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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は大満足の出来! “これからのMCU”への期待も

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 完璧だったと思う。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)は上がり切ったハードルを楽々と飛び越え、今年公開された大作映画の中でも屈指の完成度に仕上がっている。とりあえず私には今のところ大きな不満点が思いつかない。サム・ライミから始まった『スパイダーマン』の実写映画の1作品として、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)後のMCUの新たな一歩となる作品として、スーパーヒーロー映画として、青春アクションアドベンチャーとして、すべての面で本作は極めて完成度が高く、まさに手放しで絶賛できる1本だ。

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』の戦いを終えたスパイダーマンことピーター・パーカー(トム・ホランド)は、夏休みにクラスメイトたちとヨーロッパ旅行へ出かける。アベンジャーズとしての過酷な戦いを忘れ、しばらくは普通の高校生ライフを……と期待するが、どっこいそこはスーパーヒーローの宿命。狙いすましたかのようにアベンジャーズの司令塔ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)から呼び出しが。ヒーローの責任と高校生としての日常の狭間で揺れるピーターだが、とりあえず青春を謳歌しようとニックより旅行を取る。しかし旅行先にもニックが現れ、完全に夏休みを支配されてしまうのであった。ニックいわく、異次元からやってきた男ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)が、怪物と戦うのに加勢しろと言う。さらに旅先で仲の良い女の子MJ(ゼンデイヤ)とイイ感じになったり、家に残してきたメイおばさん(マリサ・トメイ)がハッピー(ジョン・ファヴロー)とイイ感じになったり、ラブコメ風まで吹いてきた。ドタバタ旅行、恋バナ、世界の破滅……ヒーローの責任と普通の幸せの間で揺れるピーター・パーカー。はたしてスパイダーマンの明日はどっちだ?

 あらすじからも分かるかもしれないが、本作は基本的に青春コメディだ。キャスト陣も前作『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)から続投。ただし、舞台はヨーロッパ各国に(ちょっとした『007』感がある)、アクションは巨大な怪物との戦闘と、ビジュアル面はスケールアップ。さらにラブコメ感もより強くなり、愛すべき太っちょネッド・リーズ(ジェイコブ・バタロン)の出番も増えている。直近のMCUがサノスの指パッチンや『エンドゲーム』の決着など、シリアスなトーンだっただけに、オープニングからのコミカルさが実に心地よい。

 もちろんトム・ホランドは100点満点。「本当に23歳か?」と疑問に思うほどの見事なティーン演技を見せてくれる。前回以上に体を張ったギャグで笑わせてくれるし(脱ぎっぷりもいいし、顔芸も上手い。彼は怪訝な顔が似合う)、尊敬するアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)の影を追い、もがき悩む繊細さも見事に表現。スパイダーマンという世界で最も有名なヒーローをモノにしている。

      

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