『マチルド、翼を広げ』は“親子関係”についての認識を更新する 女性監督が描く9歳の少女の自立
フランスの女性監督ノエミ・ルヴォウスキーの最新作『マチルド、翼を広げ』を見ることは、母と娘の関係について、親子というどこにでもあ…
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
フランスの女性監督ノエミ・ルヴォウスキーの最新作『マチルド、翼を広げ』を見ることは、母と娘の関係について、親子というどこにでもあ…
※本記事には、『アンブレイカブル』、『スプリット』、『ミスター・ガラス』についての重大なネタバレがあります。 M・ナイト・シ…
“ちっちゃなちっちゃな思いやりが でっかなでっかな愛となる”とは、平成中期の前半(具体的には2001年)にモーニング娘。が発表し…
落ちぶれたボクサーの再起を描いた、シルヴェスター・スタローン脚本、主演作『ロッキー』から始まった、『ロッキー』シリーズは全6作。…
アメリカで制作された『ミレニアム』映画シリーズ第2作にして、監督、出演者ともに刷新された『蜘蛛の巣を払う女』。原作に思い入れのあ…
東野圭吾の累計発行部数350万部を突破した『マスカレード』シリーズ第1作を原作とした映画『マスカレード・ホテル』が公開された。次…
『アンチクライスト』が範型だったのはなぜか 前回はデヴィッド・ロウリー監督『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストー…
『クリード 炎の宿敵』(2018年)は恋愛映画であり、スポーツ映画だ。前作以上にパンチ一発一発の「重さ」を強調した格闘シーンや、…
プログラムされた「悪役」という役割に疑問を感じているラルフと、プログラムに不具合があるせいで、みんなから仲間外れにされているレー…
『カサブランカ』や『オズの魔法使』などのように、長年の間愛され、また後の作り手によって何度も引用されたり作り直される、アメリカ映…
本気か? この、「まあそりゃあ、アカデミー賞は獲るよね。でも意外と主題歌賞だけだったりするのかも。とはいえ、品格としては複数…
スリッツの映画を観た次の日、私はずっとしまっていたピンクのコートを着て外に行った。サンフランシスコの古着屋さんのオンラインショッ…
※この記事には『シュガー・ラッシュ:オンライン』のクライマックスのネタバレがあります。映画本編を観てから読むことをおすすめします…
8割は「酒と泪と男と女」のハリウッド実写版と言っていい傑作、『アリー/ スター誕生』(2018年)が遂に公開された。稀代のポップ…
日本でも人気のキャラクターとして定着した「ミニオン」たち。彼らが登場する『怪盗グルー』シリーズで知られる、イルミネーション・エン…
38億円以上の興行成績をあげた『告白』(2010年) によって一躍、日本を代表するヒットメイカーの一人になった中島哲也監督 。同…
物語よりも世界観をモチーフとした映画群 『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』は良い作品です。極めて低予算…
数年前にエル・ファニングが主演を務め、ロシアの巨匠アンドレイ・コンチャロフスキー監督がメガホンをとった実写版『くるみ割り人形』は…
『エクソシスト』『フレンチ・コネクション』を手がけた監督として知られれるウィリアム・フリードキンですが、自身の“最高傑作”と謳っ…
チャラくて、厄介。現実にいたら、関わりたくないタイプ。そんなキャラクターを演じたらピカイチのジャニーズJr.がいる。安井謙太郎だ…
安井謙太郎が映画初主演を務めた『ニート・ニート・ニート』が11月23日に公開された。本作は北海道を舞台に描かれた青春ロードムービ…
おまえが50歳になっても、ジャッキー・チェン、銃や刃物を持った相手と戦ったり、高くて足場の狭い場所でノースタントでバトルしたり、…
『山田孝之の東京都北区赤羽』(テレビ東京系)、『山田孝之のカンヌ映画祭』(テレビ東京系)などのTV作品で近年注目を浴びた、タイト…
休憩はおろか帰宅すらできない過剰労働、いわゆるデスマーチ(死の行進)を経験したことはあるだろうか? 私はある。家には帰れず、たま…
J・K・ローリングによる原作小説や、映画化作品で絶大な人気を誇る『ハリー・ポッター』シリーズ。その終了後に制作が始動した新たな映…
メキシコの麻薬組織(カルテル)と戦う女性FBI捜査官を描いた前作『ボーダーライン』('15)から約3年、続編となる『ボーダーライ…
アメリカ政府とメキシコの麻薬カルテルの凄惨な戦いを描いた、エミリー・ブラント主演、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『ボーダーライン』は…
「おまえってマジ、ゴミな」と毒を吐いたかと思いきや、「好きすぎて死ぬ~」とベッドに倒れ込んで悶絶する。今や日本を代表するギャップ…
ヴェノムはすでによく知られたマーベルコミックのヴィラン(悪役)で、スパイダーマンの宿敵として知られている。サム・ライミ版『スパイ…
「愛」に関する物語や、「愛」という字をタイトルに冠した作品は数多くある。この『生きてるだけで、愛。』は、劇作家にして小説家でもあ…
永遠にわかりあえない。それは緩やかな絶望で、ましてやそんな風に感じてしまう相手といるのは、地獄みたいなものだろう。 躁鬱と過…
4年の歳月をかけ制作されてきた、アニメーションによって表現されたゴジラの劇場用作品、通称『アニゴジ』3部作も、今回の『GODZI…