作品評の記事一覧

(2488件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

ハリウッド版『ゴジラ』の魅力とは?

『GODZILLA ゴジラ』再び地上波へ “モンスターバース”原点としての魅力

今から22年前、アメリカの映画会社トライスター・ピクチャーズが、ハリウッド版ゴジラを製作した。ローランド・エメリッヒ監督の『GO…

『梨泰院クラス』が迷える人々に送る名台詞

『梨泰院クラス』が迷える人々に送る名台詞の数々 “自分の人生を生きる”というテーマを読む

「寝る前によく考えることは?」 「ちょっとヤバくて。変に思われるかも。地球が……滅びればいいのにって」  そんな物騒な…

『15年後のラブソング』が贈るメッセージ

『15年後のラブソング』は踏み出す元気を与えてくれる 全編にわたるロックへの愛情

恋は盲目というけれど、それは熱烈なファンにもいえること。自分の好きなアイドルや俳優を追いかけ、いつも世界の中心に「憧れの人」がい…

『ジャングル・ブック』の革新的映像表現

『ジャングル・ブック』が定義付けた映画の新ジャンル ジョン・ファヴローの“娯楽職人”気質も全開

映画『ジャングル・ブック』が、6月6日21時よりフジテレビ系列で地上波初放送される。  “少年以外すべてCG”という触れ込み通…

『ルース・エドガー』を深掘りする

社会派サスペンスの秀作『ルース・エドガー』 その「社会派」と「サスペンス」の意味を深掘りする

2021年秋には完全リブート版『バットマン』の公開(パンデミックの影響で制作が遅れているかもしれないが)が控えているマット・リー…

荻野洋一の『タイガーテール』評

Netflix『タイガーテール』の味わい深いキャスティングと選曲 愛惜と憧憬がにじみ出る物語に

『タイガーテール -ある家族の記憶-』はアメリカ本国での劇場公開がパンデミックのために中止され、Netflix配信のみとなった。…

『名探偵ピカチュウ』は実写化の成功例?

『名探偵ピカチュウ』はハリウッド映画化の成功例? 西島秀俊と竹内涼真の声の演技に注目

2019年、日本もとい世界的に話題となった『名探偵ピカチュウ』が5月22日にいよいよ金曜ロードSHOW!(日本テレビ系)で地上波…

『チア☆ダン』注目は若手俳優たちの豪華共演

映画『チア☆ダン』注目は若手俳優の共演 『3A』福原遥×富田望生に“ブレイク寸前”伊藤健太郎も

創部からわずか3年で全米チアダンス選手権大会を制した福井県立福井商業高等学校チアダンス部の軌跡を映画化した『チア☆ダン 〜女子高…

荻野洋一の『ブロー・ザ・マン・ダウン 』評

『ブロー・ザ・マン・ダウン』が描く、穏やかな狂気の危うさ 女性共同監督の野心的意図を読む

蟄居(ちっきょ)生活が続くなか、劇場で新作映画を観ることのできない世界中の観客がネット配信を通じて映画を観ている。この3月下旬に…

『今夜、ロマンス劇場で』はオマージュに注目

『今夜、ロマンス劇場で』は日本版『ニュー・シネマ・パラダイス』? 数々のオマージュに注目

『テルマエ・ロマエ』や『翔んで埼玉』といったなかなかトリッキーな漫画作品を忠実かつ器用に映像化してきた武内英樹監督がメガホンを取…

クラシカル志向だが現代的 『塔の上のラプンツェル』は“ステイ・ホーム”のいま観たい作品に

クラシカル志向だが現代的 『塔の上のラプンツェル』は“ステイ・ホーム”のいま観たい作品に

グリム童話を基に、長い間塔にひとり幽閉されてきた姫の数奇な運命を描く、ディズニーの劇場アニメーション『塔の上のラプンツェル』。新…

『タイラー・レイク』アクションの凄まじさ

『タイラー・レイク -命の奪還-』はアクション映画のノウハウ満載 期待するもの全てある凄まじさ

哀しい過去を忘れるため、がむしゃらに戦える“死地”を求め、誰もが断る任務を受ける凄腕の傭兵タイラー・レイク(クリス・ヘムズワース…

『ライフ・イットセルフ』が描く予期せぬ喜び

ダン・フォーゲルマンの個性が炸裂 『ライフ・イットセルフ』が描く、人生がもたらす予期せぬ喜び

2011年に公開されたコメディ映画『ラブ・アゲイン』を観た人はいるだろうか。  主人公は、長年連れ添った妻エミリー(ジュリアン…

激動の今だからこそ観たい『イエスタデイ』

『イエスタデイ』が描く、世界を塗り替える音楽の力 名匠2人による“ビートルズを知らない世界線”

コロナウイルスで激動の社会状況下ですが、皆さん、無事に映画は楽しめているでしょうか? 映画館は休業し自宅にいることが求められてい…

『ドクター・スリープ』は単体でも楽しめる!

『ドクター・スリープ』はサイキック・アクションの良作!  カタルシス溢れる決着を観よ

結論から書くと、『ドクター・スリープ』(2019年)はサイキック・アクションの良作だ。そして『シャイニング』の40年越し(!)の…

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』の先進性

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』はなぜオーソドックスな内容になったのか?

90年代の『バットマン』アニメーションシリーズに、宿敵ジョーカーに恋をするヴィラン(悪役)として初登場したキャラクター、ハーレイ…

『アドリフト』は実話系サバイバル映画の秀作

『アドリフト 41日間の漂流』は実話系サバイバル映画の秀作! 海という巨大な存在への恐怖と美しさ

海は広いな大きいな……それだけに海は恐ろしい。どこまでも広がる大海原を前にしたとき、人間は圧倒的に無力である。私も小さい頃にウッ…

『ハーレイ・クインの~』は距離感が絶妙!

“手を組む”距離感が絶妙! 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』アンサンブルとしての面白さ

キャラクターの性質を大事にしつつ、観客の支持を得る。この目標を掲げたとき、ハーレイ・クインはなかなか難しい題材だ。何せ彼女は見た…

『人間の時間』が突きつける人間の欲望と宿業

キム・ギドクの苛烈な思考実験をどう受け取るか 『人間の時間』が突きつける人間の欲望と宿業

2020年2月9日(日本時間10日)、第92回アカデミー賞でみごと主要4冠獲得ーー『パラサイト 半地下の家族』(2019年)で堂…

『恐竜が教えてくれたこと』が描く“孤独”

オランダ発の良質なバカンス映画『恐竜が教えてくれたこと』 “孤独”への丁寧なアプローチ

いわゆるバカンス映画の系譜を辿っていけば、エリック・ロメールやジャック・ロジエ、最近ではギヨーム・ブラックといった作家の名前が頭…

塩野瑛久、『貴族降臨』でも爪痕を残す

塩野瑛久、『貴族降臨』『プリレジェ』をつなぐ重要な存在に 奏×誠一郎のいちいち切ないシーン

『PRINCE OF LEGEND』のドラマと映画、そして『貴族誕生 -PRINCE OF LEGEND-』に続いて、映画『貴族…

『サーホー』は娯楽映画の趨勢を変える!?

『サーホー』は世界の娯楽映画の趨勢を変える!? 『バーフバリ』ファンも“万歳”な内容に

インド映画史上歴代最高の興行収入を記録し、その激烈な面白さに日本でも話題を呼んだ『バーフバリ』シリーズ。そのバーフバリ役を務めた…

氷川きよしはジョン・F・ドノヴァンの希望

氷川きよしはジョン・F・ドノヴァンの希望 グザヴィエ・ドランが描くスターの光と陰

とあるスターとの秘密の文通をきっかけに、栄光の裏に隠された真相が明らかになる模様を描いた映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。…

舞台版『フリーバッグ』の見どころを解説

売れっ子クリエーターの原点! 舞台版『フリーバッグ』はテレビ版を観た人も観ていない人も必見

海外ドラマ好きであれば昨年から色んなところで頻繁に名前を見かけるクリエーターであり、「今を時めく」という言葉を躊躇なく使える目覚…

『スキャンダル』が投げかける重いテーマ

『スキャンダル』が投げかける重いテーマ “権力”と“男らしさ”の分かち難い関係性を考える

アメリカの保守系ケーブル局FOXニュースで、2016年に起きたセクシャル・ハラスメント訴訟を描いた映画が『スキャンダル』である。…

『名もなき生涯』の「神の沈黙」のテーマ

実話を基にしたテレンス・マリックの新境地 『名もなき生涯』における「神の沈黙」のテーマを読む

数々の世界的な賞を受賞した『天国の日々』(1978年)、『シン・レッド・ライン』(1998年)、そして『ツリー・オブ・ライフ』(…