作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
『バズ・ライトイヤー』に存在した、『トイ・ストーリー』シリーズとの精神的に強い繋がり
アニメーション業界のトップの一角である、ピクサー・アニメーション・スタジオの代名詞といえる、『トイ・ストーリー』シリーズ。そのス…
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』にみる、製作陣の思い入れと西部劇への敬意
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の生みの親であるロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルは南カルフォルニア大学(USC)の映画芸術学部…
『さよなら、バンドアパート』が描くバンドマンのリアル ほろ苦くも爽快な物語が映す希望
ファンの目に触れているバンドマンの姿は、言わずもがな表舞台で輝いている面だけだ。SNSやブログのように、バンドマンみずからが自身…
『ソー:ラブ&サンダー』評価のポイントはとっ散らかっている感? 喜劇と悲劇の同時上映
メチャクチャに強い雷神のソー(クリス・ヘムズワース)は、元カノで地球人のジェーン(ナタリー・ポートマン)と再会を果たす。しかも何…
閲覧注意の大量の血と臓物 絶対に感染したくないゾンビウイルス『哭悲/THE SADNESS』
皆さんは最近、なにかを拝んだことがことがあるだろうか。神を拝むのもよし。推しを拝むのもよし。かくいう自分も最近、台湾発のバイオレ…
『エルヴィス』バズ・ラーマン劇場と化したプレスリー伝 トム・ハンクスの必見の怪演も
エルヴィス・プレスリーにとって歌とは「赤い靴」だ。アンデルセン童話で貧しい少女が履く赤い靴は、貴族令嬢がサイズ違いで売れ残った「…
『天気の子』を連想させる? 1970年代ハリウッド近郊を再現した『リコリス・ピザ』
7月1日より映画『リコリス・ピザ』が公開されている。本作は『マグノリア』や『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などのポール・トーマス…
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が描いていた“アメリカのもうひとつのリアル”
1985年に公開され世界的大ヒットを記録した『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。すぐさま続編企画が立ち上がり、監督のロバート・ゼ…
あえて“映画”を名乗った『ゆるキャン△』のチャレンジ TVシリーズにはなかった要素とは
映画『ゆるキャン△』がついに公開された。7月2日~3日の映画観客動員ランキングでは、『トップガン マーヴェリック』、『バズ・ライ…
『ソー:ラブ&サンダー』はアクションを楽しめる快作! 評価が分かれるポイントも?
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお…
『竜とそばかすの姫』に刻まれたネット社会の問題点 主人公の行動が賛否両論を呼んだ理由
細田守監督作『竜とそばかすの姫』が『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で地上波初放送される。今作の見どころは非常に多い。公開時に…
『峠 最後のサムライ』が継承した黒澤映画の哲学 役所広司と仲代達矢の関係が意味するもの
日本のみならず、世界の映画史のなかで代表的な監督の一人である、黒澤明。1998年に彼がこの世を去った後、『用心棒』(1961年)…
『スーパーヒーロー』は“ドラゴンボール映画”として満点 だからこそ期待したい次作の挑戦
6月11日に『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が公開され、スマッシュヒットを記録している。子どもから大人まで夢中になれるタイ…
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3週連続放送を楽しもう! 秀逸な小ネタの数々を紹介
映画監督のスティーヴン・スピルバーグは映画製作者としても有能で、彼が自ら設立した映画会社アンブリン・エンターテインメントは、19…
70年代をフィーチャーした新たなスラッシャー映画 『X エックス』のフレッシュな“恐怖”
作家性が強くエッジの立った作品を次々に世に送り出し、いまや映画界になくてはならない製作・配給の一大ブランドとして定着した、「A2…
坂口健太郎が映画愛をうたう 『今夜、ロマンス劇場で』が描く、“名画との出会い”の歓び
たった一度しか観ていないはずなのに、いつまでも頭から離れず、その細部まで忘れられない映画があるーー。綾瀬はるかと坂口健太郎がダブ…
『バスカヴィル家の犬』に感じた映画化の難しさ 失われたドラマ版の明確なカラー
この2年ほどの間に、あれやこれやと想像を上回るペースで量産されているTVドラマの劇場版。そのなかでも興行的に、かつ(映画としての…
ガンダム作品として大傑作『ククルス・ドアンの島』 近作でも群を抜くアクションと人情劇
長編映画化の報せを聞いた時は驚いた。『機動戦士ガンダム』第15話「ククルス・ドアンの島」は物語の本筋に絡まない、1話完結のサブプ…
『劇場版 異世界かるてっと ~あなざーわーるど~』が魅了するキャラ描写と感動のラスト
カズマのスティールに、スバルとベアトリスの合体魔法、デミウルゴスの智恵、ヴィーシャの大食いに岩谷尚文のシールドプリズンにあれにこ…
『ククルス・ドアンの島』を通して考えるガンダムと戦争 “匂い”を次世代に繋ぐために
1979年に放送されたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』の一編、『ククルス・ドアンの島』が再解釈のもと劇場アニメとして蘇った。 …
傑作『ブロリー』から4年 『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の様々な新しい試み
『ドラゴンボール超 ブロリー』(2018年)の登場は衝撃的だった。約35年ほどにも渡る、アニメ『ドラゴンボール』映画シリーズのな…
『トップガン マーヴェリック』に込められた“続編”以上の意味 トム・クルーズの集大成に
公開から36年を過ぎた『トップガン』に対する想いは人それぞれだろう。1986年当時、青春を謳歌していた人はレイバンやフライトジャ…
イマジネーションが炸裂した『犬王』に覚えた“ある違和感” 作品の魅力と問題点を考える
いまや日本を代表するアニメーション作家の一人である湯浅政明が監督を務める、サイエンスSARU製作の劇場アニメーション『犬王』。T…
『シニアイヤー』が突きつける学園ドラマのアップデート 『ミーン・ガールズ』からの変化
十年一昔とはよく言ったもの。10年前のトレンドや価値観はすぐに古くなり、アップデートしなければ時代から取り残されてしまうが、若か…
ドアンは誰もが惹かれる男 『ククルス・ドアンの島』はアムロの“if”ストーリーに
アニメやテレビドラマ作品を称える際、「神回」という言葉が使用される。物語がピークを迎えた回や、圧倒的な映像表現などがあった回など…
『トップガン マーヴェリック』失った命に想いを馳せて アメリカ映画そのものの旋回と反復
『トップガン』(1986年)の監督トニー・スコットが2012年に自死したとき、同作の続編企画はこれでもうダメになったと誰もが思っ…
『ジュラシック・パークIII』は“駄作”と呼ばれた意欲作? ラプトルとグラント博士の牽引力
人気シリーズにおいて、3作目は難しい立場にある。特に、1作目が完璧なまでに美しい作品の続編というものは、それだけでハードルも上が…
EXO チャンヨルの歌唱シーンは必見 明日へ向かう勇気をくれる『ぼくの歌が聴こえたら』
EXOのチャンヨル初主演映画『ぼくの歌が聴こえたら』は、音楽ロードムービーだ。この作品で彼は、俳優としてはもちろんだが、癒しのハ…