作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
『聲の形』はアニメ史のターニングポイントだった 京都アニメーションが成し遂げた実写的表現
アニメのターニングポイントとなった名作、地上波初放送 7月31日放送の『金曜ロードSHOW!』にて、京都アニメーション(…
『千と千尋の神隠し』はなぜ多くの人に受け入れられたのか 作品に反映された宮崎駿監督の哲学
全国の300以上の映画館が、スタジオジブリの過去作『風の谷のナウシカ』(1984年)、『もののけ姫』(1997年)、『千と千尋の…
『ナイブズ・アウト』は新しい時代の名探偵シリーズに? クラシカルなスタイルを現在のものに更新
新しく映画化された『オリエント急行殺人事件』(2017年)や、『アガサ・クリスティー ねじれた家』(2019年)、『ナイル殺人事…
宮崎駿監督は『もののけ姫』で何を描こうとしたのか 公開当時よりも響く、作品に込められたメッセージ
新型コロナウイルスによって映画興行にも多大な影響が出るなか、全国の300以上の映画館が、スタジオジブリの過去作『風の谷のナウシカ…
松村龍之介×北園涼の“美しすぎる”競演 独自の世界を描く『BLOOD-CLUB DOLLS 2』の華やかさ
刀に和装、般若の面をつけた青年が舞のように美しい殺陣を披露する姿に思わず息を飲む。独自の世界を描く作品『BLOOD-CLUB D…
よりにもよって気球で亡命!? 『バルーン 奇蹟の脱出飛行』は実録サスペンス映画の秀作
よりにもよって、気球ですか? 『バルーン 奇蹟の脱出飛行』(2018年)の観客は映画が始まった途端、そんなふうに頭を抱えるだろう…
日本人も決して他人事ではない 『SKIN/スキン』が浮き彫りにする排斥主義問題
公開中の映画『SKIN/スキン』は、白人至上主義者として生きてきたレイシストが過去と決別し、生まれ変わろうとした衝撃の実話を基に…
『泣きたい私は猫をかぶる』は劇場で観たい一作 アニメを通した日本の女性像の最新版に
Netflixにて配信されている『泣きたい私は猫をかぶる』が好評だ。劇場公開が予定されていたものの、コロナウイルス問題によってN…
復活上映をより楽しむための背景解説! いま観ても変わらない『ホット・ファズ』の魅力
いまや、『ミッション:インポッシプル』シリーズで、トム・クルーズ演じるスパイに助け出される“ヒロイン”ベンジー役でお馴染みのサイ…
ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した“実験映画” 『タッチ・ミー・ノット』が誘う模索への旅
劇中で何度も流れるアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの「Die Befindlichkeit des Landes」の「Me…
『カセットテープ・ダイアリーズ』が響かせ続ける“音楽の素晴らしさ” 人生を変える劇的な傑作
人気漫画『宇宙兄弟』に、こんなセリフがある。「今『自分の居場所がない』と強く感じていて、小さな世界に閉じこもっている人がいたら、…
中村倫也・オン・ステージ! 『水曜日が消えた』が描く、かけがえのない日常への愛おしさ
新型コロナウイルスにより生活のルーティン化を余儀なくされた現在の私たちの日常と、映画『水曜日が消えた』の世界で描かれる日常は、ど…
『キングコング:髑髏島の巨神』は“男前コング”の虜になる! 怪獣バトル史におけるベストバウトも
2021年5月に北米公開が予定されている『GODZILLA VS. KONG(原題)』。レジェンダリー・ピクチャーズが『GODZ…
『ストーリー・オブ・マイライフ』が描く生と死の円環 疾走し続ける4姉妹のきらめき
“Write something for me.” ーー私のために何か書いて。 数年にわたる闘病の末、ついにみずからの死を…
『悪の偶像』は韓国ノワールの進化型!? ポン・ジュノに続く才能を持つイ・スジン監督の手腕
カンヌ国際映画祭最高賞、アカデミー賞作品賞などに輝き、世界中でヒットを達成した空前の韓国映画、『パラサイト 半地下の家族』。ポン…
『GODZILLA ゴジラ』再び地上波へ “モンスターバース”原点としての魅力
今から22年前、アメリカの映画会社トライスター・ピクチャーズが、ハリウッド版ゴジラを製作した。ローランド・エメリッヒ監督の『GO…
『15年後のラブソング』は踏み出す元気を与えてくれる 全編にわたるロックへの愛情
恋は盲目というけれど、それは熱烈なファンにもいえること。自分の好きなアイドルや俳優を追いかけ、いつも世界の中心に「憧れの人」がい…
『ジャングル・ブック』が定義付けた映画の新ジャンル ジョン・ファヴローの“娯楽職人”気質も全開
映画『ジャングル・ブック』が、6月6日21時よりフジテレビ系列で地上波初放送される。 “少年以外すべてCG”という触れ込み通…
社会派サスペンスの秀作『ルース・エドガー』 その「社会派」と「サスペンス」の意味を深掘りする
2021年秋には完全リブート版『バットマン』の公開(パンデミックの影響で制作が遅れているかもしれないが)が控えているマット・リー…
Netflix『タイガーテール』の味わい深いキャスティングと選曲 愛惜と憧憬がにじみ出る物語に
『タイガーテール -ある家族の記憶-』はアメリカ本国での劇場公開がパンデミックのために中止され、Netflix配信のみとなった。…
「自分へと向かうラブストーリー」があってもいい 『ハーフ・オブ・イット』の知性溢れる魅力
レズビアンである中国系アメリカ人の女性を描いた『素顔の私を見つめて….』(2004年)から、おおよそ15年もの時間を経てアリス・…
3人の「アーティスト」から、デイミアン・チャゼル新作『ジ・エディ』を読み解く
5月8日に配信開始になって以降、自分の周りでーーといっても最近は会う人も限られているので主にソーシャルメディアのタイムライン上の…
『名探偵ピカチュウ』はハリウッド映画化の成功例? 西島秀俊と竹内涼真の声の演技に注目
2019年、日本もとい世界的に話題となった『名探偵ピカチュウ』が5月22日にいよいよ金曜ロードSHOW!(日本テレビ系)で地上波…
The Wisely Brothers 真舘晴子の『タゴール・ソングス』評 心が通う歌の素晴らしさ
The Wisely BrothersのGt./Vo真舘晴子が最近観たお気に入りの映画を紹介する連載「映画のカーテン」が、「考え…
『ブロー・ザ・マン・ダウン』が描く、穏やかな狂気の危うさ 女性共同監督の野心的意図を読む
蟄居(ちっきょ)生活が続くなか、劇場で新作映画を観ることのできない世界中の観客がネット配信を通じて映画を観ている。この3月下旬に…
“禁欲”ルールのリアリティーショー『ザ・ジレンマ』 体当たり系ドキュメンタリーとしての楽しさ
「バカタレー! お前ら大金を使(つこ)うて何やっとんじゃ~!」。心からそう思う瞬間がある。心の作画が『はだしのゲン』になってしま…







































