門脇麦、キャリアを重ねていくなかで気づいたこと 「力を抜くことができるようになった」

門脇麦、キャリアを重ねるなかで気づいたこと

 毎週月曜22時より放送中のドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』(カンテレ・フジテレビ系)は、科学警察研究所の法医第九研究室・通称「第九」を舞台に、死者の記憶を映像化する特殊なMRI技術によって事件が解き明かされ、語られることのなかった真実とかけがえのない絆が胸を打つ極上のヒューマンサスペンス。本作で門脇麦は解剖医の三好雪子役で、薪剛(板垣李光人)の大学時代からの友人であり、亡くなった鈴木克洋(中島裕翔)の婚約者、そしてその後配属される鈴木と瓜二つの新米捜査員・青木一行(中島裕翔/一人二役)との関係も深まっていく……という、難しい役どころを演じている。そんな門脇に、W主演の板垣李光人と中島裕翔とのエピソードや現場での振る舞い方、キャリアを重ねていくなかでの変化について語ってもらった。

中島裕翔との“奇跡的”な共通点

ーー板垣李光人さんと中島裕翔さんとは初共演ですよね?

門脇麦(以下、門脇):そうですね。この年齢になると、初共演の方が少なくなってくるので嬉しいです。

ーー中島さんとは年齢も近いということで。

門脇:年齢も近いし、誕生日が同じなんですよ!

ーーそんな共通点が!

門脇:はい。中島さんが1つ下なので、西暦は違うんですけど。そういう共通点もあるし、年齢が近いのでコミュニケーションが取りやすかったです。

ーー板垣さんとはどのように距離を縮められたんですか?

門脇:板垣さんは、10歳近く離れていると思えないくらいしっかりされているので、同年代みたいな感じで話していました。なんなら、わたしよりもしっかりしている感じです(笑)。

ーードラマの雰囲気はダークですが、現場は和気あいあいとされているんですね。

門脇:そうですね。高橋(努)さんがムードメーカーになってくれています。あと、監督もとても気さくなお人柄の方で、ものすごくシリアスなシーンなのに、直前までみんなで談笑していたりする時もあります。現場の空気がとにかく明るく穏やかで、日々撮影が楽しいです。

ーーこういったミステリー作品はお好きなんですか?

門脇:ミステリーも好きですけど、観るのはラブコメが多いかもしれません。少女漫画が大好きなので。

ーー最近読んだ少女漫画でオススメはありますか?

門脇::たくさんありますが、テンションが上がったのは『なのに、千輝くんが甘すぎる。』です。実写もあると知り、映画を観てみたら板垣さんが出ていて! 「次の日に千輝くん、観たよ!」と報告しました。

ーー門脇さんはラブコメ作品に出演することは少ないですよね?

門脇:そうなんですよね。需要がないのかもしれない……(笑)。

ーーいやいや! 観たいですけどね。

門脇:それこそ、二階堂ふみさんと山﨑賢人さんの『オオカミ少女と黒王子』(2016年)に出演したときは、原作も読んでいて好きだったのですごく嬉しかったです。また、ヒロインのお姉ちゃん役とかで出られたらいいなぁ。

“みんなが働きやすい環境を作ること”も役者の仕事

ーー今回の『秘密』に関しては、「原作が面白くて一気読みした」とコメントされていましたね。

門脇:原作を読んだとき、「映像化したら絶対に面白いだろうなぁ」と思いました。ストーリーに重厚感があるし、登場人物が皆、魅力的で深みのあるドラマになるだろうと確認しました。

ーーカンテレ制作の作品は、映像がきれいな印象があります。

門脇:そうですよね。映画のスタッフさんの方が多いというのも影響しているかもしれません。以前映画でご一緒した方々もたくさんいらして、とても安心感があります。

ーードラマ出演は、『厨房のありす』(日本テレビ系)以来1年ぶりになります。

門脇:そうですね。3年連続で1月期のドラマをやらせていただいているので、いいリズムが出来上がっています。

ーーそれは故意的に?

門脇:本当にたまたまです。寒い時期になるとドラマやっているなぁって感じです(笑)。

ーー今回はヒロインポジションということですが、主演のときと現場での在り方を変えていたりしますか?

門脇:役者のお仕事には、芝居をする、だけでなく、みんなが働きやすい環境を作ることも含まれていると思っています。なので、主演のときはそのあたりをすごく気をつけていますね。今回は、主演の板垣さんと中島さんが作る空気について行っています。

ーーご自身が主演のときは、わりと率先して?

門脇:そうですね。空気作りには気を配る方かもしれません。たとえば、役者さんが噛んじゃったときに、「すみません……」って空気にならないようにしなきゃなとか。もちろん、プロフェッショナルでいることは大事だけれど、「間違えちゃった!」くらいのノリでいけるようにしたほうが、みんな楽しく仕事ができると思うので。

ーー今回、作品のタイトルに“秘密”というワードが入っていますが、門脇さんは秘密は持たずにさらけ出すタイプですか?

門脇:そうですね。あまりないかも。わりとオープンなタイプだと思います。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる