劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』萩原千速はどんなキャラ? 降谷零(安室透)との縁や裏の顔まで考察

『名探偵コナン』萩原千速はどんなキャラ?

 4月10日公開予定の劇場版第29作『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』にて、物語の鍵を握るメインキャラクターに抜擢されたのが、神奈川県警の萩原千速(はぎわら・ちはや)である。

「劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』特報」 YouTubeより

 昨年公開の『名探偵コナン 隻眼の残像』は、長野県警をメインに据えたが、「地味」との評価を覆し、興行収入はシリーズ歴代2位となる147.4億円を記録。誰が登場しても大ヒットしてしまうのは、さすがの国民的アニメである。

 ともあれ今回、劇場版初登場初主役を飾る千速に関しては、比較的最近登場したキャラクターということもあり、よく知らないという人も多いのでないだろうか。彼女は交通部第三交通機動隊の小隊長を務める31歳の警部補で、初登場は原作コミックス101巻収録の「風の女神」だった。絶世の美女でありながら、白バイを自在に操る圧倒的なドライビングテクニックと高い身体能力を兼ね備えている。

 千速を紐解く上で最も重要な要素は、降谷零(安室透)の同期、いわゆる「警察学校組」との深い関りだ。彼女は爆発物処理班の逸材でありながら志半ばで亡くなった萩原研二の実姉で、同時にその親友であった松田陣平から熱烈アプローチを受けていた恋のお相手でもある。初登場では、スケートボードで犯人を追跡中に絶体絶命の危機に陥ったコナンを鮮烈なバイクアクションで救出。毛利蘭が彼女を「風の女神様」と呼び、背中に天使の羽が重なって見えた描写は、今作のタイトルや超特報の羽の演出にも繋がる重要な伏線だろう。

「劇場版『名探偵コナン2026』超特報」 YouTubeより

 千速が2回目に登場した102巻の「千速と重悟の婚活パーティー」では、ドア越しに毛利小五郎を眠らせて推理ショーを行った江戸川コナンに、千速がドアから顔をのぞかせて「今日も大活躍だったな!」と声をかける。しかし、眠りの小五郎の正体がコナンであることは一般の日本警察は知らない情報。ましてや千速は推理ショーを見るのは初めてなはず。この時の、コナンの「……」も意味深で、千速には作中でまだ明かされていない大きな「秘密」がありそうだ。

 また、コアなファンの間で「不自然」だと指摘されているのが、千速の階級が警部補に留まっていることだ。同じ警部補の佐藤美和子よりも年上であり、2歳年下の降谷零が警部であることを踏まえると、その卓越した能力に対して昇進スピードが遅いことには違和感が残る。そこで浮上しているのは、彼女が「内閣情報調査室(内調)」からの「転職」であるという説だ。内調は日本版CIAとも呼ばれる情報機関であり、高度な分析能力が求められる。原作106巻で、犯人の職業病を統計データに基づいて冷徹に指摘した場面は、情報分析のプロとしての片鱗を感じさせるものであった。もし彼女が国家の中枢で諜報活動に従事し、弟の死を契機に警察に入ったのであれば、前職時にコナンの正体や黒ずくめの組織に関わる機密情報にアクセスしていたとしても不思議ではないだろう。

 劇場版『ハイウェイの堕天使』超特報における「あの日、お前は何を伝えたかったんだ」という台詞は、殉職直前の研二や松田との知られざる約束を予感させるものだった。交通機動隊の最前線に身を置く彼女が、なぜキャリアを捨ててまで現場を選んだのか、その真の動機がついに判明するのかもしれない。警察学校組の遺志を継ぐ「風の女神」の疾走に、ファンはクギ付けにさせられそうだ。

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