ヤンキー×SF『東京卍リベンジャーズ』はなぜ“読ませる”? 複雑なストーリーの中に光る、和久井健のセンス
物語を創作する手法に、かけ離れた題材を組み合わせるというものがある。和久井健の『東京卍リベンジャーズ』も、そのひとつといえよう。…
悪役令嬢の中身は“オタクのおじさん”!? 社会人生活で身に付けた常識で異世界をどう変えるか
ネット小説の女性向け作品から生まれ、拡大し続けている「悪役令嬢」というジャンルが、意外なところに飛び火した。『怪奇警察サイポリス…
なぜ人は『極主夫道』にハマってしまうのか? 考え抜かれた作風を紐解く
ミスマッチはキャラクターを立てる、効果的な方法である。近年の成功例として、おおのこうすけの漫画『極主夫道』を挙げることがでるだろ…
映画ファンが思わず語り合いたくなる? 『映画大好きポンポさん』には仕掛けがいっぱい
杉谷庄吾【人間プラモ】の漫画『映画大好きポンポさん』は、最初、イラスト投稿サイトのpixivに掲載された。そこで注目を集め、20…
1人殺しても地獄に堕ちないが、2人殺すと地獄行きーー斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』の独創性
2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞して、斜線堂有紀は作家デビューを果…
『涼宮ハルヒの憂鬱』に通じるモブ視点の物語 『同じクラスに何かの主人公がいる』が共感を誘う理由
いつかヒーローになって、世界を救う。子供の頃、こんなことを真剣に考えていた人は、意外と多いだろう。私も、そうなると信じていた。だ…
腐女子が開催する“恋人がいそうなクリスマス選手権”とは? 『まるごと 腐女子のつづ井さん』の爆笑必至エピソード
偶然、手に取った本が面白かったとき、なんだか凄く得した気分になる。最近だと、つづ井の『まるごと 腐女子のつづ井さん』だ。かつて出…
『からかい上手の高木さん』が描き続ける、甘酸っぱい日常の尊さ 長期連載となった理由を考察
山本崇一朗の『からかい上手の高木さん』第1巻を読んだとき、面白いと思うと同時に、これは長く連載できる話ではないと感じた。理由はふ…