作品評の記事一覧

(2487件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『スパイダーマンNWH』は青春映画の快作

ウィレム・デフォーは今回も顔面演技全開! 『スパイダーマンNWH』は青春映画の快作

スパイダーマンことピーター・パーカー(トム・ホランド)は悩んでいた。これまでスパイダーマンであることを隠して悪と戦っていたのに、…

『コンフィデンスマンJP』なぜ人気に?

『コンフィデンスマンJP』なぜ人気シリーズに? ロマンス編ではジェシーの存在感を再確認

「やられた……!」と毎回思っている気がする。騙されると分かっているのに、騙されてしまうのが、『コンフィデンスマンJP』シリーズな…

『キングスマン』シリーズの本質とは?

『キングスマン:ファースト・エージェント』の戦争描写から考える、シリーズ全体の本質

マシュー・ヴォーン監督による、イギリスの人気スパイシリーズ『キングスマン』の新作にして、過去の時代を描く初の試みとなった『キング…

『キングスマン』シリーズの新境地

『キングスマン:ファースト・エージェント』が達した新境地 戦争映画として確かな重厚感

いわゆる“シリーズ3作目の呪い”、というものはあると思っている。1作目が最高に面白くて、2作目は期待していたより実はまあまあな印…

過激なコメディー『ドント・ルック・アップ』

“真摯”で“真面目”なコメディー超大作 『ドント・ルック・アップ』に感じる現実的な恐怖

2021年のNetflix最大の映画作品『ドント・ルック・アップ』が配信された。ジェニファー・ローレンスやレオナルド・ディカプリ…

『マトリックス』シリーズとは何だったのか

『マトリックス』シリーズとは何だったのか 『レザレクションズ』に込められたメッセージ

2000年を挟んだ前後の時期に、映画史やその他のカルチャーに大きなインパクトを与えることとなったサイバーパンク・アクション『マト…

デートアプリ世代を導く『ラブ・ハード』

“偽ること”を考えさせられる 『ラブ・ハード』はマッチングアプリ世代に響く名作だ

万年ダイエッターという言葉があるように、私は“万年スワイパー”という言葉があってもいいと思う。スワイプとは、その行為自体はスクリ…

『ホーム・アローン』の功績者を讃える

『ホーム・アローン』の笑いには“痛み”が伴う 愛され続ける映画に成長させた功労者とは?

『ホーム・アローン』が日本で劇場公開されてから、ちょうど30年目の年。クリスマスが来るたび、いや真夏日でも構わず観たくなる瞬間が…

『マトリックス レザレクションズ』の味わい

『マトリックス レザレクションズ』の奇妙な味わい 地に足が着いたメッセージが胸に迫る

うだつの上がらないコンピューター会社勤務の会社員トーマス・アンダーソン(キアヌ・リーブス)には、ハッカーの“ネオ”という裏の顔が…

『ボス・ベイビー』は“考えずに感じる”?

『ボス・ベイビー』は“考えずに感じる”映画? 子供の視点と感情に寄り添う奇作的な魅力

アニメーション映画って、時々少し難しい。近年のピクサー作品のような、どちらかといえば大人が観た時に深いい話すぎて泣ける作風を意識…

“娯楽映画”としての『ヴェノム』シリーズ

前作に続き批評家と観客の間で評価が二分 “娯楽映画”としての『ヴェノム』シリーズを考える

邪悪かつクールな風貌で人気を誇る、『スパイダーマン』の悪役“ヴェノム”を主人公に、トム・ハーディを主演に迎え実写映画化した『ヴェ…

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の不穏な余韻

B・カンバーバッチの名演に圧倒 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が残す不穏な余韻の正体

観終わった後にいつまでも残る、この尋常でない不穏な余韻は一体何なのだろう。  まるで感情の奥底に眠る、言葉にならない悪夢の根源…

『ヴェノム』続編は一周回って異色作?

一周回って異色作? 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の安心感

人間、開き直ると強くなるものである。『ダイの大冒険』でポップも言っていた。そして『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2…

ゴリラズのライブ映画で味わう音楽の豊かさ

ゴリラズのバーチャルライブ映画で味わう音楽の豊かさ キーワードは“繋がり”と“同時体験”

今年、日本でも大ヒットを記録したデヴィッド・バーンのライブ映画『アメリカン・ユートピア』がそうであったように、この延々と続く「コ…

『ミラベルと魔法だらけの家』主人公の複雑さ

『ミラベルと魔法だらけの家』はディズニー作品そのもの? 主人公の複雑さが意味するもの

「高度に発達した科学は、魔法と見分けが付かない」というのは、SF作家アーサー・C・クラークの言葉だ。“魔法”を持った家族を題材に…

『不死鳥の騎士団』にみる、子供たちの独立

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は腐敗した大人社会と生徒の訣別を描く重要作

つくづく、ホグワーツの生徒は命がいくつあっても足りないと思う。入学早々、ハロウィンにはトロールが校内に侵入してくるし、学校の敷地…

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の“革命の力”

ジェーン・カンピオンの堂々とした到達点 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』にみる“革命の力”

カウボーイたちが牛の群れを遠隔地へと運ぶ「キャトルドライブ」を題材にした『赤い河』(1948年)という、大スケールで描かれた映画…

ザ・スミスの歌詞が胸に響く“心の物語”

ザ・スミスの歌詞が響く 偽らざる心の物語『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』

モリッシーの憂いを帯びた柔らかな歌声と弱者に寄り添いつつも鮮烈な歌詞、そしてジョニー・マーのアルペジオを多用した繊細なギターの音…

『炎のゴブレット』はシリーズの転換作

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は見どころ満載 最後の楽しい学園生活と闇の復活

※本稿には『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のネタバレが記載されています。  映画第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』が…

『チック、チック…ブーン!』のメッセージ

“売れない表現者”のシビアな問題を描く 『tick, tick... BOOM!』にみる“真のアーティスト”の姿

アメリカの映画界で、いま最もホットな存在といえば、主に舞台人として、劇作や作曲、出演者として活躍してきたリン=マニュエル・ミラン…

『ホーム・アローン』続編が投げかけた問題

『ホーム・スイート・ホーム・アローン』が投げかけた、ディズニー系列の作品作りの課題

アメリカで12週間連続興行収入ナンバーワンを獲得し、日本を含む世界で大ヒットした、もはやファミリー向けコメディの伝説となっている…