食肉処理場が舞台のラブストーリー 『心と体と』が描くシンプルで崇高な愛のドラマ
ここ数年の三大映画祭の最高賞受賞作といえば、ヴェネチアの『シェイプ・オブ・ウォーター』やカンヌの『わたしは、ダニエル・ブレイク』…
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
ここ数年の三大映画祭の最高賞受賞作といえば、ヴェネチアの『シェイプ・オブ・ウォーター』やカンヌの『わたしは、ダニエル・ブレイク』…
常識、ルール、他人の視線、しがらみ……社会という大きな枠組みの中で年齢を重ねていくと、あまりに自由であった子どもの頃のことを、つ…
10人の芸人たちが自腹の参加費100万円を握りしめ、芸人のプライドと優勝賞金1000万円をかけて笑わせ合う密室サバイバル『HIT…
日本の怪獣映画や巨大ロボットアニメを、ハリウッドの最新技術によって合体させ実写映画化したら…。子どもたちのみならず、かつて幼い頃…
『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(17年)はスクール・カーストを題材にした映画だ。ゲームの中に入った高校生が、冒険の…
ノンフィクションではあるまいし、これほど凄絶な悲劇はそうはないのではないか。かつてイギリスの劇作家シェイクスピアがあえて露悪さを…
いまアメリカ映画で最も注目されているトピックが「多様性」だ。『ブラックパンサー』が記録的な興行成績を収め、『シェイプ・オブ・ウォ…
ついに『ブラックパンサー』が、アメリカ国内興行収入で『タイタニック』を超え、アメリカ興行収入歴代3位にまでランクインした。非白人…
批評掲載の経緯(比較的面白い) 「<シェイプ・オブ・ウォーター>評の閲覧数が多く、好評なんで、『ブラックパンサー』もお願いで…
アメリカのテレビ局3大ネットワークといえばABCとCBSとNBC。21世紀に入ってからはFOXも加えて一般的に4大ネットワークと…
1971年と2045年――2本連続で公開されるスティーヴン・スピルバーグの新作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』と『レディ…
トッド・ヘインズ監督の前作『キャロル』は素晴らしい映画だったけれども、新作『ワンダーストラック』を前にした今、『キャロル』は『ワ…
2010年アメリカで、あるスパイ事件がセンセーショナルに報道された。核弾頭開発計画の情報を収集していたロシアのスパイが、FBIに…
オタクに市民権を!(いつの叫びだ) 特に監督と音楽が際立って素晴らしい本作は、ゴールデングローブ(以下GGA)と米国アカデミ…
自宅の前に停まった一台のタクシー。7歳の少年ティムが外を見ると、そこから降りてきたのは、いかにも高級そうな黒いスーツと腕時計、サ…
アニー賞、ゴールデングローブ賞などで主要な賞を獲得し、第90回アカデミー賞、長編アニメ映画賞に輝いた『リメンバー・ミー』。近年の…
この数年、「監禁モノ」という映画のジャンルとしてはかなり狭い状況設定の作品に、同時発生的に秀作が続いていることが気になっているの…
パンクというアティテュードを確立した開拓者であるイギー・ポップを語る上で、ザ・ストゥージズの存在は欠かせない。 …
日本で国内動員2000万人を超える、記録的な大ヒットを成し遂げ、社会現象と呼べる“アナ雪旋風”を巻き起こした、ディズニー映画『ア…
『風立ちぬ』をもって長編アニメーション引退宣言を行った宮崎駿監督。その後、新しい長編企画(『君たちはどう生きるか』というタイトル…
『ミッドナイト・ランナー』(17年)は、青春暴力アクションコメディである。待て待て、そんな相反する要素が共存するのかと思うだろう…
『シェイプ・オブ・ウォーター』(17年)は、哀しくも優しい大人の童話だ。冷戦下のアメリカを舞台に、喋ることのできない女性と半魚人…
この映画にはメッセージはない。あるとすればただひとつ、「われは黒人」という一点が身体言語によって執拗にくり返されている。アメリカ…
アカデミー賞有力作品『スリー・ビルボード』との競り合いを制し、第90回アカデミー賞作品賞に選ばれたのは、一人の女性と半魚人との恋…
「さあ、立ち上がって」。第90回アカデミー賞で主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドが、メリル・ストリープをはじめとして…
累計発行部数150万部突破の人気少女漫画『プリンシパル』(集英社)が、旬の若手キャストを迎え実写映画化された。本作では、ヒロイン…
アメリカを中心に、いままさに社会現象を巻き起こしているマーベル映画『ブラックパンサー』。ヒーロー単独のシリーズとしては、マーベル…
韓国には親しい年上の男性を「兄貴」と呼ぶ文化がある。いわゆる義兄弟だが、日本のヤクザ的な兄貴/舎弟よりもっと気軽なノリだ。こうい…