作品評の記事一覧

(2757件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『ザ・キラー』フィンチャーのニヒリズム

『ザ・キラー』ジャンル映画と社会批評を同居させるデヴィッド・フィンチャーのニヒリズム

デヴィッド・フィンチャーはシリアルキラーに魅せられているのか? おそらく、イエス。12本の長編映画と3本のテレビシリーズからなる…

『マーベルズ』の成功と失敗を考える

『マーベルズ』キャラクターを愛せるコメディ映画としての成功 映画作りとしての課題も

「喪失とその先を考える」がテーマのように感じられたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェーズ4について、以前こちら…

『ナイアド』に得る“生き方”のヒント

アネット・ベニング×ジョディ・フォスターの名共演 『ナイアド』に得る“生き方”のヒント

ダイアナ・ナイアドは自身の名字“Nyad”のルーツについて何度も得意げに話す。ギリシャ神話に登場する“水の精霊”。名は体を表すと…

『ザ・キラー』徹底考察

デヴィッド・フィンチャー監督『ザ・キラー』を徹底考察 ラストシーンは何を意味する?

「殺し屋」を職業にしている人物は、娯楽映画において数限りなく登場してきた。おそらくは多かれ少なかれ実際に存在していて、たぶんどこ…

スコセッシの大胆な試みにリスペクトの拍手を

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』マーティン・スコセッシの試みにリスペクトの拍手

映画にしろ、小説にしろ、サイコパスによる血なま臭い凶悪事件はたいていの場合、近代の大都市の片隅でおこなわれる傾向がある。歪みきっ…

『ザ・クリエイター』は驚きに満ちた一作に

『ザ・クリエイター/創造者』が驚きに満ちた一作となった理由 製作背景などから考察

『ザ・クリエイター/創造者』は、VFXが多用されたSF映画として娯楽的な要素に満ちた内容でありながら、同時にこれまでの同種の作品…

マーティン・スコセッシの圧倒的な一作を解説

マーティン・スコセッシの圧倒的な一作 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』徹底考察

マーティン・スコセッシ監督の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、とんでもない作品だ。「こういう傑作と出会うために映画を観続…

『ガルパン 最終章』最高峰のアクション作画

『ガルパン 最終章』最高峰に到達したアクション作画 第4話は戦車道を通じた成長譚に

ミリタリー映画を観に行ったらアクション映画を観せられた。アニメ『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話の上映が始まって、劇場に足を…

『ゆとりですがなにか』宮藤官九郎の“変化”

『ゆとりですがなにか』に刻まれた宮藤官九郎の“変化” 劇場版は社会派コメディの傑作に

水田伸生監督、宮藤官九郎脚本の映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』が劇場公開された。  本作は、2016年に2人が手…

『死霊館のシスター 呪いの秘密』内容を考察

『死霊館のシスター 呪いの秘密』は主客転倒した作品? シリーズの中での位置づけを考察

実在したアメリカの心霊研究家、エド&ロレイン・ウォーレン夫妻の物語を、「ホラーマスター」と呼ばれるジェームズ・ワン監督が先鋭的な…

『死霊館のシスター2』成功の理由を探る

『死霊館のシスター 呪いの秘密』は信頼された作り手による“改革” 成功の背景を探る

『死霊館』ユニバースも、気がつけば10年の歴史を築いていた。アメリカのアミティヴィルに佇む「悪魔の棲む家」から始まり、イギリスの…

『唄う六人の女』なぜ妖艶で美的に描かれた?

『唄う六人の女』妖艶で美的な描写の“必然性” 泉鏡花『高野聖』との重なりから考察

竹野内豊と山田孝之がダブル主演を務める『唄う六人の女』は、大自然に囲まれた日本家屋で目を覚ました二人の男が、六人の女の手によって…

社内恋愛カップルが凍りつく『フェアプレー』

“都市の映画”の側面も 世界中の社内恋愛カップルを凍りつかせる『Fair Play/フェアプレー』

今年も“Netflixの秋”がやってきた。毎年秋から年末にかけて北米はアカデミー賞狙いの映画が次々と公開される賞レースシーズン。…

『レプタイル -蜥蜴-』の凄さを解説

MV出身監督グラント・シンガーの驚くべき達成 『レプタイル -蜥蜴-』の凄さを解説

さまざまなジャンルの映像作品を製作、配信しているNetflix。そのラインナップのなかでも、映画ファンたちがとくに歓迎したいのが…