作品評の記事一覧

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公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『ラクガキングダム』が描く初期衝動

『映画クレヨンしんちゃん』の可能性を拡張!? 『ラクガキングダム』が描く初期衝動

2020年のアニメ映画は、毎年定番の作品が注目を集めるだろう……などと、すでに2020年も残り数カ月を切った段階で話をしたところ…

『オリエント急行殺人事件』の魅力を解説

『TENET テネット』悪役のケネス・ブラナーが大活躍 『オリエント急行殺人事件』の重厚な魅力

ミステリー映画は基本的に、観客が“ディテクティブ(=探偵)”と歩調を合わせながら事件の手がかりを辿っていき、明らかに疑わしい複数…

『E.T.』が“不朽の名作”と呼ばれる所以

『E.T.』が“不朽の名作”と呼ばれる理由 コロナ禍だからこそ感じられる新鮮な響きも

視聴者からのリクエストで放送作品が決まる『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)リクエスト企画第3弾で、映画『E.T.』が10月…

『悪魔はいつもそこに』でドン底気分に

Netflixの醍醐味がここにある トム・ホランドらの名演光る『悪魔はいつもそこに』でドン底気分に

アメリカの田舎は地獄かよ。名は体を表すというが、時々、本当にタイトルのまんまだなと感心する作品がある。Netflixで配信が始ま…

『TENET テネット』徹底解説!

『TENET テネット』徹底解説! “時間の逆行”、登場人物の背景、そしてノーランの哲学まで

ジャン・コクトーが監督した実験映画『詩人の血』(1930年)は、夢のように幻想的な世界を映し出す、55分の作品である。その冒頭に…

『アダムス・ファミリー』の魅力を解説

『アダムス・ファミリー』で味わう最高に“不幸せな”気分 杏、二階堂ふみらによる吹替版も必見!

不気味だけどチャーミング。ハロウインの季節にはぴったりの伝説の家族が帰ってきた。『アダムス・ファミリー』は、アメリカの漫画家、チ…

『ブリング・ミー・ホーム』の“無慈悲”さ

イ・ヨンエ14年ぶりのスクリーンへ! 『ブリング・ミー・ホーム』に通底する韓国映画の“無慈悲”さ

パク・チャヌク監督の『親切なクムジャさん』(2005年)、イ・チャンドン監督の『シークレット・サンシャイン』(2007年)、そし…

マックG、20年越しの「おかえりなさい」

どっこい生きてる、マックG! 『ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~』で20年越しのおかえりなさい

どっこい生きてる、マックG! というわけで先日からNetflixで配信が始まった『ザ・ベビーシッター 〜キラークイーン〜』(20…

宮台真司の『攻殻機動隊 SAC_2045』評

<特別編・後編>宮台真司の『攻殻機動隊 SAC_2045』評:人間より優れた倫理を持つ存在と戦う必要があるのか?

リアルサウンド映画部にて連載中の社会学者・宮台真司による映画批評。今回は特別編として、6月1日放送のミュージシャン・ダースレイダ…

宮台真司の『ミッドナイト・ゴスペル』評

<特別編・前編>宮台真司の『ミッドナイト・ゴスペル』評:サラダボウルの中にいた「見たいものしか見ない」主人公が「倫理」に気づく

リアルサウンド映画部にて連載中の社会学者・宮台真司による映画批評。今回は特別編として、6月1日放送のミュージシャン・ダースレイダ…

『マッドマックス』を讃えるべき8つの点

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』鑑賞前に押さえたい8つのポイント その成功の要因を探る

5年前。あまりにも最高すぎて、銀色のスプレーを口元に振りかけんとする勢いで映画ファンが狂いに狂った映画が公開された。『マッドマッ…

『怒りのデス・ロード』はなぜ熱狂を生んだ?

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はなぜ熱狂を生んだ? 『北斗の拳』に通じる精神性

オーストラリア出身の映画監督ジョージ・ミラーが、無名の若手俳優メル・ギブソンを主役に迎えて撮ったバイオレンス・アクション映画『マ…

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』解説

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は何がすごいのか? 映画の醍醐味がここにある

核戦争で荒廃した近未来。やさぐれ風来坊のマックス(トム・ハーディ)は、暴君イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の軍団にト…

普遍性とDIY精神継承した『マクガイバー』

リブート版成功の理由は? 『マクガイバー』が引き継いだ普遍性とDIY精神

銃がなくても、世界は救える! 敢えて銃を携行せず、その豊富な科学知識と天才的な発想力によって絶体絶命の危機を切り抜ける、異色のス…

『青くて痛くて脆い』のヒリヒリした後味

吉沢亮の光を失った瞳に胸を締め付けられる 『青くて痛くて脆い』が突きつける他者との向き合い方

杉咲花が「気持ちわる」と、映画『青くて痛くて脆い』の予告編で言い放つ場面が気にかかっていた。杉咲と共にW主演を務めた吉沢亮が「本…

『緊急事態宣言』“縛り”が生んだ個性の爆発

“縛り”によってクリエイターの個性が爆発 コロナ禍を描いたオムニバス映画『緊急事態宣言』の魅力

『緊急事態宣言』。今でこそ聞き慣れたワードだが、実際に緊急事態宣言が発出された令和2年4月7日当初、まだ得体の知れない“ウイルス…

宮台真司の『呪怨:呪いの家』評

宮台真司の『呪怨:呪いの家』評:「場所の呪い」を描くJホラーVer.2、あるいは「人間主義の非人間性=脱人間主義の人間性」

【90年代に「場所の呪い」が出現】   7月からNetflixのドラマ『呪怨:呪いの家』(以下、『呪いの家』)が配信中だ。三宅…

『赤い闇』に詰まった“信念”を読み解く

歴史の醜い真実を描くサスペンス 『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』に詰まった“信念”を読み解く

全体主義がもたらす恐怖社会を風刺的に描いた小説『1984』(1949年発表)は、世界中の強権的な政治体制や、現代の日本の状況にも…

『劇場版おっさんずラブ』が現代人に響く理由

『おっさんずラブ』が提示した恋の先にあるもの 春田×牧の完璧なエンディングの先を描いた意味

8月2日21時よりテレビ朝日系で、『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』が地上波で初放送される。『劇場版おっさんず…