子が妊娠し、つわりで食べ物を受け付けなくなってしまったことに悩んだ山岡は、つわりを克服するための料理を作る。

 ゆう子は山岡が作ったカリフラワーのグラタンを口に入れると、「なんだか不潔な雑巾のような匂い…」と口を押さえてしまう。

 もちろん謝罪したゆう子だが、「もう少しオブラートに包んでほしかった」「料理に使う表現としては、最悪」との声も。しかし、「つわりに苦しむ女性の変化を表現するには適切な言葉」と評価する人も少なくない。(『美味しんぼ』68巻より)

辛さが丸くなる

 富井副部長が大韓書籍・金社長をもてなすべく、ホテルで会食したところ、「このキムチは辛すぎる」と激怒されてしまう。

 「キムチは辛いもの」と発現を理解できない富井副部長のために、山岡は上野の専門店を訪れ、「本物のキムチ」を食べてもらうことにする。

 口に入れた富井副部長は「全然味が違う」と驚きを隠せない。山岡は「同じ唐辛子の種でも日本の土地に撒くとできる唐辛子の辛さはきつくなり、韓国の土壌に撒くと辛さが丸くなるんだそうです」と説明。

 「辛さが丸くなる」という表現は「辛さが抑えられる」ことを表した言葉だと思われる。あえて「丸い」という言葉を使い、違いを表現した。(『美味しんぼ』10巻より)

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