作品評の記事一覧

(2469件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

映画『スーパーマリオ』が支持された理由

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が支持された理由 内包された哲学性と社会性

日本を代表するエンターテインメント企業の一つ「任天堂」が擁する、大人気キャラクター“マリオ”。1980年代より『ドンキーコング』…

服部文祥の『帰れない山』評:山仲間に寄せて

服部文祥が語る『帰れない山』 イタリアに住む山仲間・ブルーノとピエトロに寄せて

ブルーノはイタリアの山仲間でよく知っている。私のことでもある。  ピエトロのことももちろんよく知っている。私のことでもある。 …

『ゴーステッド』が描いた理想的な男女関係

クリス・エヴァンス×アナ・デ・アルマス『ゴーステッド Ghosted』が描いた理想的な男女関係

これまで、『ノック・ノック』(2015年)や『ブレードランナー 2049』(2017年)、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘…

『ボヘミアン・ラプソディ』は“伝説映画”だ

『ボヘミアン・ラプソディ』は“伝説映画”だ 虚実ないまぜに描くクイーンの絶対的な“凄さ”

祝、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)地上波放送! 本作は伝説のロックバンド、クイーンを描いた至高の一本だ。劇場公開当時は…

『search/#サーチ2』を前作と比較

『search/#サーチ2』は前作からどう進化した? サスペンス部分に宿る恐ろしい独自性

突然姿を消してしまった娘を、電子機器やアプリを駆使して捜索する父親の姿を、PCなど電子端末の画面のみで見せていく……という設定で…

『キル・ボクスン』の肝は静的な部分にあり

『キル・ボクスン』の肝は“静的”な部分にあり アクションとストーリーの相乗的な関係

殺し屋が殺し屋たちに狙われる極端な状況を描く、キアヌ・リーブス主演のバイオレンスアクションシリーズの最新作『ジョン・ウィック:コ…

『生きる LIVING』オリジナル版と比較

『生きる LIVING』は名作をどうリメイクしたのか? 黒澤明監督のオリジナル版と比較考察

“生きる”とは、一体どういうことなのか? 普遍的で重厚といえる哲学的テーマを表現し、大きな衝撃と深い感動を与えた、巨匠・黒澤明監…

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の衝撃

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が与えた“衝撃”とは 6時間強の特典映像から紐解く

“ゾンビ”はもう、なんら珍しい存在ではない。ホラーなどのジャンル映画におけるサブジャンルとして確立され、私たちは今日あらゆるゾン…

『らくだい魔女』に宿る大人女子の“あの頃”

劇場アニメ『らくだい魔女』は今の『きら☆レボ』『CCさくら』 大人女子の“あの頃”が宿る

誰しも、幼い頃の記憶の中に残っている特別なアニメがあるはずだ。寝ても覚めても頭から主題歌が離れなくなるほど観返した作品、初めての…

『長ぐつをはいたネコと9つの命』は映画館で

『長ぐつをはいたネコと9つの命』は映画館で観れば“ぶっ飛ぶ” 大人にも沁みる死の物語

限りある貴重な時間をわざわざ映画館で費やすというのは、思えば奇妙な話だ。2時間薄暗いなかで人でぎゅうぎゅう詰めだったり映画は面白…

『ベビわる2』が続編として開拓した新境地

クライマックスは本年度ベストバウト 無茶に満ちた快作『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

アクション映画といえば、「無茶苦茶をやってナンボ」である。それはもちろん正解だ。ジャッキー・チェンがビルから落ちて、トム・クルー…

『千輝くん』は“走る”シーンが魅力的

『なのに、千輝くんが甘すぎる。』高橋恭平×畑芽育の“走り”は必見 心を表す重要な描写に

青春映画の花形シーンといえば走るシーンである。思春期の感情を爆発させるかのように、走る描写からは若々しい情動を観客に与えることが…

『シャザム!』続編が受けた体制変更の影響

『シャザム!~神々の怒り~』がうったえるヒーロー作品の本質 一方で体制変更の影響も?

映画『シャザム!』が、およそ4年ぶりに続編として、スクリーンに帰ってきた。単純なほどにストレートな物語だが、見た目は大人なのに子…

続編としての『シャザム!~神々の怒り~』

ヘレン・ミレンが一番キュート!? 『シャザム!~ 神々の怒り~』続編として堅実な仕上がりに

絶賛正念場! DCEU! というワケで、DC映画最新作『シャザム!~ 神々の怒り~』(2023年)である。  魔術師に勇者…

『オットーという男』が描く“生きる意味”

トム・ハンクスがベテラン俳優の妙味を醸し出す 『オットーという男』が描く“生きる意味”

いつでも新たな企画を探しているアメリカ映画界が、海外の優れた作品をリメイクするケースは少なくない。近年は、フランス映画『エール!…

奇妙な傑作『フェイブルマンズ』を読み解く

『フェイブルマンズ』が示す“芸術の真実” スピルバーグの“奇妙な傑作”を読み解く

SF、アクション、サスペンス……エンターテインメント大作から歴史劇、社会派作品まで、多くの観客を魅了し、映画界を牽引してきた、生…