国境を超えて“暴力”の根源に迫る 『セールスマン』が映し出す、切実なイランの社会問題
『ムーンライト』と『ラ・ラ・ランド』が作品賞争いを繰り広げた、第89回アカデミー賞。この年の外国語映画賞に輝いたのは、イラン映画…
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
『ムーンライト』と『ラ・ラ・ランド』が作品賞争いを繰り広げた、第89回アカデミー賞。この年の外国語映画賞に輝いたのは、イラン映画…
『007』シリーズや『ミッション・インポッシブル』シリーズ、『コードネーム U.N.C.L.E.(0011ナポレオン・ソロ)』……
国がバックについたアクション映画ほど景気のイイものはありません。たとえばハリウッドでアメリカ軍全面協力の下、本物の兵器が飛び交い…
2010年代に入り、毎年10作品前後のペースで実写映画化されている少女漫画。往年の名作から、最新の人気作まで幅広く映画化され、す…
映画大国インドで歴代興行収入1位に輝き、さらに全米で週末興行成績3位を獲得するという大快挙を達成したインド映画、『バーフバリ 王…
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が物議を醸し出している。好きと嫌いがハッキリと別れ、まっぷたつなのである。流行に敏感な批評家…
いま、「西部劇」で何を語ることができるのか。 『ドリーム』や『ズートピア』などに代表されるように、人種や性別、宗教への差別を…
世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが、監督を務めたミステリー映画『ノクターナル・アニマルズ』。彼がメガホンを取ったのは…
世紀のアクションスター、ジャッキー・チェン。これまでスクリーンのなかで、「限界に挑む危険なスタントアクション」、「オリエンタルな…
“映画の父”ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が1895年から1905年の10年間に製作した1422本のうち108本で構成され…
1990年のオリジナル版でティム・カリーが演じたペニーワイズは、それまで見たどんなピエロよりも怖くて、夢に出るぐらいのトラウマを…
1977年にアメリカで第一作が公開されて以来、映画の枠を越え世界中で社会現象を巻き起こし続けてきた『スター・ウォーズ』シリーズ。…
ジェシカ・チャステインの代表作といえば『ゼロ・ダーク・サーティ』がいちばんに挙げられるだろうが、個人的には『ヘルプ ~心がつなぐ…
「肺がん、余命3ヶ月」 1977年公開の初監督作『HOUSE/ハウス』よりも先に手がける予定だったという、檀一雄の小説『花筐…
オンライン動画配信サービス「Hulu」が今年9月に行った「HuluプレミアAutumn 2017-Spring 2018 Lin…
「灰色の脳細胞」で難事件を解決するエルキュール・ポアロといえば、創作による名探偵のなかでもトップクラスに名が知られ、親しまれてい…
ピーター・ラビットやスヌーピーのように、世界中で愛されるムーミン。日本でも数度TVアニメが制作されており、キャラクターとしての知…
「音楽家が映画監督業に乗り出す」というのは古今東西わりと珍しくない話ではあるが、時代や世代の変化もあるのだろう、近年、「プロの音…
芸術、とりわけ映画にあって複雑であることは、その質を保証しない。あれこれとクドクド説明にいそがしい映画ほど醜いものはない。映画は…
日本の映画ファンの間では、黒沢清監督のオールタイム・フェイバリット監督としても知られるジョン・カーペンター。言うまでもなく、ホラ…
ドラマ作品『ストレンジャー・シングス』が世界的な人気を得て、映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が、現時点でホラー…
世界最高水準にあるアメリカの先進医療。従来の方法では治療が難しいと診断された患者たちが、いまも世界各地から希望を求めアメリカの地…
ニール・ゲイマンといえば、『コララインとボタンの魔女』や『スターダスト』が映画化されている、幻想小説の名手だ。彼の短編集「壊れや…
アート系映画の秀作を次から次へと世に送り出して、世界的に注目されている新興の映画カンパニーA24の配給で、2016年12月に全米…
「怪獣映画」は「始めるに難しく、終わるに難しい」。どういう理由で登場したかはその怪獣のアイデンティティの大きな部分を構成するし、…
バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグ…DCコミックス原作のヒーローたちが手を組んで、より強大な悪と戦…
探偵の活躍は、古くから観客を魅了してきた。例えば、『マルタの鷹』(41)のサム・スペードや『ロング・グッドバイ』(73)のフィリ…
アメリカのアニメスタジオ「ライカ(laika)」。現在全盛であるCGでもなく、手描きでもなく、主に実物の人形を使った「ストップモ…
映画はいま、政治状況を反映してか、緊迫したメッセージを伝えるメディアとなっている。『ダンケルク』(2017、米)……ナチスの世界…
ポスタービジュアルや怪獣が登場するという情報から、B級映画の匂いも放っていた本作ですが、観終わったときの印象はまるで違ったもので…
“映画批評の今”をテーマとした菊地成孔とモルモット吉田との対談(菊地成孔×モルモット吉田、“映画批評の今”を語る 「芸で楽しませ…