作品評の記事一覧

(2819件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『不死鳥の騎士団』にみる、子供たちの独立

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は腐敗した大人社会と生徒の訣別を描く重要作

つくづく、ホグワーツの生徒は命がいくつあっても足りないと思う。入学早々、ハロウィンにはトロールが校内に侵入してくるし、学校の敷地…

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の“革命の力”

ジェーン・カンピオンの堂々とした到達点 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』にみる“革命の力”

カウボーイたちが牛の群れを遠隔地へと運ぶ「キャトルドライブ」を題材にした『赤い河』(1948年)という、大スケールで描かれた映画…

ザ・スミスの歌詞が胸に響く“心の物語”

ザ・スミスの歌詞が響く 偽らざる心の物語『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』

モリッシーの憂いを帯びた柔らかな歌声と弱者に寄り添いつつも鮮烈な歌詞、そしてジョニー・マーのアルペジオを多用した繊細なギターの音…

『炎のゴブレット』はシリーズの転換作

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は見どころ満載 最後の楽しい学園生活と闇の復活

※本稿には『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のネタバレが記載されています。  映画第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』が…

『チック、チック…ブーン!』のメッセージ

“売れない表現者”のシビアな問題を描く 『tick, tick... BOOM!』にみる“真のアーティスト”の姿

アメリカの映画界で、いま最もホットな存在といえば、主に舞台人として、劇作や作曲、出演者として活躍してきたリン=マニュエル・ミラン…

『ホーム・アローン』続編が投げかけた問題

『ホーム・スイート・ホーム・アローン』が投げかけた、ディズニー系列の作品作りの課題

アメリカで12週間連続興行収入ナンバーワンを獲得し、日本を含む世界で大ヒットした、もはやファミリー向けコメディの伝説となっている…

『エターナルズ』は観る者を試す

『エターナルズ』は観る者を試す 観客の手に委ねられたヒーローたちの希望

ヴェネチア国際映画祭最高賞を受賞し、アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む主要3部門を獲得するなど、世界を席巻した『ノマドランド』。…

『ロン 僕のポンコツ・ボット』の問題提起

デジタル世代が直面する問題を描く 『ロン 僕のポンコツ・ボット』が示す未来への活路

イギリス発、気鋭のCGアニメーションスタジオ「ロックスミス・アニメーション」の初劇場作品『ロン 僕のポンコツ・ボット』が公開され…

『CUBE』をオリジナル版と比較考察

日本版『CUBE』とオリジナル版『キューブ』を比較考察 見えてくる日本映画の課題

1997年に公開されて以来、世界でカルト的な人気を誇る、ソリッドシチュエーション・スリラー映画『キューブ』。立方体のかたちの部屋…

『007/NTTD』が荒唐無稽なワケ

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は遊び心満載? 作り手の自由度が高める映画の魅力

15年ほど前、『007 カジノ・ロワイヤル』でダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドを初めて観たとき、物心のついた段階ですでにジ…

『アワー・フレンド』にみる深い友愛の可能性

極めて良質なアメリカ映画 『Our Friend/アワー・フレンド』に感じた深い友愛の可能性

まずは『Our Friend/アワー・フレンド』というタイトルに、どこか優しく、同時に原型的な匂いがする。「私たち」の友達(単数…

『007/NTTD』を3つの視点から考察

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を3つの視点から考察 ボンドの運命にみる神話の終焉

『007』シリーズの最新作にして、ダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンド映画の最終作となった『007/ノー・タイム・トゥ・…

『スターダスト』が提示した新たなボウイ像

『スターダスト』が掲示した新たなデヴィッド・ボウイ像 1人の若者が“異星人”になるまで

イギリスの音楽誌『NME』に「史上最も影響力のあるアーティスト」に選ばれたデヴィッド・ボウイは、様々なカルチャーから常に影響を受…

シリーズの真髄への回帰と丁寧な構築

『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』真髄への回帰 丁寧に構築された恐怖と愛の物語に満足

私たちの『死霊館』が戻ってきた。ホラー映画界で最も愛されているパワーカップルのウォーレン夫妻が、再び実話に基づいたケースに挑む『…

『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』を解説

スピルバーグの演出から思想まで 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の見どころを解説

スティーヴン・スピルバーグ監督、ハリソン・フォードそれぞれの代表作ともいえるアドベンチャー大作シリーズ、『インディ・ジョーンズ』…

『恐るべき子供たち』の真の価値

コクトー×メルヴィルの傑作が4Kリマスター版で蘇る 『恐るべき子供たち』の真の価値とは

映画発祥の国フランスで、1950年代の終わりに起こった、映画芸術の新たな潮流「ヌーヴェル・ヴァーグ」。その映画史的革命の10年ほ…