作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
MV出身監督グラント・シンガーの驚くべき達成 『レプタイル -蜥蜴-』の凄さを解説
さまざまなジャンルの映像作品を製作、配信しているNetflix。そのラインナップのなかでも、映画ファンたちがとくに歓迎したいのが…
『スパイキッズ:アルマゲドン』の突出した点を解説 ロバート・ロドリゲスが託した希望
ロバート・ロドリゲス監督が手がけてきた『スパイキッズ』シリーズは、スパイの夫婦とその子どもたちが悪の組織と戦って世界の危機を救う…
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の“引用”を読み解く 神聖なモチーフや絵画の意味
※本稿には『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の結末に関するネタバレが含まれています。 前作のラストから8カ月が経った冬のニ…
素人すぎる敵が素晴らしい! 『イコライザー THE FINAL』は真の「君たちはどう生きるか」
ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)……否、マッコールさんは、かつてはアメリカ政府の工作員として働いていたが、妻の死によ…
『リバイバル69』フェス開催までの波乱の内幕 ジョン・レノンが選曲に込めた“意味”とは
『真夏の夜のジャズ』(1960年)、『ウッドストック/愛と平和と音楽の3日間』(1970年)、『ワッツタックス/スタックス・コン…
『フローラとマックス』は“名作”と呼べる愛すべき一作に 音楽に対する普遍的かつ深い理解
ひと組の親子の結びつきが音楽によって修復されていく姿を描いたアイルランド映画『フローラとマックス』の配信がApple TV+で開…
『ザ・ホエール』の忘れられるべきではない一面 メイキングが照らし出すもうひとつの愛
人は死ぬ間際まで愛を求める。たとえ最愛の人に先立たれて絶望の淵にあり、さらには自分の病状も悪化の一途をたどり、死に瀕しているとし…
『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』“ウェス・アンダーソンらしさ”の不思議な感動
“らしさ”や“っぽさ”といった接尾語に何の違和感も抱かないどころか、動いていない場面カットのルックひとつで誰の作品なのかを容易に…
『暗殺教室』山田涼介、菅田将暉ら若手有望株が集結 二宮和也の声が生む親しみやすさ
「卒業までに殺せるといいですねぇ」 謎の生物・殺せんせーの暗殺を通して、進学校の落ちこぼれ生徒たちが奮闘するーー。 映画…
“ウェス・アンダーソン節”全開 中編作品『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』を解説
『アステロイド・シティ』が日本で公開中のタイミングで、同じウェス・アンダーソン監督作である41分の映画『ヘンリー・シュガーのワン…
『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』は“革命的”作品 その凄さを解説
アメリカンコミックやTVアニメ、実写映画をはじめ、その他複数のメディアで、1980年代より今日まで展開され続けている『ティーンエ…
『アリスとテレスのまぼろし工場』の内容を徹底考察 “人間を描く”という岡田麿里の意識
アニメーション脚本家として多くのキャリアを積み、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などの作品で知られている、岡田麿里。…
チリの独裁者ピノチェトが吸血鬼だったら…… パブロ・ラライン『伯爵』の見事な風刺精神
次々と映像作品が配信されているNetflix。その膨大なタイトルのなかに、人知れずとんでもないものが、とくに大きな宣伝もされない…
映画館でブロードウェイミュージカルを楽しめる! 夢心地間違いなしの『ホリデイ・イン』
芸術の秋に、ブロードウェイの傑作ミュージカルを楽しみたくはないだろうか。華やかな衣装、煌びやかなセット、そして透き通る歌声、そん…
“隠された”心を描くこと 『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』の魅力を紐解く
9月1日より全国公開された、映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(2023年)。汐見夏衛によるシリーズ累計発行部数55…
ケネス・ブラナーはやっぱりすごい! 映画館で観るにふさわしい大人向けミステリーが誕生
ケネス・ブラナーはやっぱりすごい。鑑賞後にそう感じざるを得ない彼の最新監督・主演作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』が9月15日よ…
『ホーンテッドマンション』に感じる異様な奥行き 娯楽作にとどまらない内容になった理由
ディズニーアニメーションを原作とした実写映画化シリーズを、ディズニー自身が続々製作、公開しているのと同様、『パイレーツ・オブ・カ…
『アステロイド・シティ』をネタバレありで解説 ウェス・アンダーソンが作品に込めた真意
アメリカの映画界で、きわめて個性的なスタイルを駆使しながら、ポップで抽象的な映像世界を生み出しているウェス・アンダーソン監督。そ…
『MEG ザ・モンスターズ2』は最高のサマームービーだ 海底→海上で切り替わる巧みな構成
人類最強の男ジェイソン・ステイサムが、巨大人食いザメとタイマン勝負! 全世界で“MEG”Aヒットを記録した『MEG ザ・モンスタ…
『MEG ザ・モンスターズ2』は「俺の負けです」だらけ ステイサムの“異常活躍”を堪能せよ
「メガロドンとジェイソン・ステイサムが戦ったら、やばくね?」そんな小学5年生みたいな発想で撮られた傑作サメ映画『MEG ザ・モン…
『バービー』はなぜ大衆の支持を獲得したのか 21世紀のアニメーションと共通する要素も
有名な着せ替え人形“バービー”を演じたマーゴット・ロビー主演の『バービー』は、大衆の支持を獲得。現時点で2023年のアメリカで最…
『ドクター・ドリトル』で涼しげな海の旅を追体験 トム・ホランドら豪華キャストが集結
8月18日に放送された『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』に続き、涼しげな海の旅を追体験してみたい人は必見。家族で楽しめ…
漆器づくりの“現在の苦境”と“未来への可能性” 『バカ塗りの娘』から学ぶ理想的な“生き方”
アジアの伝統工芸として知られる“漆器”。その原料となる天然樹脂“漆(うるし)”は、日本ではなんと縄文時代から、もの作りに使われて…
『SAND LAND』愛らしさをまとったキャラの魅力 手書きのアニメ化は3DCGが正解?
鳥山明の作品世界ほど「手描きの絵の魅力」に満ち溢れたものはないだろう。それを3DCGアニメーションで表現するという大胆な試みを、…
映画『SAND LAND』にみる“作家・鳥山明”の凄み 『ドラゴンボール』以上の強靭な内容に
『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』など、『週刊少年ジャンプ』の漫画作品を原作としたアニメーション作品、いわゆる「ジャンプアニメ」が、近年…
『君は行く先を知らない』の想像を絶する悲しみ イラン逃亡で離散する家族の“最後の時間”
イラン映画『君は行く先を知らない』の冒頭を観て、荒涼としたイランの台地を走る道路脇に停車中の車に乗っている3人とその外にいる1人…
孫悟空の活躍を描くアニメーション映画 『モンキー・キング』に漂う異様な雰囲気の正体
映画やTVドラマ、漫画やゲーム、舞台などなど、中国のみならず日本でも数々の派生作品を生み出し続けている『西遊記』。子どもにも人気…