尾崎世界観、ステイホーム中に感じた甘え

尾崎世界観が語る、人からの影響とコロナ禍の音楽活動 「今はいらないものに気づく時間」

尾崎世界観の対談集『身のある話と、歯に詰まるワタシ』(朝日新聞出版)の帯の文には、「言葉」という補助線を引く――という一節がある…

“J文学”とは何だったのか?

阿部和重、町田康、赤坂真理……“J文学”とは何だったのか? 90年代後半「Jの字」に託された期待

最近好調な純文学系文芸誌『文藝』(河出書房新社)は、かつてJ文学のブームを仕掛けていた。ーーといったところで今、どれくらいの人に…

『逆ソクラテス』は伊坂幸太郎の新境地

伊坂幸太郎『逆ソクラテス』はなぜ小学生を主人公に? 伊坂ワールドの新境地を読む

「僕はそうは思わない」  この簡単な言葉が、自分を守る武器になり、時に笑みを誘いもする。伊坂幸太郎の短編集『逆ソクラテス』の表…

『コロナの時代の僕ら』から読み取れること

『コロナの時代の僕ら』から考える、コロナ禍とミステリ小説の相似

中国から世界へと広まり、各国で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症。なかでも爆発的に感染者が増加し、多くの死者がでているのがイタ…

感染症を描く古典『ペスト』『復活の日』

カミュ『ペスト』の“予言”と小松左京『復活の日』の“警告”ーー感染症を描く古典は“不感症”への予防接種となるか

新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)が不安を広げるなか、感染症を扱った既存の作品が再注目されている。今回は、そのなかで…

デヴィッド・ボウイ「ヒーローズ」の普遍性

デヴィッド・ボウイ「ヒーローズ」はなぜ普遍的な名曲であり続ける? 映画『ジョジョ・ラビット』から紐解く“英雄”の意味

映画『ジョジョ・ラビット』のエンディングにデヴィッド・ボウイ「ヒーローズ(“Heroes”)」のドイツ語バージョン「“Helde…

アイドルたちの文章に共通する“熱”

松井玲奈、高山一実、大木亜希子、姫乃たま……アイドルの文章に共通する“熱”とは?

『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(2019年)と題された本が、ちょっと話題になっている。著者の大…

“閉鎖空間”ミステリーが人気のワケ

学校と病院はサスペンスにうってつけ? 『シグナル100』『仮面病棟』など“閉鎖空間”が人気のワケ

高校3年のあるクラスの生徒たちが担任教師に呼び出され、「自殺催眠」の暗示をかけられる。特定の行動をとると自ら命を絶つように刷りこ…

続々と出版されるクイーン本を読む

映画『ボヘミアン・ラプソディ』では描かれなかったクイーンの実像ーー出版相次ぐ関連書籍から読み解く

映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)が大ヒットして以来のクイーン人気は、この1月の日本ツアー実現で一つのピークを迎えた。…

森高千里、ジャニーズWESTらとコラボの意図とは?

森高千里、『FNSうたの夏まつり』でジャニーズWESTらとコラボへ 披露曲から演出意図を探る

森高千里が、7月24日放送の『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)にて「私がオバさんになっても」「ロックン・オムレツ」「素敵な…

中村文則の原点『銃』を見事に映像化

人は銃を手にしたらどうなるのか? 中村文則の原点『銃』を見事に映像化した“怖い”物語

大学生の西川トオル(村上虹郎)は、夜、雨の降る河原で男の死体のそばにあった拳銃を拾った。自室に持ち帰ったそれは、つかみ心地がよく…

さくらももこの“大小を行き来する”視点

さくらももこは“大小を行き来する”視点の持ち主だった 笑いでこわばりをほぐす名作群を振り返る

8月15日に原作者さくらももこが乳がんのため死去したことが明らかにされたのに伴い、アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)の9…

『万引き家族』リリー・フランキーの生々しさ

リリー・フランキー、家長役で醸し出す“特有の生々しさ” 『万引き家族』と他出演作との共通点

普通ではないことが日常になっている奇妙な一家を描く。そのために最適な役者を集め、子どもたちに自然なふるまいをさせる。カンヌ映画祭…