作品評の記事一覧

(2757件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『ビューティフル・ボーイ』レビュー

『ビューティフル・ボーイ』は今こそ観るべき1本 ドラッグ依存症に立ち向かうサポートと愛とは

日本において、覚醒剤や麻薬、大麻などの所持、使用が問題なのは、何よりもまずそれが法律で禁じられているからだ。では、そもそもなぜ、…

『レゴ(R)ムービー2』が暗示する可能性

『レゴ(R)ムービー2』は未来の可能性を暗示する 物語上のさらなるテーマの追求へ

フィル・ロード&クリストファー・ミラーといえば、いまや最も注目されているクリエイターでありプロデューサーと言っても過言ではないだ…

『ブラック・クランズマン』が照らし出すアメリカの道筋

『ブラック・クランズマン』スパイク・リーよる“映画的復讐”とは 2つの引用作品をもとに考察

1986年のデビュー以来、今日まで一貫してアメリカ社会の歪みに目を向け続けてきたブラック・ムービーの巨匠スパイク・リー。彼の新作…

『ふたりの女王』“孤独な女の王”としての生き方

『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』“孤独な女の王”としての2人の生き方 現代にも通ずる物語に

舞台は16世紀の王朝だが、現代社会にも通ずるストーリー  0歳でスコットランド女王、16歳でフランス王妃となったメアリー・スチ…

菊地成孔の『グリーンブック』評

菊地成孔の『グリーンブック』評:これを黒人映画だと思ったらそりゃスパイクも途中退場するよ。<クリスマスの奇跡映画>の佳作ぐらいでいいんじゃない?

これ何映画?  本作は一体、カテゴリー何映画か? 「南北戦争は終っちゃいねえ系の人種差別糾弾映画」全然違う。「(流行りの)バデ…

『バンブルビー』がシリーズにもたらしたもの

『バンブルビー』意外な監督の人選が、『トランスフォーマー』シリーズにもたらしたもの

第1作から第5作『最後の騎士王』まで、足かけ10年にわたって製作されてきた、実写映画版『トランスフォーマー』。ハリウッド映画最大…

『ハード・コア』表裏一体の必見メイキング

『ハード・コア』と表裏一体をなす『BLUE団 in DAWN』 山下敦弘×山田孝之の信念がここに

パッケージの発売時に、「映画本編はもちろん、付属のメイキング映像も、是非楽しんでもらいたいです」みたいなことは大概の監督や出演者…

『ブラック・クランズマン』に見る“今のアメリカ”

『ブラック・クランズマン』から見えてくる“今のアメリカ” 強烈なエンディングの意図を読む

『グリーンブック』『ブラックパンサー』『ブラック・クランズマン』と、人種問題を題材にした作品がノミネートされた今年のアカデミー賞…

『少年たち』はジャニーズワールド全開

『映画 少年たち』は“これぞジャニーズ”が詰め込まれた作品に 東西ジャニーズJr.の演技にも注目

3月29日、ついに『映画 少年たち』が公開、1969年初演の人気舞台『少年たち』がスクリーンで再現される。「〜っぽい」という言葉…

『ボーダーライン』続編が描く剥き出しの魂

『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』が描く“剥き出しの世界” 前作以上に荒ぶる男たちの凄み

まさに激震である。これほど極度の緊張に胸をきしませながら、死力を尽くす登場人物たちを最後までしかと見届けたいと感じたことはない。…

『大脱出2』は「!?」が連発する謎の映画?

『大脱出2』は「!?」が連発する謎の映画? シルヴェスター・スタローンの転がる人生を再確認

どうした!? スタローン!? というわけで『大脱出2』(2018年)である。スタさんとシュワちゃんのダブル主演で贈る脱獄映画『大…

『バンブルビー』にみるスピルバーグ・イズム

『バンブルビー』に継承された“スピルバーグ・イズム” 格闘アクションはシリーズ最高の完成度に

『バンブルビー』(2018年)は『トランスフォーマー』シリーズに登場する人気キャラクター「バンブルビー」のスピンオフであり、前日…

荻野洋一の『まく子』評

“児童映画”の系譜を汲む愛すべき一作 鶴岡慧子監督が挑んだ西加奈子『まく子』の映画化

「子ども?」という意味不明な問いが、やぶからぼうに頭上から降ってくる。小学5年生の3学期。11歳の少年サトシが、同じ11歳の少女…

『シンプル・フェイバー』のいくつもの仕掛け

『シンプル・フェイバー』は極上のサスペンスコメディに ポール・フェイグによる視覚的レトリック

“The Lady Vanishes”(女性が消える)を原題に持つ映画、それがサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の『…

『キャプテン・マーベル』は普通で最高?

【ネタバレあり】『キャプテン・マーベル』はなぜ分かりやすい直球のヒーロー映画になったのか?

マーベル・スタジオ初となる、単独女性ヒーロー映画『キャプテン・マーベル』。2015年にアカデミー賞主演女優賞を獲得したブリー・ラ…

『キャプテン・マーベル』の熱いメッセージ

暴れたいのに暴れられない人へ 『キャプテン・マーベル』の熱いメッセージ性と軽快なユーモア

「女の子だって暴れたい」。これは日本で大人気のアニメ『プリキュア』シリーズの1作目、『ふたりはプリキュア』の企画書に記されていた…

『キャプテン・マーベル』の軌跡を辿る

『キャプテン・マーベル』が愛と正義の戦士になるまでの軌跡 その精神はセーラームーンに通ずる?

3月8日は国際女性デー。女性差別撤廃を目指し、女性の地位向上を称えるこの日にマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)…

『スパイダーバース』に心を揺さぶられる理由

『スパイダーマン:スパイダーバース』に心を揺さぶられる理由 ストーリーや画期的な演出から探る

第91回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞したのは、マーベルコミックスの有名ヒーロー、スパイダーマンの活躍を描いた、『スパイ…

『マスターZ』は超王道の娯楽活劇に

マックス・チャンのアクションが凄まじい! 『イップ・マン外伝 マスターZ』は超王道の娯楽活劇に

詠春拳の使い手・張天志(チョン・ティンチ)は、同じく詠春拳の達人である葉問(イップ・マン)との看板を賭けた対決に敗れ、武術界から…

『グリーンブック』なぜアカデミー作品賞に?

『グリーンブック』はアカデミー賞作品賞にふさわしかったのか? 批判される理由などから考察

第91回アカデミー賞の栄えある作品賞に選ばれたのは、黒人の天才ピアニストと粗野な白人用心棒が、人種差別が根強い1960年代のアメ…

今語られるべき『サバービコン』のメッセージ

ジョージ・クルーニー監督の作家性が光る いま語られるべき映画『サバービコン』のメッセージ

先日開催された、第91回アカデミー賞で、天才黒人ピアニストと粗野なイタリア系の白人用心棒の交流が描かれた『グリーンブック』が作品…

松江哲明の『デイアンドナイト』評

阿部進之介×山田孝之の熱意が刻まれた1作 『デイアンドナイト』は善悪の“隙間”を描く

唯一無二の存在となった俳優・山田孝之が、俳優ではなく初めてプロデューサーとして手がけた作品が映画『デイアンドナイト』です。『山田…

『アリータ』なぜ世界的なヒットに?

『アリータ:バトル・エンジェル』なぜ世界的なヒットに? 原作を解釈し直した“愛の物語”

世界最大のヒットメイカーとして知られるジェームズ・キャメロン。彼は、世界興行収入歴代1位を記録した『アバター』の制作を開始する前…