作品評の記事一覧

(2558件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

小野寺系の『ちいさな英雄』評

小野寺系の『ちいさな英雄』評:監督たちの才能とスタジオポノックの未来を読む

「ポンポンポン、ポノック、スッタッジッオ、ポノック♪」  木村カエラが景気よく歌うオープニングテーマ曲から始まる、ポノック短編…

『若い女』“好きにはなれない”人物造形の妙

『若い女』は冬のパリを舞台にした『ライ麦畑でつかまえて』? “好きにはなれない”人物造形の妙

「31歳のポーラは、10年付き合った写真家の恋人に突然別れを告げられる。お金も、家も、仕事も無い彼女は、恋人の飼い猫と共にパリを…

劇場版『ヒロアカ』映画化の意義

演出はハリウッド映画のよう 劇場版『ヒロアカ』は“TVアニメの映画化”の意義を感じさせる作品だ

『週刊少年ジャンプ』で連載中の堀越耕平のコミックス『僕のヒーローアカデミア』。テレビアニメ3期も絶賛放送中だが、初の劇場版『僕の…

松江哲明の『菊とギロチン』評

瀬々敬久のフィルモグラフィは連続性が見えてくる 『菊とギロチン』の“伸びやかさ”と“お祭り感”

瀬々(敬久)監督はメジャーとインディペンデントを常に横断している、現在の日本映画界の中でも特殊な1人です。前編後編にわたる大作『…

『銀魂2』福田雄一のセンスに脱帽

本格アクションから菅田将暉いじりまで 『銀魂2』支離滅裂も恐れぬ福田雄一のセンスに脱帽

福田雄一は一体何を考えているんだと、『銀魂』が実写映画化されると聞いた時に思ったのは言うまでもないことだが、いざ完成した作品を観…

『コード・ブルー』山下智久の変化

山下智久のポジションは“憧れ”から“仲間”へ 『劇場版コード・ブルー』絆によって手に入れた“強さ”

『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(以下、『劇場版コード・ブルー』)が、公開から24日間で累計観客動員538万人…

『青夏』がくれる、心ときめく時間

ノスタルジーを提供するだけではない? 『青夏 きみに恋した30日』は心ときめく時間を与えてくれる

「心臓、セミよりうるさい」。南波あつこによる『青夏 Ao-Natsu』(講談社)6巻で、ヒロインがつぶやく名ゼリフである。この少…

アクション映画としての『M:I』シリーズ

トム・クルーズ『ミッション:インポッシブル』シリーズが、他のアクション映画と一線を画すワケ

にわかに信じがたいが、トム・クルーズは今年で56歳になったそうだ(ちなみに筆者の父親は今年で53歳、こちらもにわかに信じがたい)…

『センセイ君主』浜辺美波が示す恋愛の楽しさ

浜辺美波が“恋愛の楽しさ”を真っ向から示してくれる 『センセイ君主』は“大人”竹内涼真の魅力満載

大人・竹内涼真の魅力が大爆発。映画『センセイ君主』で教師役を演じる竹内は、女子なら誰もが夢見る“憧れの先生像”を見事に体現。そん…

『コード・ブルー』5人が探るあるべき姿

『劇場版コード・ブルー』山下智久ら5人が続ける、“家族との対話”の終わりなき追求

昨年放送された『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)では、5人のメインキ…

荻野洋一『インクレディブル・ファミリー』評

ピクサーの面目躍如は『インクレディブル・ファミリー』ジャック・ジャックの存在にあり?

ピクサー社アニメの魅力は、なんといっても「擬人化」ということだと思う。虫の社会もウディ・アレン映画のように世知辛いのだな(『バグ…

『M:I 6』の隠された魅力を徹底解説

明らかに何かが変? 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の隠された魅力を徹底解説

第1作より22年、6作目となった人気シリーズの新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は、トム・クルーズ自身が生身で演…

『オーシャンズ8』のポップカルチャーを解説

アン・ハサウェイ、米批評家から大絶賛! 『オーシャンズ8』が参照したポップカルチャーを解説

『オーシャンズ8』がオール女性キャストである理由はなんだろう? 答えは「女性は無視されるから」。人目の多い場所で虚をつくには、男…

伊藤聡の『インクレディブル・ファミリー』評

『インクレディブル・ファミリー』が描く男女の対比 “ファミリー映画”としてのユニークさを解説

近頃、海外映画で扱われるテーマが、日本社会の状況にあてはまると感じる機会が多くなった。『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』('17)…

『M:I 6』は“おじさん映画”の傑作!

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は、まごうことなき“おじさん映画”の傑作だ!

私がおじさんになっても、カッコよく撮れるの? 肉体美はとても無理よ、若い子には負けるわ……。森高千里の名曲「わたしがオバさんにな…

『インクレディブル・ファミリー』すごさ解説

ブラッド・バード監督が見せつけた“格の違い” 『インクレディブル・ファミリー』のすごさを解説

『アイアン・ジャイアント』(1999年)をはじめとする、規格外の傑作ばかりのフィルモグラフィーが示すように、群を抜く才能で「天才…

全編10カット『ブッシュウィック』の魅力

全編わずか10カット 『ブッシュウィック-武装都市-』の“長回し”は、3本の映画を想起させる

映画は映画であるから、役者の近くにはカメラとスタッフがいるものだ。この当たり前のことを私たちはけっこう忘れがちである。今、画面に…

大内雷電の『ハン・ソロ』評

大内雷電の『ハン・ソロ』評:特撮オタクが見た『スター・ウォーズ』の未来と可能性

THE 夏の魔物や科楽特奏隊で活躍する特殊ベーシスト・大内雷電が、オタク魂を込めて映画を熱く取り上げる連載企画。東京ディズニーラ…

姫乃たまが考える“女性器と向き合うこと”

姫乃たまが考える“女性器と向き合うこと”ーー『スティルライフオブメモリーズ』を観て

何年か前に「まん拓」を取ったことがあります。とある文筆家の女性が出版に向けて千人千枚の「まん拓」を集めていたのです。紙にインクで…

菊地成孔『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』評

菊地成孔の『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』評:<35ミリフィルムを使って70年代を再現した系>映画。の最高傑作としても全く異論はない。誠実で奇跡的な傑作

「SEX<E>S」ですよ!!  タイトルだけ聞いたらエロ映画だと勘違いする人も多かろう。ここでの「セクシー」は日本人の大半が知…

『祈りの幕が下りる時』はシリーズの総決算に

阿部寛主演『祈りの幕が下りる時』はシリーズの総決算に 『新参者』からの魅力を紐解く

2010年に放送された連続ドラマ『新参者』(TBS系)は警視庁捜査一課の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)が日本橋の人形町で起きた殺人事…

『ウインド・リバー』米先住民・保留地の実態

何が少女を殺したのか? 『ウインド・リバー』が突き付けるアメリカ先住民・保留地の壮絶な実態

月明かりが照らす広大な雪原を、血を流しながら一人裸足で走る若い女性。彼女の死をめぐってこの映画は展開する。なぜ彼女は雪原を走って…

荻野洋一の『ウインド・リバー』評

新たな“現代西部劇”創出の予感 『ウインド・リバー』が描く苦痛に満ちた西部史

『ウインド・リバー』というきわめて地味な、だが孤高の美しさと悲しみをたたえたこの聡明なアメリカ映画は、現代にはたして西部劇は成立…

低予算ホラー『ゲヘナ』の努力と気合

これほど真摯な作品はない 低予算ホラー『ゲヘナ~死の生ける場所~』に込められた努力と気合

全ての映画製作者は真面目に映画づくりに取り組んでいるのだろうが、本作ほど真摯な姿勢が見て取れる作品はない。  『ゲヘナ~死の生…

小川紗良の『菊とギロチン』評

すべての地獄を生きる者たちよ、シコを踏めーー小川紗良の『菊とギロチン 』評

『リバーズ・エッジ』や『聖なるもの』『ウィッチ・フウィッチ』などの映画作品から、テレビドラマ『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)…

『BLEACH』は実写界隈に一石を投じる

『BLEACH』は弱腰の実写界隈に一石を投じる作品に 『GANTZ』に共通する佐藤信介監督の演出

一時はハリウッドで実写化されるという話も進んでいた久保帯人の『BLEACH』が、日本で実写映画化され、しかもそのVFX処理には実…

『志乃ちゃん』が描くコミュニケーションの拡張

“青春×音楽”映画の傑作! 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が描くコミュニケーションの拡張

うつむきがちな高校1年生の少女・大島志乃(南沙良)は、ほっそりとした身体をめいっぱいに震わせて、目にいっぱいの涙をためている。入…

『ジュラシック・ワールド』続編のいびつさ

新シリーズ本来のコンセプトが明らかに 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の“いびつさ”を読む

あの『ジュラシック・パーク』シリーズを14年ぶりに再始動させ、スケールアップした映画『ジュラシック・ワールド』は、2015年に公…

『ジュラシック・ワールド』続編は挑戦的

ポイントは“ムツゴロウ精神”? 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は挑戦的な作品に

「あれだけ人が死んだのに、普通に開園した!?」全世界の人間がそう突っ込んだ『ジュラシック・ワールド』(15年)から早3年。ついに…