作品評の記事一覧

(2487件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『ナイル殺人事件』原作との違いを“推理”

『ナイル殺人事件』ポアロの若い時期の描写の意味とは? 原作とは異なる改変部分を“推理”

『ベルファスト』でアカデミー賞の主要賞にノミネートされている、話題のケネス・ブラナー監督。彼が主演し、監督している新たな『名探偵…

『ウエスト・サイド~』2つの胸熱ポイント

舞台『ウエスト・サイド・ストーリー』をいかに映画に昇華? 胸が熱くなる2つのポイント

スティーヴン・スピルバーグが監督したミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が公開中だ。本作は1957年、レナード・バー…

スピルバーグの映画的な運動への執着

スピルバーグの映画的な運動への執着が生々しく刻まれた『ウエスト・サイド・ストーリー』

目の前に広がる瓦礫の山、50年代ニューヨークのマンハッタン、アッパー・ウエスト・サイドには10代の子供たちの心象風景と重なるよう…

『リメンバー・ミー』で多角的に描写される死

『リメンバー・ミー』は単調な“家族愛”の物語に収まらない 多角的に描写される“死”

ピクサー・アニメーション・スタジオによって制作された映画『リメンバー・ミー』。当時劇場に足を運んだ人の中には、マリーゴールドのよ…

『悪魔のいけにえ』新作が見出した光明

『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-』にリアリティが生み出された背景とは?

ホラー、スプラッター映画の代表として、伝説的存在となっている『悪魔のいけにえ』(1974年)は、テキサス州の田舎を舞台に、若者た…

『ウエスト・サイド・ストーリー』徹底考察

『ウエスト・サイド・ストーリー』が示したメッセージと、作品に落とされたネガティブな影

『ウエスト・サイド物語』は、ブロードウェイ・ミュージカル(1957年初演)としても、ミュージカル映画(1961年)としても、世界…

『チャーリーとチョコレート工場』を徹底解説

『チャーリーとチョコレート工場』に掛けられた魔法 ティム・バートン作品に共通の題材も

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『シザーハンズ』など、エキセントリックな世界観で観客を魅了し続けてきた巨匠ティム・バートン…

2作の『ゴーストバスターズ』を比較検証

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』と2016年のリブート版を比較考察

1984年に公開されるや世界中で大ヒット、日本でも定番のハリウッド娯楽作として、長きにわたって愛されてきた『ゴーストバスターズ』…

『僕を育ててくれたテンダー・バー』の男性性

男と男の“魂の継承”の物語 『僕を育ててくれたテンダー・バー』にみる“男らしさ”の価値観

室内に光るネオンサイン、棚に並んだ酒瓶とグラス、そして、ポーカーやビリヤードに興じる酔客たち……そんな喧騒に包まれたバーのカウン…

菊地成孔『パワー・オブ・ザ・ドッグ』評中編

菊地成孔の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』評(中編):映画が「ジャンル」自体をチェンジしてしまう時に発生する「怖さ」の質と量

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(中編)/映画が「ジャンル」自体をチェンジしてしまう時、そこに発生する「怖さ」の質と量について は…

哲学的な問いに迫る『ハウス・オブ・グッチ』

リドリー・スコット監督による一大巨編 『ハウス・オブ・グッチ』は哲学的な問いに迫る

イタリアの高級老舗ブランド「GUCCI(グッチ)」。1920年代のフィレンツェで上質な革製品を売り出すところから事業をスタートし…

『マクベス』に漂う“本格派”の風格

コーエン作品とシェイクスピア作品の意外な親和性 『マクベス』に漂う“本格派”の風格

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』は、オーソン・ウェルズや黒澤明、ロマン・ポランスキーなど、名だたる巨匠監督たちが映画…

歴史ロマンの『ギャング・オブ・アメリカ』

『ギャング・オブ・アメリカ』からあふれる懐かしのロマン 全編に響く“カイテルASMR”も

『徳川埋蔵金』……『ギャング・オブ・アメリカ』(2021年)は、このロマン溢れるフレーズを思い出す1本だ。  徳川埋蔵金伝説と…

マルチバースが現代に必要とされる理由

『スパイダーマンNWH』は可能性を“捨てる"物語 マルチバースが現代に必要とされる理由

現在、映画館で大ヒット中の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(以下、『スパイダーマンNWH』)のキーワードは「マルチバース…

『スパイダーマンNWH』が示した可能性

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が示した、クロスオーバー作品の新たな可能性

トム・ホランド主演、ジョン・ワッツ監督による、マーベル・スタジオ版『スパイダーマン』シリーズの第3作であり、一つの区切りとなる『…

菊地成孔『パワー・オブ・ザ・ドッグ』評前編

菊地成孔の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』評(前編):絵に描いたように<古くて新しい>傑作

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』/60年代に書かれた原作を、60年代的映画的な<「大どんでん返し」付きの耽美スリラー>としてガッツリ…

『コンフィデンスマンJP』関水渚の功績

『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が他の作品と違う理由 ヒロイン・関水渚の功績

「本物も偽物もない。信じればそれが真実」  シリーズ最新作『コンフィデンスマンJP 英雄編』の公開を記念して、1月15日にフジ…