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『劇場版コード・ブルー』山下智久ら5人が続ける、“家族との対話”の終わりなき追求

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 昨年放送された『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)では、5人のメインキャスト(山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介)から、新たな後輩たち(有岡大貴、成田凌、新木優子、馬場ふみか)への“継承”というテーマが加えられ、より大きな世界観が展開されていった。そして今夏、その一連の物語の一区切りとして、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が公開。本作では、人命救助を通じて医者が何を求められているのかということ、そして5人の結びつきが持つ可能性についての総括がなされたと言えよう。

 劇場版では、彼ら、彼女らが向き合っていかなくてはならない患者たちがまた新たに登場するわけであるが、いずれの患者にも共通すること、それはどういった形で命に向き合うかということは勿論のこと、いかにしてその家族や恋人といった存在に目を向けられるかが重要なポイントとなっている(というより、今回の劇場版に限らず、今までの『コード・ブルー』シリーズに流れる通奏低音は、この“家族との向き合い方”が大きく占めているといってよいだろう。そういった意味で、劇場版は今までに登場人物たちが学んでいったことの“総括”として大変ふさわしかった)。

※以下、一部ネタバレを含みます。

 まず、今回の劇場版を語る上で欠かせない患者は、山谷花純演じる、末期がんを抱えた花嫁・富澤未知である。“人生最後の旅行”に向けて乗り込んだ飛行機で事故に見舞われ、翔北救命センターに運び込まれる。一命は取りとめたが、未知には壮絶な過去があったことが判明する。彼女はかつて、岩田彰生(新田真剣佑)という青年をフィアンセにもっていたが、彼女の深刻な病が発覚すると、そんな彼女を支えきれずに、彰生は逃げ出してしまう。

 未知に主に向き合っていったのは、冴島(比嘉愛未)であった。ドラマ版からご覧になっている方はご存知のように、冴島は藤川(浅利陽介)との交際を進めており、劇場版では結婚式に向けた準備を着々と進めているという設定だった。ところが、未知とは状況が異なるけれど、冴島はかつて恋人を病気で失ったという苦い過去を抱えていただけに、病床の未知に対する向き合い方は説得力のあるものだった。命のリミットを抱えた患者を前にしたとき、医者や看護師はどんな言葉をかけ、どのような接し方をしていくのか。慰めたり、勇気づけたりしようとしても、ただ安易に思いついた言葉をかけても、患者にとって何のパワーにもならないどころか、むしろより一層暗い現実を前に、失意に沈み込ませてしまうものである(実際、冴島も本作では未知から厳しい言葉で言い返される場面がある)。それでも、冴島は自身の経験に基づいて、残りの時間の尊さ、そしてどう過ごしていくべきかについてそっと語りかける。まさしくそこには“情理を尽くして”話しかける姿勢があった。

      

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