山下美月、躍進続く俳優業への率直な思い 「自分がどこまでいけるのかを知ってみたい」

毎週火曜23時より放送中の火ドラ★イレブン『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ・フジテレビ系)は、世界でいちばん不器用でわがまますぎる恋の行方を描いたロマンティックコメディー。主演の永瀬廉が、恋愛偏差値0の超わがまま御曹司・昴役で主演を務めている。ヒロインとなる超庶民派で堅実なまどかを演じているのは、山下美月。撮影時のエピソードや乃木坂46卒業後の変化、今後の展望についても語ってもらった。
『御曹司に恋はムズすぎる』では永瀬廉のアドリブに対応?
ーー乃木坂46に所属していたときと比べて、年末年始はゆっくりできましたか?
山下美月(以下、山下):それが、グループにいたときは音楽番組の年越しスペシャルが終わってから、1月7日くらいまでお休みだったんです。なので、卒業してからのほうが仕事初めは早かったですね。
ーー『御曹司に恋はムズすぎる』の撮影には慣れてきましたか?
山下:徐々に慣れてきましたが、すごくスピード感が早いんです。3日に1話を撮るくらいのペースでやっているので、朝から晩まで風のように過ごしています(笑)。
ーーとなると、台詞を覚えるのも大変そうですね。
山下:そうですね。まどかは会議のシーンでの説明台詞もあるので。昴(永瀬廉)との掛け合いをするところなどは、声に出して練習したりしています。
ーーほかの作品とは違う覚え方なんですか?
山下:まどかは、意味深な台詞を言うことが少ないんですよね。たとえば、『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)や、映画『六人の嘘つきな大学生』(2024年)などは、意味深な台詞が多かったので、覚えるのが難しかったです。『御曹司に恋はムズすぎる』は、台詞を覚える難易度は比較的高くないですが、台詞を言うタイミングを掴むのに時間がかかります。
ーーでは、現場で永瀬廉さんのお芝居を受けて……という感じで?
山下:ただ、永瀬さんはテストと本番で別の動きをアドリブでされることが多いんです(笑)。まどかのキャラ的にも、あまり動じないように心がけています。
ーー数々の作品に出演されてきた山下さんですが、ラブコメヒロインというのは新鮮味がある気がします。
山下:たしかに! ちょっと恥ずかしいですね(笑)。とくに、『御曹司に恋はムズすぎる』は、令和にはめずらしいくらいの“THEラブコメ”で。設定的にも、御曹司と庶民の恋って「王道すぎっ!」みたいな。まさか、そういった作品に自分が出演する日が来るとは思っていなかったので、「こんな感じかなぁ」と手探りで演じています。いい意味で考えすぎないように。
ーー“受け”の芝居というのもかなりめずらしいですよね?
山下:そうですね。恋愛ものにおいては初めてかもしれないです。たとえば、昨年出演した『Eye Love You』(TBS系)で演じた真尋は、恋愛マスターの女の子なので、自ら動くキャラだったんですよね。そういう場合は、お家で「これ、ドライで挑戦してみよう!」とか、自分で笑いを取りに行くことにも挑戦できるんですけど(笑)。