作品評の記事一覧

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公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

荻野洋一の『マチルド、翼を広げ』評

『マチルド、翼を広げ』は“親子関係”についての認識を更新する 女性監督が描く9歳の少女の自立

フランスの女性監督ノエミ・ルヴォウスキーの最新作『マチルド、翼を広げ』を見ることは、母と娘の関係について、親子というどこにでもあ…

【ネタバレ】『ミスター・ガラス』を徹底考察

【ネタバレあり】善悪が無効化されたヒーロー映画『ミスター・ガラス』を徹底考察

※本記事には、『アンブレイカブル』、『スプリット』、『ミスター・ガラス』についての重大なネタバレがあります。  M・ナイト・シ…

『クリード 炎の宿敵』旧世代のための映画?

『クリード 炎の宿敵』は新たなチャレンジが少ない旧世代のための映画? シリーズの存在価値を考察

落ちぶれたボクサーの再起を描いた、シルヴェスター・スタローン脚本、主演作『ロッキー』から始まった、『ロッキー』シリーズは全6作。…

『蜘蛛の巣を払う女』の背景と特徴

『蜘蛛の巣を払う女』にみる、『ミレニアム』映画シリーズの真価

アメリカで制作された『ミレニアム』映画シリーズ第2作にして、監督、出演者ともに刷新された『蜘蛛の巣を払う女』。原作に思い入れのあ…

『マスカレード・ホテル』キャストの怪しい魅力

“疑う”木村拓哉と“信じる”長澤まさみ 『マスカレード・ホテル』観る者惑わすキャストの怪しい魅力

東野圭吾の累計発行部数350万部を突破した『マスカレード』シリーズ第1作を原作とした映画『マスカレード・ホテル』が公開された。次…

宮台真司『ア・ゴースト・ストーリー』評中編

宮台真司の『A GHOST STORY』評(中編):<森>の思考が思い描く<世界>を『トロピカル・マラディ』に見る

『アンチクライスト』が範型だったのはなぜか  前回はデヴィッド・ロウリー監督『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストー…

『クリード 炎の宿敵』恋愛映画としての一面

原点にあった恋愛映画としての一面も 『クリード 炎の宿敵』が捉えた『ロッキー』シリーズのテーマ

『クリード 炎の宿敵』(2018年)は恋愛映画であり、スポーツ映画だ。前作以上にパンチ一発一発の「重さ」を強調した格闘シーンや、…

真舘晴子が語る『ザ・スリッツ』

The Wisely Brothers 真舘晴子が語る『ザ・スリッツ』 「女性であることの可能性はどんな方向にも生かせる」

スリッツの映画を観た次の日、私はずっとしまっていたピンクのコートを着て外に行った。サンフランシスコの古着屋さんのオンラインショッ…

『ニセコイ』中島健人の華麗なる転身

Sexy Zone 中島健人、王子から“ロミオ”へ華麗なる転身? 『ニセコイ』はキラキラ映画の新機軸に

今年の春に『ニセコイ』の映画化が発表された際に、主人公・一条楽役に抜擢された中島健人はおなじみの王子様キャラを封印するという「“…

『シュガー・ラッシュ2』、プリキュアとの共通点は?

『シュガー・ラッシュ:オンライン』ジェンダーロールから自由に プリキュアとの共通点を探る

※この記事には『シュガー・ラッシュ:オンライン』のクライマックスのネタバレがあります。映画本編を観てから読むことをおすすめします…

『ニセコイ』中島健人は新たなステージへ

Sexy Zone 中島健人、“脱・王子”で次のステージへ? 映画『ニセコイ』で新境地見せる

12月21日よりSexy Zone・中島健人主演の映画『ニセコイ』が公開される。『ニセコイ』は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で…

『くるみ割り人形と秘密の王国』を徹底解説

『くるみ割り人形と秘密の王国』は実写版『ファンタジア』? ディズニーらしい想像力が冴え渡る

数年前にエル・ファニングが主演を務め、ロシアの巨匠アンドレイ・コンチャロフスキー監督がメガホンをとった実写版『くるみ割り人形』は…

松江哲明の『恐怖の報酬』評

“狂気”を孕んだウィリアム・フリードキンの傑作 松江哲明の『恐怖の報酬』評

『エクソシスト』『フレンチ・コネクション』を手がけた監督として知られれるウィリアム・フリードキンですが、自身の“最高傑作”と謳っ…

『ニート・ニート・ニート』安井謙太郎の凄み

初主演映画『ニート・ニート・ニート』で見せた躍進 安井謙太郎は“邪道”もサラリとこなす演技派に

チャラくて、厄介。現実にいたら、関わりたくないタイプ。そんなキャラクターを演じたらピカイチのジャニーズJr.がいる。安井謙太郎だ…

『ニート・ニート・ニート』安井謙太郎の輝き

安井謙太郎の輝きが物語を突き動かす 『ニート・ニート・ニート』が伝える“大人へのステップ”

安井謙太郎が映画初主演を務めた『ニート・ニート・ニート』が11月23日に公開された。本作は北海道を舞台に描かれた青春ロードムービ…

『ボーダーライン』続編の“お仕事映画”感

蘇るデスマーチの記憶…… 『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』の“お仕事映画”感

休憩はおろか帰宅すらできない過剰労働、いわゆるデスマーチ(死の行進)を経験したことはあるだろうか? 私はある。家には帰れず、たま…

【ネタバレ】『ファンタビ』続編の本質とは?

【ネタバレ】『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』はなぜいびつな作品になったか

J・K・ローリングによる原作小説や、映画化作品で絶大な人気を誇る『ハリー・ポッター』シリーズ。その終了後に制作が始動した新たな映…

『ボーダーライン』続編は“現代的西部劇”に

ロマンチシズムと暴力が交差する 『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』は“現代的西部劇”に

メキシコの麻薬組織(カルテル)と戦う女性FBI捜査官を描いた前作『ボーダーライン』('15)から約3年、続編となる『ボーダーライ…

『ボーダーライン』に見る、続編映画の在り方

『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』が浮き彫りにした、“続編映画”の在り方

アメリカ政府とメキシコの麻薬カルテルの凄惨な戦いを描いた、エミリー・ブラント主演、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『ボーダーライン』は…

『ういらぶ。』で溢れるギャップ男子の魅力

平野紫耀の“こじらせ”ぶりに振り回される? 『ういらぶ。』には旬のギャップ男子が3人登場!

「おまえってマジ、ゴミな」と毒を吐いたかと思いきや、「好きすぎて死ぬ~」とベッドに倒れ込んで悶絶する。今や日本を代表するギャップ…

中村文則の原点『銃』を見事に映像化

人は銃を手にしたらどうなるのか? 中村文則の原点『銃』を見事に映像化した“怖い”物語

大学生の西川トオル(村上虹郎)は、夜、雨の降る河原で男の死体のそばにあった拳銃を拾った。自室に持ち帰ったそれは、つかみ心地がよく…

『生きてるだけで、愛。』2人が通じ合う一瞬の尊さ

『生きてるだけで、愛。』は“愛と理解の両立”を問いかける 趣里と菅田将暉が通じ合う一瞬の尊さ

「愛」に関する物語や、「愛」という字をタイトルに冠した作品は数多くある。この『生きてるだけで、愛。』は、劇作家にして小説家でもあ…

小野寺系が総括する『アニゴジ』

『アニゴジ』は“ゴジラ作品”としてどうだったのか? 3作かけて向き合った壮大なテーマ

4年の歳月をかけ制作されてきた、アニメーションによって表現されたゴジラの劇場用作品、通称『アニゴジ』3部作も、今回の『GODZI…