作品評の記事一覧

(2489件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『キングスマン』シリーズが示す“紳士の精神”

続編でもブレない突き抜け方 『キングスマン』シリーズが示す、“現代の紳士の精神”

『007』シリーズや『ミッション・インポッシブル』シリーズ、『コードネーム U.N.C.L.E.(0011ナポレオン・ソロ)』……

『キングスマン』続編に漂う徹夜明けの雰囲気

スマートな映画の歪な続編!? 『キングスマン:ゴールデン・サークル』に漂う、徹夜明けの雰囲気

「それ、『男たちの挽歌2』(87年)じゃないですか」……『キングスマン』(14年)の続編ができる、しかもアレしちゃった人気キャラ…

『勝手にふるえてろ』は歪んだ心に刺さる

歪んだ心にグサリと刺さる 『勝手にふるえてろ』が描くリアルすぎる“こじらせ女子”

キラキラしている“あの子たち”と同じ写真アプリを使っても、人生までは加工することはできない。たとえ制服を脱ぎ去ったとしても、青春…

『みせコド』が少女漫画実写で特別なワケ

“キラキラ映画”の枠超えたキラキラ感! 中島健人ら主演『みせコド』が少女漫画実写で特別なワケ

2010年代に入り、毎年10作品前後のペースで実写映画化されている少女漫画。往年の名作から、最新の人気作まで幅広く映画化され、す…

『バーフバリ 王の凱旋』が傑作となった理由

『バーフバリ 王の凱旋』は歴史に残る娯楽超大作だーー黒澤明やジョージ・ルーカスの精神を受け継ぐ

映画大国インドで歴代興行収入1位に輝き、さらに全米で週末興行成績3位を獲得するという大快挙を達成したインド映画、『バーフバリ 王…

サエキけんぞうの『最後のジェダイ』評

サエキけんぞうの『最後のジェダイ』評:新しい『スター・ウォーズ』は女性登場人物たちと連動している

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が物議を醸し出している。好きと嫌いがハッキリと別れ、まっぷたつなのである。流行に敏感な批評家…

『ブリムストーン』新たな西部劇の可能性

アメリカ史の裏に隠された血塗られた暗部 『ブリムストーン』が示した、新たな西部劇映画の可能性

いま、「西部劇」で何を語ることができるのか。  『ドリーム』や『ズートピア』などに代表されるように、人種や性別、宗教への差別を…

ケンゴマツモトの『ノクターナル・アニマルズ』評

ケンゴマツモトの『ノクターナル・アニマルズ』評:トム・フォードの美学やパーソナルが詰まった混沌とした世界

世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが、監督を務めたミステリー映画『ノクターナル・アニマルズ』。彼がメガホンを取ったのは…

『カンフー・ヨガ』が優れた作品となった理由

ジャッキー・チェンは西洋と東洋の価値観を結び付けるーー『カンフー・ヨガ』が優れた作品となった理由

世紀のアクションスター、ジャッキー・チェン。これまでスクリーンのなかで、「限界に挑む危険なスタントアクション」、「オリエンタルな…

松江哲明の『IT イット』評

松江哲明の『IT/イット』評:配信ドラマ的手法で表現された今日的な“恐怖”

1990年のオリジナル版でティム・カリーが演じたペニーワイズは、それまで見たどんなピエロよりも怖くて、夢に出るぐらいのトラウマを…

小野寺系の『SW/最後のジェダイ』評

小野寺系の『最後のジェダイ』評:ディズニー帝国の『スター・ウォーズ』に新たな希望は生まれるか?

1977年にアメリカで第一作が公開されて以来、映画の枠を越え世界中で社会現象を巻き起こし続けてきた『スター・ウォーズ』シリーズ。…

『ユダヤ人を救った動物園』の勇気と正しさ

ジェシカ・チャステインの装いが意味するものーー『ユダヤ人を救った動物園』が描く勇気と正しさ

ジェシカ・チャステインの代表作といえば『ゼロ・ダーク・サーティ』がいちばんに挙げられるだろうが、個人的には『ヘルプ ~心がつなぐ…

小野寺系の『オリエント急行殺人事件』評

2017年版『オリエント急行殺人事件』は観客を未知の世界へと誘うーーケネス・ブラナーの新解釈

「灰色の脳細胞」で難事件を解決するエルキュール・ポアロといえば、創作による名探偵のなかでもトップクラスに名が知られ、親しまれてい…

小野寺系の『ムーミン谷~』評

『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は人生に深く結びつく傑作だーーその神秘的な作風を読む

ピーター・ラビットやスヌーピーのように、世界中で愛されるムーミン。日本でも数度TVアニメが制作されており、キャラクターとしての知…

宇野維正がジョン・カーニー監督作品を考察

ジョン・カーニー監督はいかにして“音楽映画の名匠”となったか? そのキャリアを考察

「音楽家が映画監督業に乗り出す」というのは古今東西わりと珍しくない話ではあるが、時代や世代の変化もあるのだろう、近年、「プロの音…

『ビジランテ』が描く地方都市の郷愁と断絶

『ビジランテ』は入江悠の次の10年を予感させるーー逃れられない地方都市の“郷愁”と“断絶”

映画に取り込める郷里を持つ映画監督は強い。誰にでも出身地ぐらいはあるだろうが、そこで撮ったからといって、土の匂いや空気まで映画に…

荻野洋一の『ネルーダ』評

『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』は複雑かつ美しいーーパブロ・ララインが描く鋭利なるミステリー

芸術、とりわけ映画にあって複雑であることは、その質を保証しない。あれこれとクドクド説明にいそがしい映画ほど醜いものはない。映画は…

宇野維正の『ザ・フォッグ』レビュー

傑作『ザ・フォッグ』が教えてくれる、ホラー映画を語る上でジョン・カーペンターが特別な理由

日本の映画ファンの間では、黒沢清監督のオールタイム・フェイバリット監督としても知られるジョン・カーペンター。言うまでもなく、ホラ…

80年代ホラーの金字塔『ハウリング』評

80年代ホラーの金字塔『ハウリング』は今こそ観るべき! 特殊メイクの歴史を変えた、その革新性

ドラマ作品『ストレンジャー・シングス』が世界的な人気を得て、映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が、現時点でホラー…

『ビジランテ』濡れ場に見る、女たちの強さ

篠田麻里子、間宮夕貴、岡村いずみ……“濡れ場”に見る、女たちの強さ 姫乃たまの『ビジランテ』評

入江悠監督最新作『ビジランテ』が12月9日より公開される。監督の出身地でもある埼玉県深谷市で撮影を敢行し、地方都市の画一化、移民…

『パーティで女の子に話しかけるには』評

19歳の女優エル・ファニングはすでに完成されている 『パーティで女の子に話しかけるには』での存在感

ニール・ゲイマンといえば、『コララインとボタンの魔女』や『スターダスト』が映画化されている、幻想小説の名手だ。彼の短編集「壊れや…

今後のヒーロー映画はどうなってしまうのか?

『ジャスティス・リーグ』に見る、DC映画の路線変更は本当に良かったのか?

バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグ…DCコミックス原作のヒーローたちが手を組んで、より強大な悪と戦…

カツセマサヒコの『探偵はBARにいる3』評

“強キャラ男子のタッグ”って最高じゃない? カツセマサヒコが『探偵はBARにいる3』を徹底解説

BLの話ではないんですが、タイトルのとおり、「映画やアニメ、ドラマに出てくる“男子二人組”」って、めちゃくちゃカッコよくないです…

小野寺系の『KUBO/クボ』評

日本のアニメーションが失ったシンプルさと壮大さ 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』が描く冒険世界

アメリカのアニメスタジオ「ライカ(laika)」。現在全盛であるCGでもなく、手描きでもなく、主に実物の人形を使った「ストップモ…

サエキけんぞうの『永遠のジャンゴ』評

再現性、ドキュメント性、民族マナーの優れた描写 『永遠のジャンゴ』が与える、贅沢な満足感

映画はいま、政治状況を反映してか、緊迫したメッセージを伝えるメディアとなっている。『ダンケルク』(2017、米)……ナチスの世界…

松江哲明の『シンクロナイズ~』評

怪獣映画と人間ドラマを掛け合わせた秀逸な一作 松江哲明の『シンクロナイズドモンスター』評

ポスタービジュアルや怪獣が登場するという情報から、B級映画の匂いも放っていた本作ですが、観終わったときの印象はまるで違ったもので…

『すばらしき映画音楽たち』レビュー

偉大な映画音楽はいかにして生まれたのか? 圧巻のドキュメンタリー『すばらしき映画音楽たち』評

“映画批評の今”をテーマとした菊地成孔とモルモット吉田との対談(菊地成孔×モルモット吉田、“映画批評の今”を語る 「芸で楽しませ…