作品評の記事一覧

(2488件)

公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。

『緊急事態宣言』“縛り”が生んだ個性の爆発

“縛り”によってクリエイターの個性が爆発 コロナ禍を描いたオムニバス映画『緊急事態宣言』の魅力

『緊急事態宣言』。今でこそ聞き慣れたワードだが、実際に緊急事態宣言が発出された令和2年4月7日当初、まだ得体の知れない“ウイルス…

宮台真司の『呪怨:呪いの家』評

宮台真司の『呪怨:呪いの家』評:「場所の呪い」を描くJホラーVer.2、あるいは「人間主義の非人間性=脱人間主義の人間性」

【90年代に「場所の呪い」が出現】   7月からNetflixのドラマ『呪怨:呪いの家』(以下、『呪いの家』)が配信中だ。三宅…

『赤い闇』に詰まった“信念”を読み解く

歴史の醜い真実を描くサスペンス 『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』に詰まった“信念”を読み解く

全体主義がもたらす恐怖社会を風刺的に描いた小説『1984』(1949年発表)は、世界中の強権的な政治体制や、現代の日本の状況にも…

『劇場版おっさんずラブ』が現代人に響く理由

『おっさんずラブ』が提示した恋の先にあるもの 春田×牧の完璧なエンディングの先を描いた意味

8月2日21時よりテレビ朝日系で、『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』が地上波で初放送される。『劇場版おっさんず…

新時代の名探偵シリーズ『ナイブズ・アウト』

『ナイブズ・アウト』は新しい時代の名探偵シリーズに? クラシカルなスタイルを現在のものに更新

新しく映画化された『オリエント急行殺人事件』(2017年)や、『アガサ・クリスティー ねじれた家』(2019年)、『ナイル殺人事…

実録サスペンス映画の秀作『バルーン』

よりにもよって気球で亡命!? 『バルーン 奇蹟の脱出飛行』は実録サスペンス映画の秀作

よりにもよって、気球ですか? 『バルーン 奇蹟の脱出飛行』(2018年)の観客は映画が始まった途端、そんなふうに頭を抱えるだろう…

『SKIN/スキン』が突きつける差別問題

日本人も決して他人事ではない 『SKIN/スキン』が浮き彫りにする排斥主義問題

公開中の映画『SKIN/スキン』は、白人至上主義者として生きてきたレイシストが過去と決別し、生まれ変わろうとした衝撃の実話を基に…

『ホット・ファズ』を楽しむための背景解説

復活上映をより楽しむための背景解説! いま観ても変わらない『ホット・ファズ』の魅力

いまや、『ミッション:インポッシプル』シリーズで、トム・クルーズ演じるスパイに助け出される“ヒロイン”ベンジー役でお馴染みのサイ…

劇的な傑作『カセットテープ・ダイアリーズ』

『カセットテープ・ダイアリーズ』が響かせ続ける“音楽の素晴らしさ” 人生を変える劇的な傑作

人気漫画『宇宙兄弟』に、こんなセリフがある。「今『自分の居場所がない』と強く感じていて、小さな世界に閉じこもっている人がいたら、…

『キングコング』で“男前コング”の虜に

『キングコング:髑髏島の巨神』は“男前コング”の虜になる! 怪獣バトル史におけるベストバウトも

2021年5月に北米公開が予定されている『GODZILLA VS. KONG(原題)』。レジェンダリー・ピクチャーズが『GODZ…

荻野洋一の『わたしの若草物語』評

『ストーリー・オブ・マイライフ』が描く生と死の円環 疾走し続ける4姉妹のきらめき

“Write something for me.”  ーー私のために何か書いて。  数年にわたる闘病の末、ついにみずからの死を…