花村萬月ほど、先の読めない作家はいないーー破天荒なエンターテインメント『姫』の衝撃
花村萬月ほど、先の読めない作家はいない。デビュー作『ゴッド・ブレイス物語』は音楽小説だったが、その後しばらくは、ミステリーの範疇…
花村萬月ほど、先の読めない作家はいない。デビュー作『ゴッド・ブレイス物語』は音楽小説だったが、その後しばらくは、ミステリーの範疇…
昭和史を題材にしたミステリーが増えている。昭和十三年の満洲を舞台にした伊吹亜門の『幻月と探偵』、終戦から一年後の古書業界を舞台に…
雪下まゆの名前を意識するようになったのはいつか。私の場合は、2019年2月に集英社から刊行された、福田和代の単行本『梟の一族』の…
※本稿は『小説 ゆうえんち―バキ外伝―』のネタバレを含みます。 板垣恵介の格闘漫画「刃牙」シリーズの世界を舞台にした小説…
幾つもの書店の平台で多面積みされ、ネットでは熱い感想が飛び交う。今、第十一回アガサ・クリスティー賞の大賞を受賞した、逢坂冬馬のデ…
※本稿は『古見さんは、コミュ症です。』のネタバレを含みます。 「週刊少年サンデー」で連載している、オダトモヒトの『古見さ…
物語を創作する手法に、かけ離れた題材を組み合わせるというものがある。和久井健の『東京卍リベンジャーズ』も、そのひとつといえよう。…
ネット小説の女性向け作品から生まれ、拡大し続けている「悪役令嬢」というジャンルが、意外なところに飛び火した。『怪奇警察サイポリス…
ミスマッチはキャラクターを立てる、効果的な方法である。近年の成功例として、おおのこうすけの漫画『極主夫道』を挙げることがでるだろ…