作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
テーマは前作よりも現代的に 『ジュマンジ/ネクスト・レベル』が示す、“人間性”の重要度
絵本を原作に、ボードゲームで起きた出来事が本当に起こってしまうという内容の、ロビン・ウィリアムズ主演ファンタジー映画『ジュマンジ…
フランス映画を楽しむ秘訣は“おしゃべり”にあり!? 『冬時間のパリ』が描く大人の恋愛観
会話、会話、会話。恋愛や夫婦の関係、仕事の悩みなどが描かれたフランス映画『冬時間のパリ』は、邦題のとおり冬のパリを舞台に、大人の…
スペインで映画賞と興行成績を制した理由は? 『だれもが愛しいチャンピオン』で“新しい世界”に出会う
『ブランカニエベス』、『しあわせな人生の選択』、『マイ・ブックショップ』……スペイン版のアカデミー賞といえる“ゴヤ賞”の“作品賞…
『テッド・バンディ』が「必見」である理由 シリアルキラー作品の新たな形を提示
『テッド・バンディ』を観て最初に思ったのは、「時代が一周回ったな」ということだった。90年代初頭の時点で国内外の映画やドラマとご…
前作の魅力は確かに「継承」! ロック様たちの“憑依芸”光る『ジュマンジ/ネクスト・レベル』
冴えない大学生のスペンサー(アレックス・ウルフ)。大学へ進学したけれど、学校では友達ができず、バイト先では叱られる。なんだか暗い…
『午前0時、キスしに来てよ』にみる、“おとぎ話”としてのリアリティ
「午前0時」というと、それは小さな子どもたちが夢の中にいる時間であり、うら若い少年少女にとっては恋慕の情を育む時間でもある。また…
『テッド・バンディ』ドキュメンタリー作家だからこそ描けた、連続殺人鬼の恐怖 観客の先入観を暴き出す手法に
かつてのベストセラーに『人は見た目が9割』(竹内一郎著、2005年)という新書があった。そのキャッチーなタイトルがある種一人歩き…
2019年の「観逃したままではいけない1本」 異彩を放つミステリー劇『誰もがそれを知っている』
2010年代も残すところあと数週間。海外では各映画メディアがこぞって「2010年代ベスト映画」の特集をしているが、そこで軒並み上…
キューブリック版『シャイニング』のパロディのよう? 『ドクター・スリープ』の違和感を考察
スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(1980年)は、最も親しまれ評価されてきた、ホラー映画の金字塔といえる作品であ…
『ドクター・スリープ』に見る、マイク・フラナガン監督の魔術的ストーリーテリング
鬼才スタンリー・キューブリックによる映画版『シャイニング』(1980年)。その圧倒的でトラウマティックな映像美は、長きにわたり人…
新聞よ、あなたはどこへ行く? 森達也監督が『i -新聞記者ドキュメント-』に込めた“兇暴”な意図
このドキュメンタリー映画を見終えた今、じっさいのところ、底知れぬ不安に駆られている。『i -新聞記者ドキュメント-』(以下、『i…
【ネタバレあり】前作から驚くべき進歩を果たした『アナと雪の女王2』、そのすごさを徹底解説
世界はもちろん、日本でも大ブームを巻き起こし社会現象までになった、ディズニーの大ヒット作品『アナと雪の女王』。その続編、『アナと…
『HUMAN LOST 人間失格』が描く、SFダークヒーローと“太宰文学”の深い結びつき 『AKIRA』『踊る大捜査線』のオマージュも
いまもなお、その作品によって多くの読者に影響を与えている小説家・太宰治。その代表作にして最後の完成作となったのが『人間失格』だ。…
それぞれが立場と能力を活かして気候変動に対抗する アメコミヒーローと重なる『気候戦士』の姿
国連の「気候アクション・サミット2019」で演説し、そのうったえに注目が集まった、スウェーデンの16歳、グレタ・トゥーンベリ。賞…
熱くて優しいスポ魂映画の快作! 『ファイティング・ファミリー』ロック様が提言する「プロレス」の魅力
本作『ファイティング・ファミリー』(2019年)は、アメリカン・プロレスの最高峰WWEで活躍する女子レスラー、ペイジの伝記映画で…
Sexy Zone 佐藤勝利×King & Prince 高橋海人の新ジャニーズコンビ誕生! 映画『ブラック校則』を何度も観たくなるワケ
Sexy Zone・佐藤勝利主演、King & Prince・高橋海人出演の映画『ブラック校則』が好調な成績を収めている…
SNS全盛期に響く「自己肯定感」に関する物語 『殺さない彼と死なない彼女』の“ここにいて”というメッセージ
誰かと肩をならべて歩くことの尊さは、その誰かがいなくなってみないと分からない。おなじ歩幅、おなじリズム、おなじペース……それらが…
【ネタバレあり】賛否渦巻く『ターミネーター:ニュー・フェイト』の革新的な試みを解説
いまも愛される、SFアクション映画の代表格、『ターミネーター』(1984年)と、『ターミネーター2』(1991年)。観客からの圧…
アーカイブが繋げる未来 『わたしは光をにぎっている』が映す、失われつつある「東京」
山村暮鳥の「自分は光をにぎつている」(詩集『梢の巣にて』)という詩から引用されたタイトルを背負った、中川龍太郎監督の最新作『わた…
『冴えない彼女の育てかた Fine』が描く創作活動の熱意 妄想にまみれた中に見える確かな現実
「少くとも恋愛は、チャンスでないと思う。私はそれを、意志だと思う。」 太宰治の『チャンス』に出てくる言葉だ。『冴えない彼女の…
『IT/イット』完結編はなぜ長尺になったのか? ホラー描写とテーマの関わりから考える
ホラー映画史上最大のヒットという大成功を収めた、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』……その続編かつ完結編が、本作『I…
“女性同士の奇妙な関係”を描いた新たな秀作! 『グレタ GRETA』に漂う“孤独”と“狂気”
『グレタ GRETA』(2019年)は奇妙な映画だ。サイコサスペンスであり、ブラックコメディであり、孤独と狂気を描いた映画でもあ…
今市隆二、異文化と触れ合うことで獲得した“俳優”としての顔 『CINEMA FIGHTERS』での新たな挑戦
三代目 J SOUL BROTHERSの今市隆二が異国メキシコの地で俳優デビューを飾ったショートフィルム「On The Way」…
チェット・ベイカーの“愚かな魂”の深淵 『マイ・フーリッシュ・ハート』が湛える“音楽そのもの”の魅力
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」――この映画を観たあと、ふと頭に浮かんできたのは、意外にもそんなニーチェの…
同性愛行為が“違法”のケニアで描く、二人の少女の愛 『ラフィキ:ふたりの夢』がもたらした希望
「わたしたちは本物になろう」――。そう誓い合うのは、ケニアに住む二人の少女ケナ(サマンサ・ムガシア)とジキ(シェイラ・ムニヴァ)…
映画『スター☆トゥインクルプリキュア』は大人の心も掴む ダイバーシティと環境問題を扱うその先進性
『プリキュア』シリーズの劇場版作品『スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』が話題をよんでいる。近年『プリキュア…
『キューブリックに魅せられた男』が映し出す、キューブリックとその作品に人生を捧げた男の生き様
自宅の棚にはスタンリー・キューブリック作品のDVDやBlu-rayのコレクターボックスやリマスター版のフィジカルソフトがいくつも…
音楽やダンスと同じ構造!? 『CLIMAX クライマックス』は観客を「今、この瞬間」へと没入させる
モニカ・ベルッチの、9分にも及ぶレイプシーンで映画界を震撼させた『アレックス』(2002年)や、東京のナイトクラブを舞台にドラッ…
『わたしは光をにぎっている』松本穂香が“絵になる”理由 『四月物語』松たか子を想起させる瞬間も
松本穂香は地方が似合う。 ブレイクした朝の連続ドラマ小説『ひよっこ』(NHK総合)では福島出身の女の子を、ドラマ『…
『マレフィセント2』はディズニーアニメに対する自己批判だ ヴィラン相対化時代に描かれたもの
現代映画──とくにハリウッド映画界では、知名度の高いヴィラン(悪役)を主役に昇格させ、彼らの側に寄り添ったスピンオフ映画の製作が…
『ジョーカー』と『テッド・バンディ』が共有するテーマとは 米史上最大の悪は私たちのすぐそばに
殺人など凶悪犯罪の報道を目にする度に、「なぜ犯人は、そんな非道なことができるのだろう」と思うことがある。ましてや快楽や私欲など身…
『チェルノブイリ』と『ジョーカー』の深い関係を 「ショーランナー」と「音楽」から掘り下げる
『チェルノブイリ』(「スターチャンネル」が独占日本初放送&配信中)エピソード4には「ジョーカー」が登場する。爆発事故で建屋の屋上…
『ジョン・ウィック:パラベラム』は理想的な続編! 広げすぎた風呂敷を畳み、アクションに特化
まさかこんな風呂敷が広がってしまうなんて……。恐らく作り手たちも内心ではビックリしたのではないか。『ジョン・ウィック:パラベラム…
ビートルズを巧みに使ったヒップホップ映画 『イエスタデイ』で描かれた「Let It Be」のテーマ
ジェイ・Zやチャイルディッシュ・ガンビーノがいて、ザ・ビートルズがいない世界。それを想像するだけでワクワクする。もし彼らが存在し…
是枝裕和監督の切実なる願いが結晶 『真実』は映画と人間の幸福な関係を描く
葉が秋めいた木は、人を郷愁へといざなう。幼い頃の家族との思い出を振り返るときのような、懐かしくて切ない感覚をふと覚える。是枝裕和…
新解釈のロビン・フッド映画 タロン・エジャトン主演『フッド:ザ・ビギニング』が掲示した可能性
『ジョーカー』や『アベンジャーズ』シリーズなど立て続けにヒットを飛ばし、「アメコミヒーロー映画全盛」といえる状況にある、現在のア…
『ジョーカー』は“ヒーロー映画ブーム”を終焉に導くトリガーに? 批判も賞賛もできる“二面性”
ヒーローや悪役が登場するアメリカン・コミック原作の大作映画が次々にヒットを飛ばしているなか、それらとは全く異質なタイプの、しかも…






































