『クール・ランニング』に溢れるエンタメ精神 数少ないオリンピック映画の快作に
現在開催中の北京オリンピックには、アルペンスキー競技にサウジアラビアとハイチが1名ずつ出場し、両国にとっては今回が冬季オリンピッ…
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
現在開催中の北京オリンピックには、アルペンスキー競技にサウジアラビアとハイチが1名ずつ出場し、両国にとっては今回が冬季オリンピッ…
室内に光るネオンサイン、棚に並んだ酒瓶とグラス、そして、ポーカーやビリヤードに興じる酔客たち……そんな喧騒に包まれたバーのカウン…
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(中編)/映画が「ジャンル」自体をチェンジしてしまう時、そこに発生する「怖さ」の質と量について は…
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のラストバトルの舞台である「盾を持った自由の女神」は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメ…
田中亮監督の映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』(以下、『英雄編』)が劇場公開中だ。『外事警察』(NHK総合)や『リーガル・ハ…
映画は女の呪術的なモノローグから始まる。音(霧島れいか)はセックスの度に憑かれたように物語り、それを夫の家福(西島秀俊)は翌朝、…
The Wisely BrothersのGt./Vo真舘晴子が最近観たお気に入りの映画を紹介する連載「考えごと映画館」。最近観た…
イタリアの高級老舗ブランド「GUCCI(グッチ)」。1920年代のフィレンツェで上質な革製品を売り出すところから事業をスタートし…
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』は、オーソン・ウェルズや黒澤明、ロマン・ポランスキーなど、名だたる巨匠監督たちが映画…
『徳川埋蔵金』……『ギャング・オブ・アメリカ』(2021年)は、このロマン溢れるフレーズを思い出す1本だ。 徳川埋蔵金伝説と…
現在、映画館で大ヒット中の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(以下、『スパイダーマンNWH』)のキーワードは「マルチバース…
大切な存在を失った時の苦しみは、“ファントムペイン”に似ているらしい。手足を切断された患者が、失ったはずの部位に痛みを感じる。「…
『あの夜、マイアミで』(2020年)のレジーナ・キング、『PASSING -白い黒人-』(2021年)のレベッカ・ホールなどなど…
※本稿は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレを含みます。 まだまだ世界的にコロナ禍から脱却する見通しが立って…
『ドライブ・マイ・カー』が、カンヌ国際映画祭ほか、国内外の映画賞を次々に受賞している。とくにアメリカでも高く評価されているのが特…
トム・ホランド主演、ジョン・ワッツ監督による、マーベル・スタジオ版『スパイダーマン』シリーズの第3作であり、一つの区切りとなる『…
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』/60年代に書かれた原作を、60年代的映画的な<「大どんでん返し」付きの耽美スリラー>としてガッツリ…
「本物も偽物もない。信じればそれが真実」 シリーズ最新作『コンフィデンスマンJP 英雄編』の公開を記念して、1月15日にフジ…
1月21日から公開される『シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―』は、「世界を変えたい」と不遜な大望をいだいた青年の物語だ…
1月14日から公開されるアニメーション映画『シチリアを征服したクマ王国の物語』には、世界の歴史を見通す力がある。 「驕れる者…
スパイダーマンことピーター・パーカー(トム・ホランド)は悩んでいた。これまでスパイダーマンであることを隠して悪と戦っていたのに、…
“悪魔の証明”という言葉がある。一見すると、さも邪悪でファンタジックな何かを示す言葉のように見えるが決してそうではない。悪魔が存…
「やられた……!」と毎回思っている気がする。騙されると分かっているのに、騙されてしまうのが、『コンフィデンスマンJP』シリーズな…
マシュー・ヴォーン監督による、イギリスの人気スパイシリーズ『キングスマン』の新作にして、過去の時代を描く初の試みとなった『キング…
いわゆる“シリーズ3作目の呪い”、というものはあると思っている。1作目が最高に面白くて、2作目は期待していたより実はまあまあな印…
2021年のNetflix最大の映画作品『ドント・ルック・アップ』が配信された。ジェニファー・ローレンスやレオナルド・ディカプリ…
日本は言霊信仰の国である。万葉集の中に、日本は「言霊の幸わう国」と表現する歌がある。日本は言葉によって幸せが運ばれてくる国だとい…
ディズニーのアニメーション映画『ミラベルと魔法だらけの家』が公開中である。 近年のディズニーのアニメーション映画といえば、『…
12月24日から公開された、『劇場版 呪術廻戦 0』(以下、『呪術廻戦 0』)。この公開日は、劇中登場する重要な出来事「百鬼夜行…
2000年を挟んだ前後の時期に、映画史やその他のカルチャーに大きなインパクトを与えることとなったサイバーパンク・アクション『マト…
万年ダイエッターという言葉があるように、私は“万年スワイパー”という言葉があってもいいと思う。スワイプとは、その行為自体はスクリ…
いま再び日本映画の潮流として台頭の時を迎えている「テレビドラマの映画化」。そのなかで『あなたの番です 劇場版』は、かつてのような…
『ホーム・アローン』が日本で劇場公開されてから、ちょうど30年目の年。クリスマスが来るたび、いや真夏日でも構わず観たくなる瞬間が…
うだつの上がらないコンピューター会社勤務の会社員トーマス・アンダーソン(キアヌ・リーブス)には、ハッカーの“ネオ”という裏の顔が…
アカデミー賞のシーズンが近づき、賞レースを意識した作品が増えている。Netflixでは初のアカデミー賞作品賞の受賞を目指し、『t…
アニメーション映画って、時々少し難しい。近年のピクサー作品のような、どちらかといえば大人が観た時に深いい話すぎて泣ける作風を意識…