作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』が描く平和への願い 85年版からの見事な脚色
本来であれば昨年の春休みに公開されていたはずの『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』。春休み映画の風物詩であるこのシリー…
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は何を描こうとしたのか? 90年代的思想などから考察
スーパーマンとともに、DCコミックスを代表するヒーローであり、実写映画でも数々の人気シリーズを生み出してきた“バットマン”。近年…
宮台真司の『ニトラム』評:無差別殺戮事件の背景を神話的に描き出した稀有な作品
世界中を震撼させた無差別殺戮事件の背景を神話的に描き出した稀有な作品 〜ジャスティン・カーゼル監督『ニトラム/ NITRAM…
『ナイル殺人事件』ポアロの若い時期の描写の意味とは? 原作とは異なる改変部分を“推理”
『ベルファスト』でアカデミー賞の主要賞にノミネートされている、話題のケネス・ブラナー監督。彼が主演し、監督している新たな『名探偵…
舞台『ウエスト・サイド・ストーリー』をいかに映画に昇華? 胸が熱くなる2つのポイント
スティーヴン・スピルバーグが監督したミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が公開中だ。本作は1957年、レナード・バー…
「恐怖の村」シリーズで最も危険? 清水崇監督が『牛首村』で回帰した正統的なホラー表現
「牛の首」なる題名の、おそろしい怪談があり、それを聞いた者は皆間もなく死んでしまうという。しかし、その内容を知りたいと思っても、…
スピルバーグの映画的な運動への執着が生々しく刻まれた『ウエスト・サイド・ストーリー』
目の前に広がる瓦礫の山、50年代ニューヨークのマンハッタン、アッパー・ウエスト・サイドには10代の子供たちの心象風景と重なるよう…
Netflix映画『モラルセンス』が描く、受容の物語 BDSM作品としての懸命さも
突然だけど、性的嗜好って人の数だけあると思う。島倉千代子が人生も男も女もいろいろだと歌っていたが、性的嗜好もいろいろだ。それぞれ…
『リメンバー・ミー』は単調な“家族愛”の物語に収まらない 多角的に描写される“死”
ピクサー・アニメーション・スタジオによって制作された映画『リメンバー・ミー』。当時劇場に足を運んだ人の中には、マリーゴールドのよ…
いしづかあつこ監督が新作『グッバイ、ドン・グリーズ!』で描いた『よりもい』との違い
『ノーゲーム・ノーライフ』(2014年)、『宇宙よりも遠い場所』(2018年、以下『よりもい』)を手掛けたいしづかあつこ監督の初…
『アンチャーテッド』が変化を進める原動力に? ゲーム原作映画の展望を考える
ソニー・インタラクティブエンタテインメントが携わるTVゲーム作品を映像化する新事業「PlayStation Production…
『グッバイ、ドン・グリーズ!』を通して変わる世界の見え方 人生の“宝物”になる作品に
『グッバイ、ドン・グリーズ!』を観終わった後、映画館のスクリーンが大きくなった。鑑賞した自分の意識が大きく変わった実感があった。…
『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-』にリアリティが生み出された背景とは?
ホラー、スプラッター映画の代表として、伝説的存在となっている『悪魔のいけにえ』(1974年)は、テキサス州の田舎を舞台に、若者た…
“やるせなさ”を体現するエル・ファニングの真骨頂 『選ばなかったみち』が映す人生の酸い
サリー・ポッター監督の綴る物語にはいつだって、少しの残酷さと諦め、そして真実が描かれている。『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたし…
『ウエスト・サイド・ストーリー』が示したメッセージと、作品に落とされたネガティブな影
『ウエスト・サイド物語』は、ブロードウェイ・ミュージカル(1957年初演)としても、ミュージカル映画(1961年)としても、世界…
『鹿の王 ユナと約束の旅』に存在する“弱点”と“収穫” 『もののけ姫』との違いは?
庵野秀明、細田守、米林宏昌、百瀬義行、宮崎吾朗など、これまで宮崎駿監督にかかわったクリエイターたちが、長編アニメーション作品の監…
『チャーリーとチョコレート工場』に掛けられた魔法 ティム・バートン作品に共通の題材も
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『シザーハンズ』など、エキセントリックな世界観で観客を魅了し続けてきた巨匠ティム・バートン…
犯罪者の視点から監禁を描くハードなサスペンス 『マヤの秘密』は観客の内面を揺るがす
アメリカの都市の郊外に広がる静かな住宅地に住み、夫と子どもと幸せに暮らしている主婦・マヤ。その隠された秘密が暴かれることになる映…
『鹿の王 ユナと約束の旅』はアニメ史に残る一作に 息を呑むほどの動物表現に注目
アニメの面白さとは何か。もちろん、その答えを一言で表すことはできない。迫力のある映像、愛すべき少年少女やそれを支える大人たちのキ…
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』と2016年のリブート版を比較考察
1984年に公開されるや世界中で大ヒット、日本でも定番のハリウッド娯楽作として、長きにわたって愛されてきた『ゴーストバスターズ』…
『クール・ランニング』に溢れるエンタメ精神 数少ないオリンピック映画の快作に
現在開催中の北京オリンピックには、アルペンスキー競技にサウジアラビアとハイチが1名ずつ出場し、両国にとっては今回が冬季オリンピッ…
男と男の“魂の継承”の物語 『僕を育ててくれたテンダー・バー』にみる“男らしさ”の価値観
室内に光るネオンサイン、棚に並んだ酒瓶とグラス、そして、ポーカーやビリヤードに興じる酔客たち……そんな喧騒に包まれたバーのカウン…
菊地成孔の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』評(中編):映画が「ジャンル」自体をチェンジしてしまう時に発生する「怖さ」の質と量
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(中編)/映画が「ジャンル」自体をチェンジしてしまう時、そこに発生する「怖さ」の質と量について は…
【ネタバレあり】“グループセラピー”と“ニューヨーク”から紐解く『スパイダーマンNWH』
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のラストバトルの舞台である「盾を持った自由の女神」は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメ…
『コンフィデンスマンJP 英雄編』古沢良太の巧みな脚本 構えていてもしっかり騙される
田中亮監督の映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』(以下、『英雄編』)が劇場公開中だ。『外事警察』(NHK総合)や『リーガル・ハ…
『ドライブ・マイ・カー』家福のメソッドを紐解く 変革していく演劇という行為
映画は女の呪術的なモノローグから始まる。音(霧島れいか)はセックスの度に憑かれたように物語り、それを夫の家福(西島秀俊)は翌朝、…
The Wisely Brothers 真舘晴子の『ユンヒへ』評 映画自体に働く手紙のような作用
The Wisely BrothersのGt./Vo真舘晴子が最近観たお気に入りの映画を紹介する連載「考えごと映画館」。最近観た…
リドリー・スコット監督による一大巨編 『ハウス・オブ・グッチ』は哲学的な問いに迫る
イタリアの高級老舗ブランド「GUCCI(グッチ)」。1920年代のフィレンツェで上質な革製品を売り出すところから事業をスタートし…
コーエン作品とシェイクスピア作品の意外な親和性 『マクベス』に漂う“本格派”の風格
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』は、オーソン・ウェルズや黒澤明、ロマン・ポランスキーなど、名だたる巨匠監督たちが映画…
『ギャング・オブ・アメリカ』からあふれる懐かしのロマン 全編に響く“カイテルASMR”も
『徳川埋蔵金』……『ギャング・オブ・アメリカ』(2021年)は、このロマン溢れるフレーズを思い出す1本だ。 徳川埋蔵金伝説と…
『スパイダーマンNWH』は可能性を“捨てる"物語 マルチバースが現代に必要とされる理由
現在、映画館で大ヒット中の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(以下、『スパイダーマンNWH』)のキーワードは「マルチバース…
『22年目の告白』の残酷なまでの冷静さ 藤原竜也×伊藤英明の狂気の演技に震える
大切な存在を失った時の苦しみは、“ファントムペイン”に似ているらしい。手足を切断された患者が、失ったはずの部位に痛みを感じる。「…
マギー・ギレンホールによる“母性信仰”に対する挑発 『ロスト・ドーター』の哲学的な問い
『あの夜、マイアミで』(2020年)のレジーナ・キング、『PASSING -白い黒人-』(2021年)のレベッカ・ホールなどなど…
【ネタバレあり】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から考えるヒーローの定義
※本稿は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレを含みます。 まだまだ世界的にコロナ禍から脱却する見通しが立って…
『偶然と想像』など濱口竜介監督作品、海外でなぜ高評価に? 作品づくりに感じる強い意志
『ドライブ・マイ・カー』が、カンヌ国際映画祭ほか、国内外の映画賞を次々に受賞している。とくにアメリカでも高く評価されているのが特…
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が示した、クロスオーバー作品の新たな可能性
トム・ホランド主演、ジョン・ワッツ監督による、マーベル・スタジオ版『スパイダーマン』シリーズの第3作であり、一つの区切りとなる『…







































