作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
3人の「アーティスト」から、デイミアン・チャゼル新作『ジ・エディ』を読み解く
5月8日に配信開始になって以降、自分の周りでーーといっても最近は会う人も限られているので主にソーシャルメディアのタイムライン上の…
『名探偵ピカチュウ』はハリウッド映画化の成功例? 西島秀俊と竹内涼真の声の演技に注目
2019年、日本もとい世界的に話題となった『名探偵ピカチュウ』が5月22日にいよいよ金曜ロードSHOW!(日本テレビ系)で地上波…
The Wisely Brothers 真舘晴子の『タゴール・ソングス』評 心が通う歌の素晴らしさ
The Wisely BrothersのGt./Vo真舘晴子が最近観たお気に入りの映画を紹介する連載「映画のカーテン」が、「考え…
『ブロー・ザ・マン・ダウン』が描く、穏やかな狂気の危うさ 女性共同監督の野心的意図を読む
蟄居(ちっきょ)生活が続くなか、劇場で新作映画を観ることのできない世界中の観客がネット配信を通じて映画を観ている。この3月下旬に…
“禁欲”ルールのリアリティーショー『ザ・ジレンマ』 体当たり系ドキュメンタリーとしての楽しさ
「バカタレー! お前ら大金を使(つこ)うて何やっとんじゃ~!」。心からそう思う瞬間がある。心の作画が『はだしのゲン』になってしま…
クラシカル志向だが現代的 『塔の上のラプンツェル』は“ステイ・ホーム”のいま観たい作品に
グリム童話を基に、長い間塔にひとり幽閉されてきた姫の数奇な運命を描く、ディズニーの劇場アニメーション『塔の上のラプンツェル』。新…
『タイラー・レイク -命の奪還-』はアクション映画のノウハウ満載 期待するもの全てある凄まじさ
哀しい過去を忘れるため、がむしゃらに戦える“死地”を求め、誰もが断る任務を受ける凄腕の傭兵タイラー・レイク(クリス・ヘムズワース…
ダン・フォーゲルマンの個性が炸裂 『ライフ・イットセルフ』が描く、人生がもたらす予期せぬ喜び
2011年に公開されたコメディ映画『ラブ・アゲイン』を観た人はいるだろうか。 主人公は、長年連れ添った妻エミリー(ジュリアン…
『イエスタデイ』が描く、世界を塗り替える音楽の力 名匠2人による“ビートルズを知らない世界線”
コロナウイルスで激動の社会状況下ですが、皆さん、無事に映画は楽しめているでしょうか? 映画館は休業し自宅にいることが求められてい…
『ドクター・スリープ』はサイキック・アクションの良作! カタルシス溢れる決着を観よ
結論から書くと、『ドクター・スリープ』(2019年)はサイキック・アクションの良作だ。そして『シャイニング』の40年越し(!)の…
『名探偵コナン 紺青の拳』はキャラクターの関係性が焦点に シリーズ初の女性監督がもたらした偉業
ゴールデンウィーク興行でも主役といっていいほどの注目を集めるのが劇場版『名探偵コナン』シリーズだ。ファミリー層を中心とした多くの…
『名探偵コナン 純黒の悪夢』がシリーズの転換点となった理由 “2つの要因”から紐解く
長く続けられているシリーズには、常に“ターニングポイント”となる作品が存在している。日本のアニメ映画シリーズでいえば、声優を総入…
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』はなぜオーソドックスな内容になったのか?
90年代の『バットマン』アニメーションシリーズに、宿敵ジョーカーに恋をするヴィラン(悪役)として初登場したキャラクター、ハーレイ…
『アドリフト 41日間の漂流』は実話系サバイバル映画の秀作! 海という巨大な存在への恐怖と美しさ
海は広いな大きいな……それだけに海は恐ろしい。どこまでも広がる大海原を前にしたとき、人間は圧倒的に無力である。私も小さい頃にウッ…
“手を組む”距離感が絶妙! 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』アンサンブルとしての面白さ
キャラクターの性質を大事にしつつ、観客の支持を得る。この目標を掲げたとき、ハーレイ・クインはなかなか難しい題材だ。何せ彼女は見た…
差別の連鎖を止めるためには 『ナイチンゲール』が見出す一筋の光
オーストラリアがイギリスの植民地だった19世紀。離島のタスマニアで、人類史に残る虐殺、迫害が行われた。この人間の罪深い歴史の真実…
オランダ発の良質なバカンス映画『恐竜が教えてくれたこと』 “孤独”への丁寧なアプローチ
いわゆるバカンス映画の系譜を辿っていけば、エリック・ロメールやジャック・ロジエ、最近ではギヨーム・ブラックといった作家の名前が頭…
塩野瑛久、『貴族降臨』『プリレジェ』をつなぐ重要な存在に 奏×誠一郎のいちいち切ないシーン
『PRINCE OF LEGEND』のドラマと映画、そして『貴族誕生 -PRINCE OF LEGEND-』に続いて、映画『貴族…
『サーホー』は世界の娯楽映画の趨勢を変える!? 『バーフバリ』ファンも“万歳”な内容に
インド映画史上歴代最高の興行収入を記録し、その激烈な面白さに日本でも話題を呼んだ『バーフバリ』シリーズ。そのバーフバリ役を務めた…
氷川きよしはジョン・F・ドノヴァンの希望 グザヴィエ・ドランが描くスターの光と陰
とあるスターとの秘密の文通をきっかけに、栄光の裏に隠された真相が明らかになる模様を描いた映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。…
売れっ子クリエーターの原点! 舞台版『フリーバッグ』はテレビ版を観た人も観ていない人も必見
海外ドラマ好きであれば昨年から色んなところで頻繁に名前を見かけるクリエーターであり、「今を時めく」という言葉を躊躇なく使える目覚…
『酔う化け』の真摯な姿勢が誘う共感と感動 “やめられない”現実を人はどう乗り越える?
『酔うと化け物になる父がつらい』は、漫画家・菊池真理子の実体験を基にしたコミックエッセイを映画化したものである。 お笑い芸人…
『野性の呼び声』は大人の観客向け!? タイトルに含まれたテーマに存在する現代的な問題
“キッズ向け”という顔をしているけれど、近づいてみると、深淵へと続く穴が口を開けていることに気づく……。そんな油断ならざる作品の…
『スキャンダル』が投げかける重いテーマ “権力”と“男らしさ”の分かち難い関係性を考える
アメリカの保守系ケーブル局FOXニュースで、2016年に起きたセクシャル・ハラスメント訴訟を描いた映画が『スキャンダル』である。…
実話を基にしたテレンス・マリックの新境地 『名もなき生涯』における「神の沈黙」のテーマを読む
数々の世界的な賞を受賞した『天国の日々』(1978年)、『シン・レッド・ライン』(1998年)、そして『ツリー・オブ・ライフ』(…
『チャーリーズ・エンジェル』が2020年に蘇った意義 最高にかっこいい女優陣を堪能せよ
1976年からアメリカで放映され、大人気を博したTVドラマシリーズ『地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル』。L.A.の…
『プライベート・ウォー』が描く“自由の価値” 「自己責任」に囚われる私たちが考えるべきこと
日本への原爆投下を機に考案された、「世界終末時計」をご存知だろうか。核兵器や化学兵器などの大量破壊兵器を人類が手にし、環境破壊が…
『1917』は何を伝えようとしたのか 長回しの意味、監督の作家性、宗教的モチーフから考察
第一次世界大戦の西部戦線を舞台にした、サム・メンデス監督による戦争映画『1917 命をかけた伝令』。2020年のアカデミー賞を前…
驚異の手法で映し出す、中国社会への「警鐘」 『ロングデイズ・ジャーニー』のノスタルジーと現代性
全編をワンシークエンスショットで見せてしまう(ちなみにあの作品をワンカット、もしくは擬似ワンカットと呼ぶのは厳密に言うと間違いだ…
サム・メンデスの新境地! 『1917 命をかけた伝令』の“シンプルな物語”と“実験的な手法”
1917年。第一次世界大戦の戦場で過ごす2人の若者ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)とスコフィールド(ジョージ・マッ…
シリアルキラーものの傑作! 『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』に宿る孤独とユーモア
『ハウス・ジャック・ビルト』や『テッド・バンディ』、『永遠に僕のもの』、そして配信ドラマ『マインドハンター』など、日常的に殺人を…
すべての登場人物は世界のどこかの誰かかもしれない 『ふたりのJ・T・リロイ』が問いかけるもの
かつて『パーソナル・ショッパー』(2016年)で「別人になりたいと願っていた女」を演じたクリステン・スチュワートが、本作『ふたり…