『ザ・ペンギン』が証明した可能性

『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』が証明した、スーパーヒーロー作品に秘められた可能性

『デッドプール&ウルヴァリン』のバカ騒ぎも、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を取り巻く虚しい狂騒もひとまずは忘れてほしい。またも…

新ハリウッドスター、グレン・パウエルの魅力

“新星ハリウッドスター”グレン・パウエル 『ツイスターズ』『ヒットマン』で新たな才能開花

新たな映画スターが生まれなくなったと言われて久しいハリウッド。“最後の映画スター”と呼ばれるトム・クルーズですら2023年は『ミ…

異形のシリーズ『エイリアン』を振り返る

『エイリアン』シリーズの醍醐味は“衝撃”と“慄き” 新作『ロムルス』を機に過去作を振り返る

「構造も攻撃本能も見事なものだ。すばらしい純粋さだ。生存のため良心や後悔などに影響されることのない、完全生物だ」  1979年…

『HOTD』シリーズ継続に立ちはだかる高い壁

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』S2最終回はS3の冗長な予告編に 継続に立ちはだかる高い壁

これほど何も起こらないシーズンフィナーレも珍しい。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2最終回となる第8話は、70分をかけたシ…

『HOTD』ドラゴンがシリーズ“真の主役”に

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』“血の収穫”に新たな解釈 ドラゴンがシリーズ“真の主役”に

灰褐色のドラゴン、シースモークに乗って現れたのは、一介の船乗り“ハルのアダム”(クリントン・リバティー)という名の青年だった。レ…

『HOTD』シーズン2ならではの欠陥あらわに

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』S2ならではの欠陥が 精細を欠くデイモンのサブプロット

“双竜の舞踏”はハレンの巨城(ハレンホール)へ戦局を移しつつあった。デイモン・ターガリエン(マット・スミス)に占拠された要衝を奪…

『HOTD』サブプロットが合流の兆し

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』サブプロットがようやく合流の兆し 注目の次世代キャラも

#ハウス・オブ・ザ・ドラゴン 王都(キングズ・ランディング)にクリストン・コール(ファビアン・フランケル)率いる討伐軍が凱旋した…

『HOTD』内戦が新たな局面に突入

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』S2E4、ついに“舞踏”が開幕 内戦が新たな局面に突入

ついに“舞踏”が始まった。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2第4話「緋竜と金竜」は両勢力のドラゴンが宙を舞い、火炎が渦を巻…

『HOTD』レイニラとアリセントが対峙

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』S2E3、エマ・ダーシー×オリヴィア・クック圧巻の演技ラリー

ひとたび戦の火蓋が切って落とされれば、その端緒は忘却されるのか。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2第3話は、そんな普遍の問…

『HOTD』クレア・キルナーが描く社会の閉塞

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』エース監督が再登板 クレア・キルナーが描く社会の閉塞

深夜、赤の王城をジェヘアリーズ王子暗殺の報せが駆け巡り、下手人を捕らえるべくキングズガードが召使たちを上階から階下、さらには薄暗…

『HOTD』S2第1話から積極的な脚色

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』S2開幕早々にみたシリーズの醍醐味 第1話から積極的な脚色

戦争だ! いよいよ何頭ものドラゴンが宙を舞い、王国を二分する大戦“双竜の舞踏”が幕を開ける。今やスペクタクルは映画だけの専売特許…

『トゥルー・ディテクティブ』の複雑な刑事像

『トゥルー・ディテクティブ』はピークTVにおける重要な1本に 名優たちによる複雑な刑事像

「口の中で嫌な味がする。アルミニウムや灰の味。精神圏が匂うんだ」。やつれきったマシュー・マコノヒーがこの奇妙なセリフを放った瞬間…

『オッペンハイマー』は“主観”の映画だ

『オッペンハイマー』は“主観”の映画だ ノーランが我々に自覚させる人間の“脆さ”

クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』がようやく日本公開された。製作の報が出た時から筆者は「この映画がノーランにとっ…

『デューン2』が思い出させる映画の雄大さ

『デューン 砂の惑星PART2』にみる映画の“雄大さ” ヴィルヌーヴ映画の醍醐味がここに

リサーン・アル=ガイブ(外世界からの救世主)はカナダからやって来た。今年57歳になる監督ドゥニ・ヴィルヌーヴは長年、誰も実現する…

長内那由多の「2023年ベスト海外ドラマ」

長内那由多の「2023年 年間ベスト海外ドラマTOP10」 社会システムへの抵抗を続けた1年に

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2023年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

『ザ・キラー』フィンチャーのニヒリズム

『ザ・キラー』ジャンル映画と社会批評を同居させるデヴィッド・フィンチャーのニヒリズム

デヴィッド・フィンチャーはシリアルキラーに魅せられているのか? おそらく、イエス。12本の長編映画と3本のテレビシリーズからなる…

『ナイアド』に得る“生き方”のヒント

アネット・ベニング×ジョディ・フォスターの名共演 『ナイアド』に得る“生き方”のヒント

ダイアナ・ナイアドは自身の名字“Nyad”のルーツについて何度も得意げに話す。ギリシャ神話に登場する“水の精霊”。名は体を表すと…

社内恋愛カップルが凍りつく『フェアプレー』

“都市の映画”の側面も 世界中の社内恋愛カップルを凍りつかせる『Fair Play/フェアプレー』

今年も“Netflixの秋”がやってきた。毎年秋から年末にかけて北米はアカデミー賞狙いの映画が次々と公開される賞レースシーズン。…

『イエロージャケッツ』に魅了される理由

近年のトレンドは“カニバリズム”? 『イエロージャケッツ』はキャスティングも見どころに

1996年、高校の女子サッカーチーム“イエロージャケッツ”を乗せた飛行機が全国大会へ向かう途中、墜落。彼女らは人里離れた北米の森…

『ハイジャック』などAppleTV+に注目

AppleTV+『ハイジャック』『窓際のスパイ』などの“娯楽作”にみる、テレビシリーズの醍醐味

娯楽映画の定番ジャンルの1つ“ハイジャックもの”。航空機という密室を舞台にした極限状況のサスペンスは古今東西多くの作品を生んでき…

『The Bear』にみる“真の創造性”

『一流シェフのファミリーレストラン』にみる真の創造性 かつての“アメリカ映画”がここに

Yes, chef! いよいよ“The Bear”のリニューアルオープンだ。『一流シェフのファミリーレストラン』(以下、原題『T…

『メディア王』最後に映った私たちの姿

『メディア王』サクセッション=継承の物語が終幕 狂騒を見つめることしかできない私たち

ウェイスター・ロイコの命運を決する役員会を翌日に控え、各陣営は最後の票読みと根回しに総力を挙げていた。ケンダル(ジェレミー・スト…

『メディア王』いよいよ“最後の戦い”へ

『メディア王』いよいよ“最後の戦い”へ 三者三様の弔辞にみる会話劇としてのダイナミズム

メンケン(ジャスティン・カーク)が次期アメリカ合衆国大統領に当選したのも束の間、対立するヒメネス(エリオット・ビラー)陣営が選挙…

『メディア王』は視聴者に現実を突きつける

『メディア王』は視聴者に現実を突きつける 身の毛もよだつエピソード『アメリカの決断』

ついにアメリカ大統領選挙の当日がやってきた。開票結果の確定情報よりも、大統領候補者の勝利宣言、または敗北宣言が既成事実となるこの…

『メディ王』の非凡なドラマツルギー

『メディア王』の非凡なドラマツルギー 意外な展開を見せ始めたコナーの選挙活動

NYの街中でケンダル(ジェレミー・ストロング)は元妻に向かって叫ぶ。「俺は6大陸を相手に粉骨砕身だ。子供たちのためだ。あと世界平…

『メディア王』最高峰の演技アンサンブル

『メディア王』登場人物全員に劇的な変化 繰り広げられる最高峰の演技アンサンブル

最終シーズンとなるシーズン4の第3話で急展開を迎えた『メディア王~華麗なる一族~(原題:サクセッション)』(以下、サクセッション…

『メディア王』が映し出す、現代アメリカの姿

『メディア王』が映し出す、斜陽を迎えた現代アメリカの姿 2023年の重要な局面を目撃せよ

“Ozymandias”。去る4月10日、Twitterのトレンドワード(US)を見てギョッとした人も多いだろう。“Ozyman…

『ラスアス』原作ゲームを徹底再現

『THE LAST OF US』原作のクライマックスを徹底再現 ゲームの映像化は新たなステージへ

先日発表された第95回アカデミー賞授賞式にペドロ・パスカルがプレゼンターとして登場した。アカデミー賞のプレゼンターといえば、ノミ…

『THE LAST OF US』は冬編へ

『THE LAST OF US』後半の“冬編”へ 強調される西部劇の側面

ジョエル(ペドロ・パスカル)とエリー(ベラ・ラムジー)がカンザスシティを後にして3カ月。季節は移ろい、第6話で物語は後半の“冬編…

『THE LAST OF US』冴える脚色

この無情さこそ『THE LAST OF US』 冴え渡るクレイグ・メイジンの脚色

この無情さこそ『THE LAST OF US』だ。第5話の放送前倒しはスーパーボウル優勝決定戦の裏番組になるのを避けてのことだが…

ジェニファー・ローレンスの芝居の真価

アメリカはなぜ評価しない? 『その道の向こうに』ジェニファー・ローレンスの芝居の真価

ライラ・ノイゲバウアーの素晴らしい長編映画監督デビュー作『その道の向こうに』のジェニファー・ローレンスには、かつて彼女の名を一躍…

『THE LAST OF US』3話の衝撃

『THE LAST OF US』75分かけて描いた第3話の衝撃 2020年代をリードするクィアドラマに

実を言うと、第1〜2話の時点ではまだ疑っていた。原作ゲームとまるっきり同じ構図の撮影や、原作を補強するに留まる脚色にこれはファン…

長内那由多の「2022年ベスト海外ドラマ」

長内那由多の「2022年 年間ベスト海外ドラマTOP10」 スピンオフが憂う社会の分断と対立

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2022年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…