作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
シリアルキラーものの傑作! 『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』に宿る孤独とユーモア
『ハウス・ジャック・ビルト』や『テッド・バンディ』、『永遠に僕のもの』、そして配信ドラマ『マインドハンター』など、日常的に殺人を…
すべての登場人物は世界のどこかの誰かかもしれない 『ふたりのJ・T・リロイ』が問いかけるもの
かつて『パーソナル・ショッパー』(2016年)で「別人になりたいと願っていた女」を演じたクリステン・スチュワートが、本作『ふたり…
『リチャード・ジュエル』が誘う終わりのない問い イーストウッドの“悪意”を受け考えるべきこと
私たち現代観客は『リチャード・ジュエル』というアメリカ映画をどのように見たらよいのだろうか。一見シンプルなテーマを持ち、ひょっと…
人は抑圧にどう立ち向かうのか? 『ロニートとエスティ』ラストシーンが象徴する現代的なテーマ
セバスティアン・レリオの前作『ナチュラルウーマン』では、文字通りの「逆風」に立ち向かう女性が鮮烈に映し出されていたが、本作『ロニ…
『バッドボーイズ フォー・ライフ』はシリーズの転換点!? 成功した“引き算戦法”
見た目も中身もギンギラ、ナンパで武闘派刑事のマイク(ウィル・スミス)と、常識人ながらマイクの暴走の心労から時おり奇行が目立つ良き…
『キャッツ』は単なる失敗作でない!? カルト化する可能性を秘めた“異形の映画”
『キャッツ』(2019年)は、いずれカルト化すると思う。面白いかどうかはさておき、「変な映画を観た」という感触は確実に残るからだ…
『嘘八百 京町ロワイヤル』は、新世代の『ミナミの帝王』!? 豪華役者陣と丁寧な脚本が生んだ心地よさ
日本には『ミナミの帝王』というジャンルがある。『ミナミの帝王』といえば、ミナミの鬼と呼ばれる金貸しの萬田銀次郎(竹内力、千原ジュ…
香港映画の新たな傑作! アンソニー・ウォン主演『淪落の人』が実直に語る、明るいメッセージ
事故で半身不随になった中年男性、リョン・チョンウィン(アンソニー・ウォン)。妻とは離婚して、息子は遠くで大学生をやっている。人生…
映画『キャッツ』の悪評は妥当なのか? 小野寺系が作品の真価を問う
猫を題材としたT・S・エリオットの詩集を基に、数々のヒットミュージカルを手がけている、アンドリュー・ロイド=ウェバーが曲をつけ、…
世界中の人間に共通する課題 “なさそうでなかった”戦争映画『ジョジョ・ラビット』が描いたもの
ナチスドイツを題材にした、“なさそうでなかった”戦争映画『ジョジョ・ラビット』は、観客に新鮮なインパクトを与える作品だ。本作は、…
『ロング・ショット』圧倒的“多幸感”の理由は? 新時代のラブコメとして重要な1本に
1月3日に公開されて以降、その評判が徐々に広まり、現在ロングヒットを記録しているラブコメ映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえ…
意外な形で結論づけられる“自由”を巡る問い 『ロニートとエスティ』が描く、個としての女性の人生
愛する者と触れ合うとき、服を脱ぐよりも先にかつらを脱ぐ女の姿が官能的なのは、服を脱ぐよりもかつらを脱ぐ所作の方がよっぽど官能的に…
【ネタバレあり】『フォードvsフェラーリ』がラストシーンで到達した“マン映画”からの解放
アメリカのフォード・モーターとイタリアのフェラーリが、会社同士のいさかいをきっかけにして、60年代にレースで火花を散らした史実を…
『フォードvsフェラーリ』が描いた“どこまでも企業化していく世の中”で生きる術
1960年代半ば、フランスで開催されるル・マン24時間耐久レースの頂点には、フェラーリ社(イタリア)が絶対的王者として君臨してい…
【ネタバレあり】『パラサイト 半地下の家族』は何が凄いのか? ポン・ジュノ監督の“建築的感性”を紐解く
自分が参加している企画の件で恐縮だが、新年早々(2020年1月9日の朝)、ウチの近所のセブンイレブンで『週刊文春』を開いた時、思…
『カイジ』シリーズが見せた日本映画としての可能性 藤原竜也のテンション高い演技の凄まじさ
アニメやゲーム、パチンコなどでも人気を集めている、福本伸行の漫画『カイジ』シリーズ(現在、『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』が連…
『パラサイト 半地下の家族』はポン・ジュノ監督の過去作と何が違う? 「異物=人間」が煽る不安
「半地下」の文字通り、半分が地下に埋まった家に住むキム一家(父:ソン・ガンホ、母:チャン・ヘジン、息子:チェ・ウシク、娘:パク・…
映画『ダウントン・アビー』を完全ビギナーが観てみたら? 意外にも強い現代性と間口の広さ
『ダウントン・アビー』といえば、2014年から2017年にかけてNHK総合でも放送されて、2010年代に入ってから始まったテレビ…
『IT/イット』『ソウ』のホラー最前線製作チームが贈る 『アナベル 死霊博物館』でパワーアップしたシリーズの醍醐味
アメリカ中で幽霊や悪魔を調査する心霊研究家のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン&ヴェラ・ファーミガ)。東に悪魔があれば祓いに…
シークエル3部作はベン・ソロの物語に 『スカイウォーカーの夜明け』はファンサービス満載な作品
いまから遡ること42年前、監督ジョージ・ルーカスは、『スター・ウォーズ』を生み出した。砂漠の惑星で暮らす青年ルークは、2体のドロ…
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は、追加シーンによって何が変わったのか
こうの史代の同名漫画を原作に、2016年に日本で予想外の大ヒットを記録し、異例のロングランを達成したアニメーション映画『この世界…
情けなく、“最もカッコ悪い”高良健吾を見届けよ! 『アンダー・ユア・ベッド』は狂った小さな恋の物語
ビックリするほど存在感の無い男・三井(高良健吾)。その忘れられっぷりは凄まじく、子どもの頃には夏の車に放置されて死にかけて、中学…
【ネタバレあり】『スター・ウォーズ』続3部作とは何だったのか 小野寺系が“失敗の理由”を解説
2015年から、スピンオフを間にはさみながら、2年ごとのペースで製作・公開されてきた、『スター・ウォーズ』エピソード7、8、9。…
J・J・エイブラムスの哀しき独り相撲 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』への同情
J・J・エイブラムス監督53歳、哀しき独り相撲……観終わった後、私はそう思った。面白い/面白くないかで言えば面白かったし、好き/…
テーマは前作よりも現代的に 『ジュマンジ/ネクスト・レベル』が示す、“人間性”の重要度
絵本を原作に、ボードゲームで起きた出来事が本当に起こってしまうという内容の、ロビン・ウィリアムズ主演ファンタジー映画『ジュマンジ…
フランス映画を楽しむ秘訣は“おしゃべり”にあり!? 『冬時間のパリ』が描く大人の恋愛観
会話、会話、会話。恋愛や夫婦の関係、仕事の悩みなどが描かれたフランス映画『冬時間のパリ』は、邦題のとおり冬のパリを舞台に、大人の…
スペインで映画賞と興行成績を制した理由は? 『だれもが愛しいチャンピオン』で“新しい世界”に出会う
『ブランカニエベス』、『しあわせな人生の選択』、『マイ・ブックショップ』……スペイン版のアカデミー賞といえる“ゴヤ賞”の“作品賞…
『テッド・バンディ』が「必見」である理由 シリアルキラー作品の新たな形を提示
『テッド・バンディ』を観て最初に思ったのは、「時代が一周回ったな」ということだった。90年代初頭の時点で国内外の映画やドラマとご…
前作の魅力は確かに「継承」! ロック様たちの“憑依芸”光る『ジュマンジ/ネクスト・レベル』
冴えない大学生のスペンサー(アレックス・ウルフ)。大学へ進学したけれど、学校では友達ができず、バイト先では叱られる。なんだか暗い…






































