作品評の記事一覧

(2488件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『ハイロー』は「EXILEになれる」場所?

『HiGH&LOW』は「もっとEXILEになれる」場所!? 山田裕貴、志尊淳、川村壱馬らの情熱と工夫

日本のどこかにあるSWORD地区(なぜSWORD地区と言うかを説明すると大変なので割愛)。このSWORD地区に存在する“漆黒の凶…

『21世紀の女の子』の巧妙な構成

『21世紀の女の子』は“男性の描き方”にも注目 山戸結希ら15人の監督たちが紡ぐ巧妙な構成

はたしてこの『21世紀の女の子』という映画を語る上で、一体どのポイントにフォーカスを置いて論じるのが望ましいか。考えれば考えるほ…

文系SF『アド・アストラ』に隠された問題

『アド・アストラ』は“文系SF”と呼べる作品に 破滅的ヴィジョンと一筋の救いを同時に描く

「星へ」の意味を持つラテン語をタイトルに、ブラッド・ピットが製作と主演を務めた『アド・アストラ』は、地球より太陽系の端まで直線的…

『グッド・ファイト』が描くトランプとの闘い

弁護士ドラマの前提揺るがす!? 『グッド・ファイト』が描く「トランプ時代」との闘い

これまで数々の傑作を生み出してきたアメリカのテレビシリーズの伝統の一つ、「ロー・ファーム(弁護士事務所)もの」ドラマにおいて、現…

ジョニー・トーの傑作を野心的リメイク!

ジョニー・トーの傑作を野心的リメイク! 狂人続出の『毒戦 BELIEVER』は男2人の「情」の物語

今すぐ頭を強打して記憶を失いたい……! こんな気持ちになる日が来ようとは。『毒戦 BELIEVER』(2018年)は韓国ノワール…

『グリーンブック』の真のテーマを考える

『グリーンブック』は“人種差別”だけを描いた映画だったのか? その先にあったテーマを考える

雨の道を走る車の中で、中年男2人の口論が始まった。その果てに、ハンドルを握るトニーに「(あんたと違って)俺は自分が誰か分かってる…

松江哲明の『アス』評

『アス』はアメリカ社会の暗部を映し出す 黒沢清に重なるジョーダン・ピールの作家性

映画監督にとって「2作目」は非常に難しいんです。特に1作目が高い評価を受けた場合、2作目によって、その作家の方向性や、真価が問わ…

『大脱出3』から感じる作り手たちの意地

マックス・チャンがMVP!? 『大脱出3』から感じるシルヴェスター・スタローンら作り手たちの意地

我らがスタローンの最新作が見参! 衝撃の『大脱出3』(2019年)である。自ら監獄に囚人として潜入・脱獄してしまうことで、逆に刑…

『アイネクライネナハトムジーク』の小さな魔法

三浦春馬×多部未華子『アイネクライネナハトムジーク』の小さな魔法 今泉監督が投げかける疑問とは

今泉力哉監督が撮る映画の登場人物たち(おもに主人公)は、みな一様に何かに対して“疑問”を浮かべている。最も代表的なものは、彼の映…

『ある船頭の話』の現代社会への問い

オダギリジョーの“わがままでぜいたくな”一作 『ある船頭の話』に込められた現代社会への問い

俳優のオダギリジョーが、自身初の長編監督作『ある船頭の話』を完成させた。「俳優をやりながら片手間に監督業に手を出していると思われ…

『エイス・グレード』に宿る普遍性を探る

『エイス・グレード』はSNS時代の『ライ麦畑でつかまえて』? 作品に宿る普遍的なメッセージとは

作品の送り手はピッチャーであり、受け手はバッターであるという比喩がある。社会に向けて作品を送り出す作家は球種を選び、コースを狙い…

『アス』は地球最大の革命についての映画だ

『アス』は地球最大の革命についての映画だ ジョーダン・ピール監督から観客への“死刑宣告”

『ブラックパンサー』(2018)が生まれたすぐ後に『アス』のような新種の映画が生まれてくるのは、現代映画の歴史的必然だといえる。…

『かぐや様』若手俳優の有機的な絡み合い

平野紫耀×橋本環奈の最強実写コンビだけじゃない! 『かぐや様は告らせたい』若手俳優が躍進

好きになる/なられるとはパワーバランスの関係であり、告白をするとは、魂の隷属であるーーそんな、ちょっとばかりひねくれた恋愛観を展…

『トリプル・スレット』の強いメッセージ性

細かいことは気にするな! アクションスターたちを対決させた『トリプル・スレット』の意義

スコット・アドキンス、マイケル・ジェイ・ホワイト、ジージャー・ヤーニンらが率いる凄い極悪人が悪いことをしている! イコ・ウワイス…

『ロケットマン』E・ジョンの性質と美徳

「Your Song」誕生シーンが頂点に 『ロケットマン』に見る、エルトン・ジョンの性質と美徳

ピアノと奇抜な衣装をトレードマークに、グラミー賞を5度受賞、7枚連続でビルボード1位を獲得した記録を持つ世紀のヒットメイカーにし…

『ブルー・ダイヤモンド』に宿る作り手の信念

キアヌ・リーブス主演の“当たり”映画に 『ブルー・ダイヤモンド』に込められた作り手の信念

『ビルとテッド』シリーズのようなコメディから、『マイ・プライベート・アイダホ』(1991年)のような青春映画、『ハートブルー』(…

『劇場版おっさんずラブ』の普遍的なテーマ

『劇場版おっさんずラブ』は実写BL映画の代表格に ド派手な設定の根底にある普遍的なテーマ

日本の実写BL映画のジャンルにおける至福の大傑作が“爆誕”した。おっさん同士が熱いラブバトルを繰り広げるというトンデモ設定ではじ…

『ワイスピ』シリーズに“新たな広い視野”?

『ワイスピ』シリーズに“新たな広い視野”!? 『スーパーコンボ』に引き継がれた最も大きな価値観

次々に続編が製作され、大作化を果たしてきた『ワイルド・スピード』シリーズ。大ヒットを記録するたびに、主役を張れるようなスター俳優…

『ドラゴンクエスト』賛否生まれる構造を読み解く

【ネタバレあり】『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』論争巻き起こる作品構造を読み解く

※本記事は『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のネタバレを含みます。  8月2日に公開された映画『ドラゴンクエスト ユア・ス…