福嶋亮大が語る、平成文学が残した負債

福嶋亮大が語る、平成文学の負債と批評家の責務 「灰から蘇ってくるものも当然ある」

福嶋亮大氏は昨年9月、『らせん状想像力 平成デモクラシー文学論』を刊行した。「私―異常な主観」、「世界-ディストピア」、「言語-…

『デヴィッド・ボウイ』著者インタビュー

田中純に聞く、デヴィッド・ボウイの思想と美学 なぜ彼の音楽は人々の心を動かし続ける?

デヴィッド・ボウイのグラム・ロック時代の初期代表作『The Rise and Fall of Ziggy Stardust an…

「トリッパー」編集長が語る、文芸誌の領域

「小説トリッパー」編集長・池谷真吾が語る、文芸誌の領域 「境界線はなくなり〈すべて〉が小説になった」

小説雑誌は一般的に純文学系とエンタテインメント系に大別できるが、季刊「小説トリッパー」は、両方を扱っている点に独自色がある。また…

史上最多応募数「文藝賞」贈呈式レポート

史上最多の応募総数「文藝賞」贈呈式 ラノベ出身作家と16歳の高校生が受賞

受賞作に藤原無雨(むう)『水と礫』、優秀作に新胡桃(あらたくるみ)『星に帰れよ』が決定した第57回文藝賞の贈呈式が13日、都内の…

プロパーに高評価「野間文芸賞」とは?

村上春樹や島田雅彦も受賞した「野間文芸新人賞」の役割とは? 2020年の受賞作を考察

野間賞各賞が11月2日に発表された。文学賞の多くは文学者の名を冠して営まれているが、同賞の場合、講談社の初代社長・野間清治の遺志…

『SFマガジン』編集長が語る、SFの多様性

『SFマガジン』編集長・塩澤快浩が語る、SFが多様性を獲得するまで 「生き延びることしか考えてきませんでした」

2020年2月号が創刊60周年記念号となった「SFマガジン」を発行する早川書房は今年、ハヤカワ文庫創刊50周年を迎え、「ミステリ…

文学にとって“ゼロ年代”とは何だったのか

IT革命、ケータイ小説、ライトノベル……“ゼロ年代”に文学はどう変化した? 文学批評の衰萎と女性作家の台頭

21世紀の純文学は、IT革命への不安から始まった。とりあえず、そう書きだしてみた。この分野の代表的な小説誌の1つ、「文學界」の2…

尾崎世界観、ステイホーム中に感じた甘え

尾崎世界観が語る、人からの影響とコロナ禍の音楽活動 「今はいらないものに気づく時間」

尾崎世界観の対談集『身のある話と、歯に詰まるワタシ』(朝日新聞出版)の帯の文には、「言葉」という補助線を引く――という一節がある…

“J文学”とは何だったのか?

阿部和重、町田康、赤坂真理……“J文学”とは何だったのか? 90年代後半「Jの字」に託された期待

最近好調な純文学系文芸誌『文藝』(河出書房新社)は、かつてJ文学のブームを仕掛けていた。ーーといったところで今、どれくらいの人に…

『逆ソクラテス』は伊坂幸太郎の新境地

伊坂幸太郎『逆ソクラテス』はなぜ小学生を主人公に? 伊坂ワールドの新境地を読む

「僕はそうは思わない」  この簡単な言葉が、自分を守る武器になり、時に笑みを誘いもする。伊坂幸太郎の短編集『逆ソクラテス』の表…

『コロナの時代の僕ら』から読み取れること

『コロナの時代の僕ら』から考える、コロナ禍とミステリ小説の相似

中国から世界へと広まり、各国で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症。なかでも爆発的に感染者が増加し、多くの死者がでているのがイタ…

感染症を描く古典『ペスト』『復活の日』

カミュ『ペスト』の“予言”と小松左京『復活の日』の“警告”ーー感染症を描く古典は“不感症”への予防接種となるか

新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)が不安を広げるなか、感染症を扱った既存の作品が再注目されている。今回は、そのなかで…

デヴィッド・ボウイ「ヒーローズ」の普遍性

デヴィッド・ボウイ「ヒーローズ」はなぜ普遍的な名曲であり続ける? 映画『ジョジョ・ラビット』から紐解く“英雄”の意味

映画『ジョジョ・ラビット』のエンディングにデヴィッド・ボウイ「ヒーローズ(“Heroes”)」のドイツ語バージョン「“Helde…

アイドルたちの文章に共通する“熱”

松井玲奈、高山一実、大木亜希子、姫乃たま……アイドルの文章に共通する“熱”とは?

『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(2019年)と題された本が、ちょっと話題になっている。著者の大…

“閉鎖空間”ミステリーが人気のワケ

学校と病院はサスペンスにうってつけ? 『シグナル100』『仮面病棟』など“閉鎖空間”が人気のワケ

高校3年のあるクラスの生徒たちが担任教師に呼び出され、「自殺催眠」の暗示をかけられる。特定の行動をとると自ら命を絶つように刷りこ…

続々と出版されるクイーン本を読む

映画『ボヘミアン・ラプソディ』では描かれなかったクイーンの実像ーー出版相次ぐ関連書籍から読み解く

映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)が大ヒットして以来のクイーン人気は、この1月の日本ツアー実現で一つのピークを迎えた。…