作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
『フリー・ガイ』の内容は意外に深い? 哲学的な切り口から読み解く
日々驚異的なスピードで進歩を遂げている、ビデオゲーム(TV、PCゲーム)の表現力。その技術革新が活かされたリアルな仮想世界を舞台…
『映画クレヨンしんちゃん』最新作が傑作と言われる理由 子ども向けアニメとしての意義
劇場版『クレヨンしんちゃん』の第29作目『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』(以下、『天カス学園』)が、シリーズ屈…
『イン・ザ・ハイツ』にもつながる? 文化や歴史を尊重する『ビーボ』の前向きな価値観
移民たちが住むニューヨークの一角で、夢を追う若者たちの姿を描いたミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』が、アメリカを中心に日本でも…
闘争の街から生まれたストリートダンスの軌跡 世界を広げたリル・バックの革命を辿る
全米有数の犯罪地域でもある“闘争の街”メンフィスでダンスへの情熱を燃やし続け、ヨーヨー・マやマドンナ、ジャネール・モネイらと共演…
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は愛と誠実さに溢れた傑作 人間ドラマにも注目
“悪い連中が悪いことを考えているから、いつもの仲間でシメに行こうぜ!”。本作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021年…
『もののけ姫』にみる宮崎駿の自然観 “持続可能性”が謳われる今こそ重要な一作に
宮崎駿監督の『もののけ姫』は、傲慢になりそうな時に何度でも観るといいと思っている。 私たちは、普段、世界について何かを知って…
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が長尺となった理由 シリーズ回帰作の試みとは
新作を生み出す度に荒唐無稽な描写がグレードアップしていく、カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズ。その9作目となる『ワ…
『ジャングル・クルーズ』の“現代の映画”としてのスリリングさ 作品に反映された思想を解説
近年、実写映画化企画が立て続いているウォルト・ディズニー・ピクチャーズ。その作品の中には、世界中のディズニーのパークで稼働してい…
往年の地上波深夜番組のようなノリにハマる!? 『ザ・ジレンマ』S2は問答無用の面白さ
『あいのり』『テラスハウス』といった番組に慣れた我々日本人の頬を、熱々のステーキ肉で殴りつけてくるような恋愛リアリテーショー。そ…
『ワイスピ』シリーズ人気の秘訣とは? 『ジェットブレイク』は前作を超えるスケールに
『ワイルド・スピード』シリーズは、これまで2019年のスピンオフを含め2021年までに10作公開されています。1作目公開の200…
ホラーではなく“ほっこりバディ映画”!? 『ヴェノム』の見どころは“負け犬同志の友情”
今、世界で「スパイダーマン・ユニバース」が盛り上がっている。先週8月1日はスパダーマン誕生の日ということもあり、世界中のファンが…
現代の目で観るからこその切迫感 サイコスリラー『すべてが変わった日』が映す異常な世界
自分の愛する人が苦しめられる……それは人間にとって、最も耐え難い事態ではないだろうか。映画『すべてが変わった日』は、あろうことか…
密集・密接・密着を讃美する奇跡の大作 愛すべき人の体温を思い出す『イン・ザ・ハイツ』
いま全世界は隔離の時代にある。3密(密閉・密集・密接)を避け、フィジカル・ディスタンシングは人類共通の合言葉となった。だからこそ…
『サイダーのように言葉が湧き上がる』の80's感の由来は? 世代にドンピシャの起用の数々
話題を集めている映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』は、どこか懐かしい風景が残る郊外の街を舞台に、ひょんなことで出会った少年…
『竜とそばかすの姫』に刻まれる佐々木昭一郎の影響 映画史的記憶を引き継ぐ俳優の起用も
目の前を男が落ちてきた。『竜とそばかすの姫』の試写を観た帰り道の出来事である。すぐに近くの交番から警官が駆けつけ、一部始終の目撃…
日本のアニメ界の常識から外れた冒険的作品 『サイダーのように言葉が湧き上がる』の驚き
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開され、日本のアニメーションにとって一つの時代が幕を下ろした感のある2021年。この年は同時…
イーストウッドはなぜ“実在の英雄”を描く? 『ハドソン川の奇跡』における“9.11”の影
7月31日にフジテレビ系『土曜プレミアム』にて『ハドソン川の奇跡』が放送される。2009年1月15日に起きた、USエアウェイズ1…
『名もなき歌』は恐ろしく忌むべき事実を突きつける 1988年のペルーに感じる同時代性
乳幼児の誘拐というメインテーマは、“誘拐”という行為が従来もたらしてきたような、ありふれたミステリー要素とは異なる方向性を物語に…
『ワイルド・スピード ICE BREAK』は新章に繋がる重要作 原点へのオマージュも
2001年にシリーズ1作目が公開されて、今年で20年目を迎えた人気シリーズ『ワイルド・スピード』。最初は違法なストリートレースに…
変化したピクサー社の現状にもリンク? 『モンスターズ・ワーク』の新しい価値観
ピクサー・アニメーション・スタジオの代表作の一つであり、現在スタジオの製作を統括するピート・ドクターの当時の奇想が活かされたアニ…
『フィアー・ストリート』3部作は何を描いた? Netflixとスラッシャー映画の相性
ティーンエイジャーが血まみれになって殺人鬼に追われて、時に惨殺されたり時に立ち向かって返り討ちにしたりするような作品が好きなら、…
『PUI PUI モルカー』劇場版の存在意義とは? 鑑賞体験を通して考えるシリーズの魅力
子ども番組の1コーナーとして、3分未満の枠で放送されたにもかかわらず、多大なインパクトを与え、熱狂的な人気を獲得したTVアニメー…
複数の“愛”の謎を解き明かす物語 『親愛なる君へ』が描く現実は決して他人事ではない
台湾映画『親愛なる君へ』が、7月23日より公開された。世界的評価を受けた『一年之初(一年の初め)』や『ヤンヤン』を手掛けたチェン…
『ブラック・ウィドウ』が描いた“一つの希望” マーベル・スタジオのヒーロー映画から考察
『アイアンマン2』(2010年)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)まで、マーベル・スタジオの映画で約10年の間活…
『竜とそばかすの姫』にみるインターネット史の変化 良くも悪くも垣間見える細田守らしさ
オリンピックが4年に1度開催されるように、細田守の映画は3年に1度、しかも夏にやってくるというように相場が決まっている。それは細…
批評家の間でも賛否両論 アメリカ建国の歴史描いた『アメリカ THE MOVIE』の真価を探る
『LEGO(R)ムービー』シリーズや、『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018年)、『ミッチェル家とマシンの反乱』(202…
『100日間生きたワニ』の出来はどうだったのか 原作のブームや興行的な苦戦とともに考察
2019年冬から2020年の春にかけて、Twitterで大きな盛り上がりを見せた4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』。「100日後…
『ワイルド・スピード EURO MISSION』はシリーズの“功労者” 新作に向けた復習にも最適?
『ワイルド・スピード』を観たら、確実に欲してしまうものがある。コロナビールとBBQだ。あと、ナイスな車に美男美女、腹筋と大金。人…
男手ひとつの子育て奮闘記『ファザーフッド』 クラシカル志向で描く現代的なテーマ
次々に映像作品を製作、配信し続けているNetflix。しかし、世に多くの作品を送り出しているがゆえに、その中には優れた内容なのに…
長野の田舎を見事に表現! 細田守監督作『サマーウォーズ』の美術と作画の凄み
夏が来ると定期的にテレビ放送されるアニメ映画『サマーウォーズ』(2009年)は、細田守監督の長編映画3作目にして、初の原作なしの…
バトル以外の内容が“ほぼ無い”『ゴジラvsコング』 モンスターバースでの位置付けを考察
レジェンダリー・ピクチャーズ製作の、巨費を投じた怪獣映画シリーズ「モンスターバース」。その第4弾は、アメリカと日本がそれぞれに生…
キャラ良し、アクション良し、筋肉良し! DCで最も純粋なエンタメ作品『アクアマン』
海だ! 魚だ! 筋肉だ! 『アクアマン』だ! 『ジャスティス・リーグ』に登場していたアクアマンことアーサー・カリーが主人公の本作…






































